劉大運議員、警察トップに拳銃使用法の説明を要求

劉大運議員、警察トップに拳銃使用法の説明を要求

 14日に行われた国会安全行政委員会による警察庁に対する国政監査において、野党・新政治民主連合の劉大運(ユ・デウン)議員が姜信明(カン・シンミョン)警察庁長にモデルガンを手渡し、拳銃の使い方を説明するよう求めたことによる波紋が広がっている。

 先月ソウル市北西部の旧把撥軍警合同検問所で、拳銃の誤射により義務警察官(兵役の代わりに警察に勤務する警察官)が死亡する事故が発生したが、劉議員はこの事故について「業務上過失致死ではなく、未必の故意による殺人と見なすべきだ」と主張した。またその際に劉議員は自ら準備してきたモデルガンを姜庁長に手渡し「拳銃をポケットに入れ、それを取り出して標的を狙って撃ってみろ」と要求した。姜庁長はモデルガンをいったんポケットに入れ、とまどった表情で「座りながらでは駄目か」と劉議員に了解を求め、座った状態でモデルガンを取り出した。

 その瞬間、与党セヌリ党の徐清源(ソ・チョンウォン)議員が「13万人の警察官のトップに恥をかかせるのか」と抗議し、会場から出ていった。この国政監査の模様はネットでライブ中継されていたからだ。劉議員と同じ新政治民主連合所属の文喜相(ムン・ヒサン)議員も「劉議員が求める内容は不適切」として、劉議員に姜庁長への謝罪を行うよう提案した。これを受けて劉議員は「警察庁のトップに恥をかかせようとしたのではないが、遺憾の意を伝えたい」と述べた。

 劉議員は今年5月のある日の深夜、ソウル市江北警察署弥阿里地区隊(交番)を突然訪れ「地域住民の声だ。住民に害を与える『バーバリー・マン』(裸でトレンチコートなどを着用し、人前でコートを広げる露出狂のこと)を捕まえろ」とした上で、捜査結果を報告するよう要求し、問題となった。劉議員は「地域住民の声を聞いて、現状を確認したいと思った」と説明しているが、警察関係者の間では「越権行為ではないか」といった反発の声が上がっている。

キム・チュンリョン記者
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