トップページ科学・医療ニュース一覧欧米で急増の耐性菌 国内も1400人近く感染
ニュース詳細

欧米で急増の耐性菌 国内も1400人近く感染
9月16日 7時46分

欧米で急増の耐性菌 国内も1400人近く感染
k10010236051_201509160445_201509160445.mp4
抗生物質のほとんどが効かないとして欧米の医療機関などで問題となっている「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」に感染した患者が去年9月以降、国内で1400人近く報告されていたことが国立感染症研究所のまとめで分かりました。
「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」は抗生物質がほとんど効かないため免疫が低下した入院患者などが感染すると治療が難しくなり死亡することもある細菌です。
日本でも海外の医療機関を受診した患者を通じて持ち込まれるケースが増えていて、国は去年9月、法律で患者全員を報告するよう義務付け、国立感染症研究所によりますと、今月6日までに報告された患者数は1364人に上っているということです。
患者は65歳以上の高齢者が中心で、国内の医療機関で感染したと見られるケースも多かったということです。
国立感染症研究所の柴山恵吾部長は「この多剤耐性菌は、欧米ではこの10年で急速に増えたとされるが、国内でも一定の規模で広がっている実態が初めて分かった。免疫力の低い高齢者は重症化するリスクも高いので、病院内での感染を早期に発見し対策を取れるようにする必要がある」と話しています。

関連ニュース

k10010236051000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ