英単語の効率的な覚え方を知らない人はとても多い。「英単語暗記が得意だ」という人は少ないはずだ。英単語を効率よく暗記するには、覚えておくべき原則がある。それにしたがって学習を続ければ、2~3か月で英単語帳を1冊覚えることはさほど難しくない。
むしろ、1000語程度の単語を3か月で覚えることは当たり前だ。覚えられない勉強をしているのが問題であると言ってよい。
あなたも、「英単熟語暗記の原則」を身に付けて、英単語を覚えていこう。
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私も最初は英単語暗記に苦労したが、暗記法を研究しておかげで…
実は、私も最初は英単語暗記に苦労した経験がある。高3の9月から受験勉強を始め、10月から『英単語FORMULA 1700 (東進ブックス)』を始めた。しかし、これが覚えられない覚えられない。
何回も繰り返したと思っても、次から次へと忘れていく。
私は受験生の時に友人とよく英単語クイズをしていた。しかし最初は全然勝てなかった。友人はセンターレベルの単語をほぼカンペキに覚えていて、私は「こいつスゲーな」と感心していたものだ。
このままではヤバいと思った私は、英単語暗記法を研究した。その後、1か月で『FOMULA1700』を8割方覚えて、『単語王2202』の見出し語を3か月程度で暗記した。浪人時代は『DUO 3.0
』『速読英単語(2)上級編 [改訂第3版]
』などを全て暗記した。
その結果、後述する語数レベルで言うと8000語超、早慶レベルの英語で知らない単語はほぼ無い状態になった。
英単語暗記を研究してからは、単語暗記に苦労した覚えは一度もない。非常に楽しくサクサク覚えられていた。あなたも、正しい英単語暗記法を学べば、ストレスで髪の毛が抜けるほどの苦労をせずとも(冗談ではない)、英単語を覚えられるようになる。
単語暗記が苦手な人も、暗記法を身に付ければ必ず覚えられるようになる!
英語が苦手な人の英単語勉強法
英単語の覚え方を解説する前に、多くの人がやってしまっている覚え方、絶対やってはいけない覚え方を挙げてみよう。
発音して覚えない・CDを聞かないのは論外
絶対やってほしくないことは、CDを聞かず発音もしない勉強だ。 CDを聞いてきちんと発音する。これが出来ているか否かで、その人の英語のセンスがわかるものだ。
発音を習慣化していない人は、たいてい英語のセンスがない。 CDを使わないと正しい発音を覚えることが出来ない。正しい発音を覚えられないと、特に以下の弊害が生じる。
- リスニング力が1ミリも向上しない
- 音読学習が極端に非効率になる
人間は、自分が発音できない音を正確に聞き取ることは出来ない。発音が出来ないのに、リスニングが出来るわけがないのだ。「リスニングってどう勉強すればいいんだろう」と不安に思っている人は、
まず正しい発音を身に付けることから始めなければならない。もう一つ、正しい発音が出来ないと音読学習がうまく出来ない。
たとえば学校の先生に「CDを聞いて音読すればいいよ」と言われても、なかなか音読がスラスラ出来るようにはならない人も多いだろう。
ひどい人だと、100語程度の短い英文をスラスラ読めるようになるまで、1時間とか2時間とかかかってしまう。私は10分程度の音読でスラスラ読めるようになっていた。今は初見の英文でも普通にスラスラ音読できる。
あなたが、音読学習を中心に勉強を進めたいなら、正しい発音を覚えることはマスト、前提条件であることを肝に銘じよう。
CDを聴いて発音するのは大前提。
目で見て覚えるだけではダメ
電車の中で、単語帳を眺めている受験生をよく見かけるが「あーもっと良い覚え方があるのになー。果たして単語帳を眺めているだけで覚えられているのかなー。」と思ってしまう。
最悪なのは、CDも聞かず、発音もせず、単語帳を眺めるだけで勉強した気分になっている人だ。このような勉強をしている人は今すぐに改めてほしい。目で見て覚えるだけでは、単語はなかなか覚えることが出来ない。
- 目で見て
- 耳で聞いて
- 時には書いて
というようにあらゆる感覚を駆使して英単語の情報を頭に刷り込ませることが重要なのだ。
見て聴いて発音して覚えるのが大原則。必要あれば書くことも加えよう。
書いて覚えるだけではダメ
私は、基本的に英単語は一切書かなくても良いと考えている。書かなくても英単語の発音・意味・スペルは覚えられるからだ。実際、私は英単語を一切書かなくても6000語レベル以上の英単語を覚えることが出来た。もちろん、スペルを完璧に覚えなければならない場合は書いた方が良い。
私がなぜ英単語を書くことを積極的に勧めていないかというと、英語はまず読めることを再優先で目指してほしいからだ。
スペルが完璧に書けなくても英語は読める。とりあえず発音と意味を完璧に覚えておけば読む分には困らない。
日本語だって漢字は書けないけど読める人はたくさんいる。
英語が苦手なうちに「書き」まで完璧に求めてしまうと、読めるようになるまでに挫折してしまうことが多い。
(中学生が英単語のスペルばかり書き取りさせられて苦手になってしまうのもこれが原因ではないだろうか)
英語学習で一番大切なのは挫折せずに続けられることだと私は考えている。最初はなるべくストレスを感じることなく続けられるようにして欲しい。
もちろん英語がある程度できるようになったら積極的にスペルも正確に覚えていって欲しいし、普段の暗記にも時折書く作業も取り入れてほしい。
私がもう一つ伝えたいのは、書くだけの勉強で英単語を正しく覚えたつもりにならないでほしいということだ。前述したように、英単語は発音・アクセントを覚えなければいけない。
英単語を書くだけで、発音をしないといった勉強法ではダメなのだ。しかし、周りの受験生や、時には指導者さえも「英単語はとにかく書け」と指導する。そのため受験生も「書いて覚えるのが正解なんだ」と思い込んでしまう。
英単語を書く場合は、必ず発音しながら書くということを守ってほしい。また、英単語暗記には最終的に50回、時には100回と反復する必要があるが、書いて覚える勉強ではそれが出来ない。時間がかかるからだ。
しかし、書いて覚える行為はたしかに強いインプットになる。よって、私は以下のように書いて覚えることをおすすめする。
- 基本的に発音して覚えていく
- 発音学習を中心に何度も何度も反復していく
- 8割~9割覚えたら、なかなか覚えられない単語を集中的に書いて覚えていく
このような工夫をせずに、英単語を全て書いて覚えていたのなら、ぜひ勉強法を変えてみよう。
なかなか覚えられない単語を集中的に書こう。それよりも聴く・発音を徹底!
1日10個ペースで覚えるのはダメ
1日10個とか20個とか、コツコツ覚えている人がいるが、この方法もおすすめしない。このペースでは現実的に数千語の単語を覚えることは決して出来ないからだ。
例えば、有名な単語帳には約2000語の単語が収録されている。1日10語ずつ進めると、最後まで学習するのに200日もかかる。 それに、最後まで学習したときには、前半の単語はほとんど忘れてしまっている。この方法では何年かかっても英単語を覚えることは出来ない。
私が提唱するのは、1日に100個とか200個の英単語を学習するということだ。勘違いしないでほしいのは「1日で100個を完璧に暗記しろ」というわけではない。
それは土台、無理な話だ。 大雑把な暗記でもいいので数をこなす。1回あたりにかける時間よりも回数が大切なのだ。 物事を覚えるときは、とにかく反復が重要である。
1日100語単語を勉強し、20日で最後まで単語帳を進めたとする。
2周目は、少しペースを速めて15日で1周できる。1周目で「最初から知っていた単語」はチェックをつけて2周目からは一切見ないようにすればいいのだ。
3周目は10日でもう1周する。
4周目は7日で行う。
5週目は5日で行う。
6周目は3日で行う。
7周目は1日で行う。
ここまでやれば、7割~8割程度は覚えられるはずだ。「チェックして除外した単語も忘れているかも…」こういう不安があると思うが、大丈夫。8周目以降からは、また「すべての単語を見ていく」つまり最初に勉強した要領で学習を進めていけばいいのだ。
最近、英語が苦手な理系受験生の英単語の覚え方をチェックした。
【英語が苦手な受験生】のテンプレ通り、英単語の覚え方がなっていなかった。
『キクタン』を使っていたのにCDを聴いていないとか、1日16語ペースで進めているとか(これはキクタンのメソッドにも問題がある)、
とにかくこういう調子で、単語帳を全く進められていなかった。
したがって、本記事を読ませて、「とにかく覚えようとしないで毎日1WEEK(約100語ちょっと)必ず発音していくようにしよう。
10日で1周、4月中に20周を目標に反復回数を増やすことを目標にやろう」とアドバイスした。
4月15日時点で10周したということで、全く覚えられなかった単語帳もサクサク進めることができて「単語は覚えられそう」と言ってくれている。
もちろん単語暗記は「集中して覚える」ことが重要なのだが、「全然覚えられないことにストレスを感じて、そもそも反復学習が出来ない」人が多い。
単語帳をなかなか回すことができない人は、1か月20周を目標に単語帳を勉強してみるとよい。毎日100個触れていくのを原則としよう。
英単語帳選びの基準はレベルが最優先
多くの受験生はいきなり『英単語ターゲット1900 5訂版』などをやろうとするが、ちょっと待ってほしい。『英単語ターゲット1900』は実はかなりハイレベルな単語帳だ。
ターゲットに載っていない基礎的な英単語を、あなたが覚えていない可能性は大いにある。
おおよその目安として、あなたのセンター英語の得点が7割以下なら、ターゲットを使うのはちょっと危険だ。
もちろんこれは目安なので次の「語数レベルを調べよう」で自分の語彙レベルを正確に測ってから単語帳を選ぶようにしてほしい。
語数レベルとは
中学から数えて、累計何語の単語を覚えているか、を示すものに語数レベルというものがある。 例えば、中学で習う英単語は約1000~1500語と言われている。Iとかappleなども含めての語数ということだ。
たとえば『改訂版キクタンBasic4000』の4000は語数レベルを表している。 学校採用の多い『データベース4500完成英単語・熟語』は4500語レベルで、実はなかなかレベルの高い単語帳だったりする。
センター試験に必要な語彙数は4000語レベル
センター試験を理解するために必要な単語・熟語の総語数は4000語程度と考えられている。
これらの単語帳がおおよそセンター試験レベルと考えてよい。
中学~高1レベルの語彙が抜けている受験生はとても多い
『ターゲット英単語1900』『システム英単語 改訂新版(旧Ver.2)』などのような単語帳は、受験生に人気がある。 しかし、これらの単語帳に載っていない基礎的な英単語を覚えていない人は意外に多い。これを受験アドバイザーの和田秀樹氏は「水面下の英単語」と呼んでいる。
水面下の英単語を完璧に覚えないまま、入試レベルの英単語を覚えるのは非常に効率が悪い。 なぜなら、基礎的な英単語はそれだけ使用頻度が高く、逆に発展レベルの英単語は使用頻度が低いからだ。 あなたの英語の偏差値が55以下の場合、水面下の英単語に抜けがある可能性がある。
したがって、まずは自分の語彙力を正確に調べることが重要だ。以下の方法で、あなたの語彙力を調べてみよう。
自分の語彙レベルを調べよう
「Test Your Vocab」PCからこのサイトにアクセスして、自分の語彙力をチェックしてみよう。英語サイトで、一見わけがわからないが、調べ方は簡単だ。 中央部分に「Step 1/3 [measure broad vocab level]」という枠があり、その枠内に単語が羅列されている。単語の横にはチェックボックスがある。知っている単語をクリックしてチェックしていこう。
1ページ目は比較的簡単な単語が並んでいる。知っている単語にチェックを入れよう。1番右の列の単語はけっこう難しい。
2ページ目。全然見たことない単語も多いが、知っている単語を根気よく探そう。
3ページ目はアンケート。ここはテキトーに答えてもよいだろう。選択肢の英語が読める人はちゃんと答えてみよう。
3ページ目が終わったらあなたの語数レベルが出る。私も何度か実際にやってみたら8000語前後になった。単語王とDUOを覚えるとこれくらいの語数レベルになるはずだ。
3000語以下だった人は
3000語以下だった人は、高校入試レベルの単語は覚えているが、高1~センター試験の単語はまだ十分に覚えていないという状態だ。3000語レベルの単熟語帳を使用するといいだろう。
3000語以上だった人は
効率的に英単語を覚える手順
さて、ここからはいよいよ具体的な単語暗記について解説していく。 とはいっても、基本的なポイントは「英語が苦手な人の英単語勉強法」で話した。ここを丁寧に読んでおいてほしい。 ここでは具体的な英単語帳の勉強の手順を示す。
- CDを聞きながら、知っている単語と知らない単語を分ける
- 100個程度進めたら発音練習を繰り返す
- テキストを見ずにCD音声のみ聞いて、発音をリピーティングする
- 日本語→英語を即答できるようにする
- 5日~7日間、毎日同じ100個を反復する
もちろん、1日のうちでこれらの作業を行っても良い。
CDを聞き、知っている単語にチェックを入れる
まずはこれがスタートだ。最初から知っている単語については今後一切見なくても良い(発音が出来ない・聞き取れないものはチェックを入れない)。 「派生語や2つ目の意味」については全ての見出し語を覚えた後に取り組もう。最初から全てを覚えようとすると無理が出てくるからだ。
100個程度進めたら発音練習を繰り返す
100個程度進めたら、再びCD音声を聞いて、発音練習を繰りかえそう。この学習を徹底的に行うよう習慣化してほしい。 このステップは、電車の中や家で机に座っていない時にも行える。イヤホンで音声を聞ける時間は常にCDを聞いて、発音をぶつぶつと呟く癖をつけよう。
テキストを見ずに音声のみ聞いてリピーティング
発音練習は、最初はテキストを見ながら行ってよい。ただ、慣れたらテキストを一切見ずに発音してみよう。CD音声を聞いて発音を真似ることがポイントだ。これをリピーティングと呼ぶ。
この発音練習では「恥ずかしさを捨てて、ネイティブの発音を完璧にモノマネする」つもりでやってほしい。 英語上達を妨げるのは「恥ずかしさ」によるものが大きい。ネイティブっぽく話せるようになるのはカッコいい。恥ずかしさを捨てて真似ていこう。
日本語→英語を即答できるようにする
英語→日本語が出来るだけでなく、日本語→英語も即答できるようにしよう。英→日で覚えるだけの勉強と比べて、日→英も覚えた方が強くインプットできる。
「単語を見て日本語訳を言う」人が多いが、英語の勉強をしているのだから、日本語を言うだけじゃなくて単語の発音もしないと意味がないよね。というようなことをおっしゃっているのは「東大英語長文が5分で読めるようになる」シリーズの小倉慶郎先生だ。
文法問題や熟語問題、整序問題、英作文問題などが苦手な人は「日本語→英語」ができるようになることが対策となる。普段から習慣化しよう。
5日~7日間、毎日同じ100個を反復する
ユメタンによると、毎日同じ単語を、勉強法を変えて覚えることが有効だということだ。 キムタツブログ内で、木村先生がユメタンの使い方を解説している。ユメタンを使わない人でも非常に参考になるので一読してほしい。
月曜:単語の意味をシートで隠し、100語の中にどれぐらい知っている語があるのかを調べる。知らない語にはチェックを□(ボックス)に付ける。CDを使って発音をチェックする。
火曜:もう一度同じ100語を見て、意味の部分をシートで隠して意味をチェック。発音とスペリングを関連づけながら、不要な紙などに3回ずつ書いていく。
水曜:シートで右側の英語を隠す。意味を見ながらCDを聞き、日本語に続けて英語のスペリングを発音する。あるいは紙に書き付けていく。
木曜:英語の文やフレーズの意味(つまり右側)をシートで隠し、和訳していく。わからないものは□にチェックを入れていく。
金曜:昨日やったフレーズでチェックのついたもののみをやり直す。発音しつつ紙に書いていく。
土曜:英語の文やフレーズをシートで隠す。CDを聞き、日本語に続けて、各々の英語を発音し、紙に書きつけていく。
日曜:日本語や英語を隠しながら、最終的な復習をする。各UNITの最終ページにある確認ページを利用し、スコアボックスに点数を記入していく。
このように、同じ100個くらいの単語を毎日触れることで強烈にインプットすることが出来る。それに勉強法を変えるので飽きにくい。 1週間で100個覚えるなら、1か月で400個、3か月あれば単語帳を1冊覚えることも普通にできてしまうのだ。もちろんそれには継続することが何より大事。
まとめ応用と実践の提案
- システム英単語を買ってきて覚え始める。
- CDを毎日聞いて、1日100個を毎日繰り返していく。
- 「忘れて当然」という意識で覚える。「なかなか覚えられないよ(涙)」とストレスを感じていると暗記効率はガクッと下がってしまう。
当たり前だが、英単語を覚えるだけで英語は読めるようにはならない。
英文法を学んだり英文解釈を学んだり、長文をたくさん読んでいく必要がある。 とはいえ、やはり英単語暗記は非常に重要だ。「英単語だけやっておけばいい」「英単語なんてやらなくていい」なんていう論争は意味がない。英語は全部大切なのだ。 特に英語が苦手な人にとっては(4000語レベル以下)、英単語暗記は集中して取り組んでほしい勉強だ。逆に、センターレベルの英単熟語を覚えたらあとは長文を読んでいく中で覚えていくのもよい。
英単語暗記に関するよくある質問FAQ
私自身も受験生の時に疑問に思っていたことをここで回答します。
単語カードやリストは作った方がいいですか?
- 活用できるなら作ればいい。でも作業時間を増やしても単語は覚えられないしそれで満足して反復しないのは最悪。
私も最初はよく「カード作るぞ!」といってせっせと暗記カードを作っていたりしましたが、作るだけで満足して使うことがほとんどなかったので(最悪!)、途中からは一切単語を何かに書くことはやめました。
もちろんカードを常に持ち歩いて活用できるなら作ることを否定しませんが、カードやリストを作る作業自体にはほとんど暗記効果はないことは認識した上でやりましょう。 英単語暗記は単語発音と反復がメインですから、それ以外の作業は全て無駄と考えるくらいの方がいいかと思います。
最近だとターゲットやシスタンがカードを新しく出していますので、値段が高いのが難点ですがこちらを活用してもいいかと思います。
ここまで書いておいてなんですが、カード学習は正しい発音が身に付かない危険があるので、カード学習をメインにしないようにしてください。 発音学習をメインとして、カードはあくまでもおまけとして考える事。
少し頭を働かせて工夫すればカードを作らなくてもメリハリをつけて暗記できますから、最近は私はカード学習は不要かなと考えています。
効率的に覚える方法はないですか?
- ICレコーダーを使って、覚えたい単語を吹きこんで数十回再生するのがおすすめ。
カード学習よりも手軽に素早く効率的に暗記する方法が実はあります。 それはICレコーダーに覚えたい英単語を吹きこんでリピート再生することです。 覚えたい英単語を10個くらい、ICレコーダーに吹き込みます(5秒くらいで)。
それをスキマ時間に聴けば、手を使わなくても半ば強制的に英単語を高速復習することができます。 もちろんすでに自分が正しい発音が出来ていることが前提ですが、私は最近ICレコーダーを使ってあらゆる記憶事項をサクサク覚えることができています。 エネルギーやモチベーションも不要のかなりおすすめの暗記法です。
なかなか英単語を覚えられないのですが…
- 100個を7日間毎日覚えても全く覚えられないならやり方を見直すべし。
結局、英単語暗記は反復で決まります。5回程度反復しても覚えられませんし、10回20回やってもなかなか覚えられないこともあります。 「やっても覚えられません」と言う人はたいてい10回も繰り返していません。
まずは毎日100個触れることを1週間きちんと行ってみてください。それでも覚えられない場合はもっと回数を増やしましょう。 私が英単語を覚えていた時は、その日のうちで即答できるようにして、「寝る前、翌日、翌々日」に必ず復習するようにしました。 さらに全体を3周4周して初めて「さぁこれから本格的に覚えるか」という感覚でやっていました。
まずはとにかく反復することです。そしてきちんと発音すること、日本語から英語を即答するクイックレスポンスを徹底すること、以上を守ってやってみましょう。
英熟語帳はやった方がいいですか?いつから覚えるべきですか?
- やらない理由がない。出来れば単語と並行ですぐに覚えた方がいい。
よく「熟語帳は必要ですか」という質問が来ますが、非常に的外れな質問と言わざるを得ません。 英熟語は普通に読解に必要ですし、むしろ英熟語は試験で問われやすい知識です。
試験に出る知識を「覚える必要ありますか?」と言っているようなもの。1冊きちんと覚えましょう。 いつから覚えるべきかと言われれば今すぐ始めるべきですが、あまり難しい熟語をいきなり覚えても仕方がありません。
出来れば易しめの英単語(4000語レベル)と英熟語(500語くらい)を初めに覚えて、あとは単語と熟語を好きなように覚えていけばいいでしょう。 ただ、レベルを段階ごとに分けた英熟語帳はあまりないので、細かいことは気にせずさっさと1冊覚えましょう。
単語帳以外の場所で見ると意味を思い出せないのですが…
- ランダムで覚える・見出し語のみで覚える・多読・音声吹き込みなどが有効
「単語帳の中では意味は即答できるが、長文中だと思い出せない」「フレーズでは覚えているが単語単体では思い出せない」こういった悩みは誰もが一度は思うでしょう。 単語帳以外で単語にたくさん触れるしか対処法はありません。
したがって、意味を即答できない単語を集めてリストにしたり、カードにしたりする方法が考えられます。 私がおすすめするのはカードを作るか音声を吹き込むことです。カードにすればいくらでもランダム演習を何度でも出来ます。
また、最近だとスマホで録音が簡単にできます。意味を即答できない単語を10個くらいランダムで【単語だけ】吹き込みます。 たとえば「allow, suggest, ensure, budget, architecture,」とリズミカルに吹き込み繰り返し聞くと強烈に暗記できます。
その順序で覚えてしまったらまたシャッフルして吹き込んで覚えればいいです。 スマホが普及した最近では最もおすすめの方法ですね。 最終的にはいろんな長文中の中で単語と出会う経験値をためることに尽きるでしょう。
単語を完璧に覚えることに近道はありません。ランダム音声吹き込みや多読を積み重ねて地道に単語を覚えましょう。 これらはすぐに覚えられません。時間はかかると考えてじっくりと取り組みましょう。
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