なぜすべての邦画に字幕を付けないのか


「聴覚障害者にもっと「字幕付き邦画」を」エンタメ‐映画ニュース:イザ!

 夏休みに入り、話題の映画が続々と封切られるなか、聴覚障害のために字幕のない邦画を十分に楽しめない人たちへの対策を進めようとする動きがある。映画業界では大手制作会社が一部で字幕付き邦画を制作し上映しているが、中小制作会社ではコスト面で厳しく、資金補助の必要性を訴えている。聴覚障害者からは、「邦画を楽しめるよう、字幕付きの上映回数をもう少し増やして」との声が上がっている。

この記事から読み取れる問題点。
鑑賞者側の立場からは、
1. そもそも字幕が付いていない邦画(アニメも含む)があるのは鑑賞機会の損失である。
 →字幕がなければ映画を見て理解することはできないし、当然楽しめない。
2. もっと上映回数を増やして欲しい。また、上映時間も考えた方が良い。(例えば、子どもと一緒に見られるような時間帯)
 →上映館、上映回数、上映時間など、鑑賞する機会が限定されている。
3. 「健常者にとっては字幕は気になってしまうかもしれないが、…」と書かれているが、洋画の日本語字幕が気になるという日本人はいないだろうからして、邦画に字幕が付いてて文句をいうような輩はもとから変な奴だと思う。
 もしくは、洋画・邦画をオリジナル音声で観たいってニーズが存在するのならば、オリジナル音声(字幕なし)版と、日本語字幕付き版の2種類を交互に上映すればよい。(ニーズに応えるつもりならば)

映画制作会社側の立場からは、
1. 字幕を付けることに関して前向きではあるが、コストがかかるため中小製作会社では厳しい。
 →よくわからんのだが、中小制作会社が作ってて全国で上映される邦画は年間どれほどあるのだろう?
  また、仮に最初の制作費に字幕付加の予算がないなら、ヒットした作品だけでも後から字幕付きフィルムを製作することはできないのだろうか?
2. 大手制作会社はなぜすべての映画に付けないのだろう?
 →大手っていうぐらいだから、最初から制作費の中に字幕作成費を計上しときゃいい話だと思う。それにDVD化のときに字幕のテキストデータは流用できる(ってか、コストを理由にするなら流用しろ)のだろうからして、一石二鳥だと思う。
3. 「都や国がすべての作品に字幕版の制作を求めるなら、資金面の補助が不可欠」と嘆く。
 →そらまあ、お上の号令で強制されるという考えだとそうなるのだろうが、社会貢献、映画鑑賞者への付加サービスとして、つまりそれによって見る人や映画ファンが増えればよいんじゃないかと思うんだがねえ。目先の200万でなくて長期的な展望で映画ファンを増やしていかないと先はないと思う。

また、技術的な側面から考えれば、この記事の中では字幕付きフィルムを別に製作するうんぬん(つまりその分余計なコストがかかる)とかかれているが、デジタル化の世の中でいまどきの映画館でもまだフィルム回さなきゃできないんだろうか?
#そらあ今にもつぶれそうで新しい映写機なんて買う余裕なんかないってとこもあるんだろうけど。

ってか、フィルムのメリットって何?誰か教えて>えらいひと
スクリーンサイズが違っても映写できるってことかいな?でもそれって光学系の話であって、データ作成・保持メディア(つまりフィルム)の話ではないよな。
あと考えられるのは、現在の技術では映画のスクリーンサイズそのままデジタルデータにはできん(つまりフィルムより画質が落ちる)ってことなんだろうか?

んで、わたしの疑問は最初からフィルムではなく、すべてデジタルデータで映画を作れないのか?
デジタルで作った方がデータ転送(映画館への配給)、DVD製作への流用(コスト削減)、ネット配信データへの流用、んでもって字幕データ付加(除去)の簡便さなどメリットが大きいと思うんだが。
まだ技術的にそこまでは無理なのかなあ?

さらに今回の記事は映画館で見る映画という観点だが、現実問題としてはDVD化されても字幕なしということもある。業界にはそこんとこもちゃんと考えて欲しいと思う。

Both comments and pings are currently closed.

Comments are closed.

Subscribe to RSS Feed Follow me on Twitter!