2015年9月16日11時52分
JR東日本敷地内で8月中旬以降に確認された連続不審火で、うち1件に関わったとして威力業務妨害容疑で逮捕された野田伊佐也(いざや)容疑者(42)が、別の複数の不審火への関与を認めていることが捜査関係者への取材でわかった。調べに「業務妨害とは思っていない」とする一方で、火をつけたことについては認め「大量に電力を消費するJRが許せなかった」などと話しているという。
野田容疑者の逮捕容疑は、東京都品川区にあるJR東日本の変電所付近に火のついたものを投げ入れ、同社の業務を妨害したというもの。JR東の敷地内では8月中旬以降に7件の不審火が確認されたほか、8月18日にも東京都立川市で電気ケーブルが焼けた。
捜査関係者によると、野田容疑者は立川市の不審火を含め、「ほかにも数件やった」などと関与を認める供述をしているという。武蔵野市の自宅からは、2件の不審火現場付近で確認された黄色い帽子や自転車に加え、市販されているアルコール燃料のボトルも押収された。調べに対し「(8月よりも)前からやっていた」とも話しているという。
また、自身のものとみられるインターネットの写真共有サービス「インスタグラム」には、複数の不審火との関与を疑わせる画像が数多く投稿されていた。
8月6日の投稿では、目黒区の不審火現場と似た場所で、黒い布に包んだペットボトルのようなものを針金でつり下げた様子が写っている。8月8日には、布のようなもので包んだペットボトルをケーブル脇に置いた写真とともに「品川→広町→大崎だけで3点完了」と書き込んでいた。
残り:226文字/本文:888文字
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!