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【プロ野球】

藤浪13勝 マエケンに並んだ

2015年9月16日 紙面から

阪神−中日 新井(左)とお立ち台に上がり笑顔を見せる阪神・藤浪(佐藤春彦撮影)(下)8イニング無失点で13勝目を挙げた藤浪(池田まみ撮影)=甲子園球場で

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◇阪神3−0中日

 中日は好機を生かせなかった。阪神は藤浪が8イニング無失点でリーグトップに並ぶ13勝目。呉昇桓は40セーブ目を挙げた。2回に新井の2ランで先制し、8回にマートンの犠飛で加点。1分けを挟んだ連敗を3で止めた。

◆ピンチに154キロ

 見上げた勝負根性だ。2点のリードで迎えた8回の2死満塁、打者は代打の小笠原。藤浪は一打同点のピンチに、うなりをあげるような剛球一本で挑んだ。154キロの直球で見送りのストライク。2球目は外角高めの153キロで空振りを奪う。

 「ストレートは一番自信のある球。押している感じがあった。真っすぐに合っていないと自分も感じた」。フルカウントから154キロの真っすぐで、平凡な三飛。8イニングを無失点に抑えて、守護神の呉昇桓にバトンを渡した。

 先輩に対しても動じない。小笠原を力でねじ伏せる前には、1死二、三塁で大阪桐蔭高の先輩・平田と対峙(たいじ)。内角への151キロ真っすぐで空振り三振に仕留めた。「三振が欲しい場面で、アウトを取る一番確実な手段。最後は一番打ちにくいところ。たぶん(平田の)アタマになかったところだと思います」

◆独走201奪三振

 奪った三振は9個で今季10度目となる二桁奪三振には届かなかったが、通算は201個。高卒3年目で初のシーズン200奪三振は、松坂大輔(西武)、ダルビッシュ有(日本ハム)のビッグネームに肩を並べた。奪三振数は、同僚のメッセンジャーに29個の差をつけ独走態勢。さらに最多勝争いでも、広島・前田と並び堂々の13勝目だ。

 「タイトルを狙っていきたいとは思うが、投げる試合は確実にしっかりとゲームをつくりたい。優勝できる近い位置にいるので、ここまで来たら優勝したい」

 失速気味のチームの中で藤浪の登板日は3連勝。甲子園に限っては、5月から負けなしの11連勝中だ。何とも頼もしい右腕が、悲願のリーグ制覇に導いていく。(吉川学)

 

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