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シャープ、85型8K IGZO液晶を10月発売。約1,600万円
8K放送に向けたメガコントラスト8K
(2015/9/16 11:30)
シャープは、85型の8K液晶ディスプレイ「LV-85001」を10月30日より発売する。価格はオープンプライスで、実売価格は1,600万円程度。受注生産で、納期は受注後約3カ月。NHKを中心に、8K放送に向けた準備関連設備としての納入を予定しているほか、CAD向けの高精細モニターやサイネージなどでの展開を見込んでいる。
液晶パネルは85型/7,680×4,320ドットのVAモードで、高開口率/低消費電力の「IGZO」を大型のテレビ向けとしては初採用。画素は4原色のクアトロンではなく3原色(RGB)で、パネルは亀山第二工場で作られる。精細度は104ppi。階調性能は最大12bitで、輝度は1,000cd/m2、コントラスト比は10万:1、視野角は左右176度。バックライトは直下型で、エリア駆動(ローカルディミング)に対応する。LED数やエリア分割数は非公開だが、「3桁台のエリア分割を行なっている」とのこと。
高開口率のIGZOの採用により、8Kの高画素ながら、ピーク輝度1,000nitの高輝度なHDR表示を実現。ローカルディミングを組み合わせた8K HDR「メガコントラスト」をアピールしている。広色域LEDの採用により、色域もBT.2020カバー率78%を実現。8K/HDR時代の映像をリアリティ豊かに再現できるとする。
消費電力は1,440Wと高いが、100V 20A電源で動作するよう配慮したことも特徴。高開口率で光の透過率が高いという「IGZO」の特性を活かし、低消費電力化することで、汎用的な電源環境でも設置できるようにしたという。
8K映像の入力には4系統のHDMIを利用。いずれもHDMI 2.0で、出力機器側で8K映像を4枚の4K映像に分割して伝送し、LV-85001側で1枚の映像として合成/表示する。4:2:2 10bit、4:4:4 12bit信号に対応する。60fpsまでの入力に対応し、表示は120Hzで行なう。
映像を体験したが、とにかく精細感は圧倒的だ。駅舎の細かなディテールや行き交う人々の表情、シャツのシワなどが怖いくらいに見えてしまう。デジタル一眼で8K撮影された、ノイズレスのタイムラプス映像も美しい。また、驚いたのが、NHK技研公開などで使われる「ねぷた祭り」の8K映像。何度か見たことのある8K映像なのだが、LV-85001で見ると、とにかく明るさが段違いで、それでいて色や階調もより豊かに見える。高開口率化による輝度の向上に加えて、色域もより広く、赤の色もより濃密。また、いままでの8Kディスプレイでは、気にならなかったねぷた内の光源のチラツキが目につくようになるなど、今までの8K体験では、見えなかった、感じられなかったものが、LV-85001により見えるようになったと実感した。
業務用途だが、地上/BS/110度CSデジタルチューナや4K用のHDMI入力、アナログRGB(D-Sub15ピン)端子なども装備。4Kテレビをベースに開発したためで、4K入力対応のHDMI端子に4Kチューナを接続すれば、4K放送なども視聴できる。また、USB端子も備え、8KのJPEG写真表示にも対応する。
出力65W(10W×4+25W)の2.1chスピーカーも内蔵。高解像度の8Kディスプレイながら、狭額縁設計としており、縦置き設置にも対応する。外形寸法は1,930×173×1,115mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約100kg。
まずは、2016年に開始予定のBS右旋衛星を使った8K試験放送のパブリックビューイングでの利用が見込まれ、そのための映像制作環境としても導入される。そのため、必要な仕様などについて、NHKなど関連事業者のフィードバックを受けて製品化しているのこと。
CAD向けにHDMIからDisplayPortへの変更など、カスタム対応についても、顧客と相談の上検討していく方針。また、現在は認証を取得できていないが、将来的には医療展開も想定。内視鏡手術などの医療の効率性や正確性の向上に向け、関連業界との連携を進めているという。
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