「世界軍人体育大会」 韓国で来月2日開幕=120カ国参加

【ソウル聯合ニュース】韓国中部の慶尚北道聞慶市で来月2~11日に開かれる「世界軍人体育大会」の組織委員会は15日、ソウル市内で記者会見し、約120カ国・地域から選手や役員らの選手団計7500人余りが参加すると説明した。「歴代最多の国と選手が参加する」という。

 金相基(キム・サンギ)組織委員長は「南北が対峙(たいじ)し、いつ緊張した局面が迫るか分からない朝鮮半島で、世界の軍人がスポーツで一つになる大会が開かれること自体に意味がある」と強調。「韓国がスポーツを通じて世界の平和維持に寄与できる」と意気込みを語った。

 同大会は4年に一度開かれ、今回が6回目。韓国では初開催となる。バスケットボールやサッカー、ゴルフ、柔道など19競技のほか、障害物競走、パラシュート降下など五つの軍事種目が行われる。

 韓国の国軍体育部隊長は大会の目標について「金メダル25~30個」と、中国、ロシアなどの強豪に続く「総合3位」を掲げた。

 また、主催側は大会の低コスト化にも神経を使っている。三つの軍事種目を除き競技は既存の施設を補修して行うほか、選手らの宿舎は新たに建設せずに移動式宿舎350棟や軍部隊の施設を活用する。金委員長は「新築すれば800億ウォン(約80億7000万円)かかるが、移動式宿舎の建設は34億ウォンで済み、700億ウォン以上の予算が削減された」と説明した。

 一方、韓国国防部によると北朝鮮は7月末、今大会に不参加の意思を伝えてきた。ただ、国軍体育部隊長は「組織委は北の参加に向け誘致活動をしながら門戸を開いている。いつでも迎える準備をしている」と述べた。

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