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日本から中国への直接投資 減少傾向強まる
9月16日 15時45分

日本から中国への、ことし1月から先月までの直接投資は去年の同じ時期に比べて28.8%の減少となり、中国経済の減速傾向が鮮明になるなか、企業の投資にもより慎重な見方が広がっているとみられます。
中国商務省によりますと、日本から中国への、ことし1月から先月までの直接投資は22億5000万ドルで、去年の同じ時期に比べて28.8%減少しました。日本から中国への直接投資は関係改善の動きが出るなかで、ことしは、いったん下げ止まる兆しも見えましたが、5月以降は再び月を追うごとに減少幅が拡大しています。
これは人件費の高騰などで、中国で生産しても利益が出にくくなっていることに加え、中国の景気の減速傾向が鮮明になるなか、中国市場の拡大のペースが今後鈍るとして、企業の間に中国への投資に、より慎重な見方が広がっていることが背景にあると見られます。
日系企業でつくる団体の幹部は「中国では、優れた技術を持つ日本の企業に対する期待が高まっているものの、外資系の企業への優遇策は増えていないうえ、技術の優位性が失われかねないという警戒感もあり、投資の拡大には結びついていない」と話しています。
一方、日本を含む外国全体から中国への先月の直接投資は87億1000万ドルで、ヨーロッパからの投資が伸びていることから、去年の同じ月に比べて22%増加し、ことし1月から先月までの累計では、853億4000万ドルと去年の同じ時期を9.2%上回りました。

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