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渋井川の堤防決壊の情報 住民に伝えず9月12日 19時43分
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宮城県大崎市では、11日渋井川の堤防が決壊し、広い範囲で浸水の被害が出ましたが、決壊した際、その情報が住民に伝わっていなかったことが分かりました。市からは避難準備情報が出されていましたが、住民からは決壊の情報も伝えてほしかったという声が上がっていて、市は今後、避難の呼びかけの在り方を検討することにしています。
大崎市は11日特別警報が出されるなか、市内を流れる川の水位が上がっていたことから、周辺の住民にいち早く避難を呼びかけるため、午前4時半に避難準備情報を出しました。その後、午前4時56分に渋井川の堤防が決壊したという住民からの通報が寄せられ、市は消防団を通じて決壊を確認したといいます。
ただ、その時点で川の周辺は暗く、市は暗い中での避難でかえって被害が出るおそれがあるとして、改めて避難勧告などの呼びかけは行っていませんでした。堤防が決壊したことも周辺の住民には伝えていなかったため、住民からは、情報が少なく、自宅にとどまるべきか外に避難するべきかさえ判断できなかったという声が上がっています。自宅が水につかった男性は「川が決壊した情報は聞いてないし、朝起きたら急に水が来ていた。サイレンも鳴らなかったし、『逃げてください』のひと言もなかった」と話しています。
市は、住民に詳しい状況を伝え、建物の2階など高い場所に上がる「垂直避難」をするなど、具体的に呼びかける方法もあったとして、今後、避難の呼びかけの在り方を検討することにしています。大崎市防災安全課の岩崎政浩課長は「2次被害のおそれがあるので「垂直避難」などのほうが安全だと判断し、避難勧告を出さなかったが、今思えば、河川が決壊していることを伝え、垂直避難につながる呼びかけをするべきだった」と話しています。
ただ、その時点で川の周辺は暗く、市は暗い中での避難でかえって被害が出るおそれがあるとして、改めて避難勧告などの呼びかけは行っていませんでした。堤防が決壊したことも周辺の住民には伝えていなかったため、住民からは、情報が少なく、自宅にとどまるべきか外に避難するべきかさえ判断できなかったという声が上がっています。自宅が水につかった男性は「川が決壊した情報は聞いてないし、朝起きたら急に水が来ていた。サイレンも鳴らなかったし、『逃げてください』のひと言もなかった」と話しています。
市は、住民に詳しい状況を伝え、建物の2階など高い場所に上がる「垂直避難」をするなど、具体的に呼びかける方法もあったとして、今後、避難の呼びかけの在り方を検討することにしています。大崎市防災安全課の岩崎政浩課長は「2次被害のおそれがあるので「垂直避難」などのほうが安全だと判断し、避難勧告を出さなかったが、今思えば、河川が決壊していることを伝え、垂直避難につながる呼びかけをするべきだった」と話しています。