「クレジットカード」を利用している方は、「クレジットカード詐欺」に会わないよう、正しい知識と対策を知っておく必要があります。
「そんなの、騙される訳ないでしょう!?」と、侮ってはいけませんよ!
2013年以降「クレジットカード・キャッシュカード」の詐欺被害の件数は、急増し手口も巧妙化していて、誰もがいつ被害にあってもおかしくない状況になって来ているのです。
今回は、そんな詐欺被害に会わないよう「クレジットカード詐欺」の手口と、その対処法を詳しく解説しますので、日常的に対処するように心がけてくださいね。
要注意!フィッシング詐欺は2013年以降急上昇中!
「フィッシング詐欺」は、カード会社や銀行を騙ったメールを送信して、利用者に偽サイトにアクセスさせ、クレジットカード番号や個人情報を盗み取るという詐欺です!
「フィッシング詐欺」が増加してきたのは、2012年からで、翌年の2013年には29倍にも達していて、被害金額は約14億円を超える被害となっているのです。
「フィッシング詐欺」の特徴は、偽メールと偽サイト!
「フィッシング詐欺」とは、「phishing」と表記され、偽装メールで被害者を釣り上げることから釣りの「Fishing」からできた造語です。
また、不特定多数ではなく特定の人物を標的として行なう「スピアフィッシング」と呼ばれる手口も存在していて、手口は通常の「フィッシング詐欺」よりも巧妙に仕掛けられています。
「フィッシング詐欺」の手口は、利用している銀行やクレジットカード会社などから、突然メールが届きます。
メールの文面には、パスワード変更のお願いや、カード番号と暗証番号の確認などの内容が書かれており、偽サイトにアクセスするように求められます。
そのメールのアドレスにアクセスすると、クレジットカード番号や、暗証番号、有効期限などの記入欄があり、それを入力すると、カード情報が盗まれて不正利用されてしまう、というのが「フィッシング詐欺」の手口です。
クレジットカード会社などの利用しているカード会社だけでなく、懸賞当選のお知らせといったメールもフィッシング詐欺の可能性があります。
懸賞当選お知らせのメールでは、ほとんど「現金が当選しました」との内容で、現金の受け取りの為に「銀行口座・カード番号・暗証番号」の入力が必要で、これに応じてしまうと個人情報は完全に盗まれてしまいます。
パスワードを確認するメールは絶対ムシで対応!
そもそも、カード会社や銀行は、パスワードを確認するメールは絶対に配信しません!
また、パスワードを聞き出すのではなく、パスワードの変更のお願いをしてくる場合もありますが、これもカード会社や銀行では絶対に配信することはありません!
ですから、このようなメールは完全に無視して、直ぐに削除してくださいね。
因みに、次のような文面が多いですからご注意ください。
「不正アクセスが増加しているため、安全のために一度会員ページにログインの上、お客様のパスワードを変更してください。」と、サイトのURLが続いて記載されています。
「フィッシングメール」の具体例が、警視庁のフィッシング110番にありましたので、ご紹介しておきましょう。
パスワードだけでなく、個人情報を確認するメールは全て怪しいと思って間違いありませんので、相手にしないか、もしくは「警視庁のフィッシング110番」に情報提供をしましょう。
電話番号:03-3431-8109
受付時間:平日8:30~17:15 ※夜間、土日・祝日は対応していません。
「警察まで連絡するのは大げさだし、それでも気持ち悪いし・・」と、迷った時にはメールの送付先の金融機関に直接電話連絡で確認することをお薦めします。
その時は、送られたメールに記載してある電話番号は使ってはダメです!
金融機関の本当の電話番号を、他できちんと調べて電話することが重要ですよ。
フィッシングサイトは「https://」に注意しよう!
通常、正規のカード会社や銀行会社の会員ページで、個人情報の入力や表示をしているページでは、サイトのアドレスが「http://」ではなく、「https://」から始まっています。
この「https://」は、セキュリティレベルの高いサイトの証拠ですが、フィッシングサイトでは、このアドレスが「http://」から始まっている場合がとても多いです。
一般の企業が利用しているプロバイダーや、レンタルサーバーの場合は「http://」となっていますが、セキュリティを求められるカード会社や銀行のサイトで、会員ページにログインする時は「https://」のアドレスに変わるはずです。
会員情報ページや、ログインページが「https://」から始まっていない場合には、フィッシング詐欺を疑って絶対にログインしないようにしましょう。
「フィッシングサイト」3つの偽装方法!?
「フィッシングサイト」は、本物のサイトであるかのように偽装している場合がほとんどで、その偽装方法は次の3つとなっています。
- 本物のサイトに似たアドレスを使用
- 正しいアドレスの画像を貼り付ける
- 正しいアドレスなのに別サイトを表示している(ファーミング)
サイトに移動する場合、アドレスを直接入力する方は、ほとんどいないと思います。
ですから、似たようなアドレスであれ全く違うアドレスであれ、アドレスの記述を注意して見ても本物かどうか判らないでしょう。
唯一言えることは、先に説明した「https://」で始まっているかどうか位です。
しかも、アドレスが記述してあるリンクでなく「こちらからどうぞ」などのリンクであれば、ほとんどの方は間違いなく「偽サイトに」誘導されてしまいます。
この場合の対処法は「絶対にリンクをクリックしない!」ことしかありません!
何度も繰り返しになりますが、個人情報を確認するようなメールは相手にしてはダメなのです。
アドレスに画像が貼ってある場合は100%偽メールです!
アドレスに画像が貼ってあると言うことは、テキストメールで無く「HTMLメール」で配信されていることになります。
「HTMLメール」とは、メール自体がサイトのページのようなメールのことで、写真などの画像が送れる便利なメールのことです。
テキストメールのように文字ばかりで無く、画像があるので視覚的に判りやすく、疑いが薄くなる犯人にとってのメリットがあります。
ですが、メールにあるアドレスが画像であった場合は100%偽メールなので、削除することをお薦めしますよ。
通常「HTMLメール」からサイトへ移動する場合は、記載されているアドレスには直接リンクが貼られているはずです。
画像であるかどうかの確認は、マウスで左クリックしたままアドレスをなぞると、通常であればなぞったアドレスが反転して表示されます。
反転しない場合は画像が貼り付けられていますので、直ぐ判りますよ。
上記の方法で確認することは可能ですが、出来たら無視する方がより安全ですね。
フィッシング詐欺より自動化された手法が「ファーミング」
ファーミングとは、特定のカード会社や銀行会社の「http://~」のアドレスで呼び出すIPアドレスの数字を書き換えて、偽のサイトを表示させるという詐欺技術です。
「http://~」や「https://~」から始まるサイトアドレスは、パソコンの中や、インターネットのプロバイダのサーバーの中で「IPアドレス」という数字に変換してから、ページを表示させています。
つまり、通常どおりの手順でサイトを開こうとした時に、偽のサイトに自動的に誘導されるようにパソコンの設定を変更されていると言うことになるのです。
自分のブログや、友達のブログなどは正常に開くことが出来ますから見抜くのは、基本的に無理だと思います。
例えば、インターネットショッピングサイトで品物を選ぶところまでは本物のサイトで、カートから決済の画面に切替わるところで、仕掛けが発動します。
本人は、一連の流れで購入品の決済をする画面が開いただけなので、偽サイトだとは思いもしませんよね。
ここで「クレジットカード」の番号、セキュリティコード、暗証番号を入力してしまうと、全ての情報が盗まれてしまうと言う訳なのです。
対応としては、パソコンの設定を変更するウイルスが仕込まれているはずなので、ウィルス対策ソフトをインストールしておけば、見つけて駆除してしてくれるはずです。
また、先にも説明した決済のページでは、アドレスが「https://」で始まっているか確認することで、被害を防ぐことが出来ますよ。
「フィッシング被害」に遭わない為には、無視が一番有効!
「フィッシング詐欺」に遭わない為には、パスワードや個人情報を確認するメールは、相手にしないで無視するのが一番有効な方法です!
「ファーミング」のような手口の場合には、メールでは無いので防ぎようがありませんが、それ以外のほとんどの「フィッシング詐欺」は、メールを無視するのが一番です。
間違えても、メールにあるアドレスをクリックしたりしては絶対にダメですよ!
「自分は大丈夫!」と思っていても、現在も「フィッシング詐欺」の被害は増加していますし、通常のパソコンだけでなく、スマホのSNSやゲームアプリからも被害者が出ている現状です。
もしも「フィッシング被害」にあってしまったら!?
「クレジットカード」の利用明細は細かくチェックして、見覚えのない請求があれば直ぐに確認しましょう。
そして、おかしいと思ったら「クレジットカード会社」に連絡をして、利用状況を調査してもらうことが重要です。
インターネットバンキングにも被害補償がありますが、被害に遭った日から30日以内に金融機関に連絡する必要があります。
「クレジットカード」にも盗難補償があり、カード会社に連絡してから60日以前の被害が対象となっています。
いずれにしても、利用明細はいつも確認しておけば、万一被害に遭ったとしても補償されることになりますので、管理が重要だと言うことになりますね。
先に案内した「警視庁のフィッシング110番」の連絡先を、ここでも再度紹介しておきます。
電話番号:03-3431-8109
受付時間:平日8:30~17:15 ※夜間、土日・祝日は対応していません。
スキミングによる「クレジットカード」のクローン詐欺
スキミングによる「クレジットカード」のクローン詐欺は、機械を使ってカードの磁気情報を読み取り、その情報を元に「クレジットカード」をクローン(複製)して、不正利用する手口です。
通りすがりでも読み取られる危険があるというスキミングですが、特に詐欺に遭いやすい典型的な盗み取りのパターンをご紹介しておきましょう。
監視カメラと読み取り機がセットのパターン
スキミングは、クレジットカードやキャッシュカードの磁気情報を、スキミングマシンと呼ばれる機械で読み取って情報を盗む手口です。
磁気情報の中には、カードの暗証番号は記録されていないので、暗証番号が必要なケースでは被害に遭わない可能性もあります。
ですから、パスワードを盗み見るために監視カメラもセットで仕掛けられています。
スキミング手法の中で最もポピュラーな手口ですが、海外旅行などでは十分に注意する必要があるのです。
日本では「クレジットカード」のリーダーはレジ横に無い場合も多く、時には店の中で処理されることもありますが、それで被害にあったケースは滅多にありません。
ですが、海外ではレジの横にリーダーがあり店員が「クレジットカード」を預かることはありません。
「クレジットカード」決済は、利用者がカードを手放すこと無く完了するようになっています。
なのに、日本のように店員が「クレジットカード」を持って見えない場所に行ったとしたら、スキミングされたと警戒するべきですね。
その時は、暗証番号を押す場所に向かってカメラが設置されていないか、確認してください。
例えカメラを見つけることが出来なくても、カード会社に連絡することをお薦めします。
ATMに潜むスキミングの巧妙な罠!
スキミングの機械を設置して、カードを自然に読み取ることが出来て、監視カメラが設置されていても不自然でない場所で、一番被害に遭いやすい場所はATMです!
スキミングの機械を、ATMのカード挿入口に巧妙に偽装して取り付け、手元の暗証番号入力を確認できるようにATMの個室内部に、監視カメラを設置するのが、典型的なスキミングの手口です。
監視カメラの位置は素人では判断出来ない!?
監視カメラは堂々と置かれている場合もありますが、手元を写す角度なので不自然な位置にある場合もあります。
実際に監視カメラがわかりくにいように設置されていた例では、パンフレット入れの間にカメラを入れて手元を撮影するというものでした。
隠されて設置されているカメラには気付くことは出来ませんし、ATMのそばに監視カメラがあったとしても、偽のカメラなのか本物なのか素人では判断出来ません。
明らかに怪しいと思った場合は、銀行や郵便局など有人の店舗に併設されている場合は、スタッフに確認してもらいましょう。
無人のATMの場合は、そこのATMを利用するのは中止して、他のATMを利用するようにすることをお薦めします。
スキミング被害の予防法!暗証番号は手で隠して入力
ATMに設置されたカードの挿入口は、かなり判り難く仕掛けてあるために、素人がATMに設置されたスキミングの機械を見つけるのは、容易ではありません。
ただし、スキミングの不正利用の方法は、必ず暗証番号を盗み見るということがセットになっていることで、逆に対処法が見つかってきます。
スキミングの機械や監視カメラに気付けなくても、暗証番号を盗まれなければ、カードを不正利用される危険性はかなり低くなってきます。
ですから、ATMなどで暗証番号を入力する際には、必ず手元を自分の手などで隠しながら入力する癖をつけると安全です。
ATM以外でも、手元を常に隠す癖をつけると安心ですよ。
特殊な手口!?偽のテンキーを被せて暗証番号を盗む
暗証番号は手元で隠して入力すれば大丈夫、と説明しましたが特殊な手口も発覚しています。
スキミングの機械と同様に、ATM本体のテンキー部分に偽装のテンキーを被せて、暗証番号を盗むという手口です。
被害を防ぐ方法としては、液晶のタッチパネルにあるキーボードで暗証番号を入力すれば、被害を回避することが出来ます。
ただ、古いタイプのATMやコンビニのATMでは、暗証番号は機械についているテンキーでしか入力できないものもあります。
どうしても気になる方は、銀行に併設されているATMを利用すれば安心出来ると思います。
「スキミング被害」に遭わないためと、心構えについて!
「スキミング」は特殊な手口で、年々巧妙化していて被害件数は増加してきています。
先に説明したとおり、スキミングマシンやカメラを巧みに利用して情報を盗もうとしてきますから、十分注意していてもどこで被害に遭うか判りません。
個人レベルで行なえる対策は知れていますが、それでも行なわないよりは被害に遭遇する確立は低くなってきます。
- 出来るだけ決まったATMを利用する
- 暗証番号を入力する時は、手で隠して入力する
- 何か違和感を感じたら、利用するのを中止する
- 出金明細や利用明細は、細かくチェックする
上記のことに注意するだけで、かなり違った結果になってきますし、特に、最後の利用明細などの確認は絶対行なうべきことです。
インターネットショッピングでの詐欺の手口!?
便利なインターネットショッピングでは「クレジットカード決済」が便利ですよね。
ですが「クレジットカード」で決済したのに、指定日になっても商品が届かない、おかしいと思ってショップに連絡しても電話すら通じない!
これが、インターネットショッピングによる詐欺の手口なのです。
怪しいサイトは情報が極端なので、見抜くことは可能!
詐欺を仕掛けている、怪しいサイトは情報に極端な特徴がありますから、慎重になれば見抜くことは可能ですよ。
- 日本語が変な表記になっている
- 商品が極端に安すぎる
- ショップの代表者名、住所、電話番号などの表示がない
商品が他のショップと比べて極端に安い場合、特に80%、90%オフの場合は怪しいサイトと疑っても良いでしょう。
また、併せて確認するのはショップ情報が正確に記載されているかを確認してください。
これは「特定商取引法」に定められていることで、インターネットなど非対面方式で商品を販売する場合、次の情報をサイトで表示することが定められています。
- ショップ名称(事業者名)
- ショップの所在地
- ショップの連絡先
- 商品の販売価格
- 送料などの商品代金以外の費用
- 代金の支払時期
- 代金の支払方法
- 商品等の引き渡し時期
- 返品の可否と条件
怪しいサイトでは、所在地が記載されていなかったり所在地と連絡先が異なっていたりしますから、上記の情報が確認できないショップでは、購入を控えることをお薦めします。
例えばショップの所在地が東京都であるのに、連絡先は「06」から始まる大阪の電話番号だったりします。
特に返品は受け付けられないとか、ショップ名はあるものの代表者の名前か、担当者の個人名が無い場合は、とても危険ですね。
インターネットショッピング詐欺に遭わないために
詐欺のサイトかどうかは、サイトの記載情報を良く確認すれば見抜くことは簡単ですから、激安商品に騙されないように注意しましょう。
どうしても商品の値段が魅力で、怪しいと疑いつつも諦めることが出来ない方は、ショップの連絡先に直接電話をして確認して見てください。
電話にも出ない、問合せメールも返ってこない状態であれば諦めた方が正解だと思いますよ。
「クレジットカード現金化詐欺」は、自制心で防げます!
少し前になりますが、マスコミでも多く取り上げられたのが「クレジットカードの現金化」です。
「クレジットカード現金化」の被害を防ぐのは簡単で「お金が欲しい」と言う心を、自制心で抑制すれば、被害に遭うこともありませんよ。
「クレジットカード現金化」の手口
「クレジットカードのショッピング枠」を利用して、商品を購入すれば現金をキャッシュバックする手法が、主な手口になります。
簡単に解説すると次のような手順で、現金を手にすることが出来るとなっています。
- 1:クレジットカードのショッピング枠が30万円あった場合
- 2:30万円でA社が提供する商品をクレジットカードで購入
- 3:A社からおもちゃのような商品が届く
- 4:商品が届いた後で、購入金額の80%が口座に振込まれる
- 5:購入者は24万円の現金を手にすることが出来る
- 6:クーリングオフや返品は効かない
つまり、現金が欲しい方の弱みをついて商売を行なっているのです。
確かに購入者は「クレジットカード」を利用するだけで、24万円の現金を手にすることは出来ますが、カード会社への支払いは30万円返済することになります。
購入した商品は、数十円のおもちゃですから差額の6万円の対価に値する商品ではありません。
業者は、数十円と送料だけで6万円を取れるので、大もうけ出来ますよね。
キャッシュバックの割合は、業者で異なっていて悪質な業者の場合、50%と言うところもあるのです。
「クレジットカード現金化」は利用者が罰せられる!?
「クレジットカード現金化」は違法であると告知されています。
ですが、例え業者が摘発されたとしてもお金は戻ってこないばかりか、利用した「クレジットカード所有者」が、カード会社から罰せられる可能性があるのをご存知ですか!?
「クレジットカード」は、あくまで商品代金を立て替えるのを目的で利用するもので、その目的以外に利用してはならないと、約款にしっかり記載されているのです。
つまり「現金化」は、キャッシュバックを目的として「クレジットカード」を利用しているので、カードの利用法に問題があると言うことになってしまいます。
結果「クレジットカード」を利用停止されて、残金を一括請求されても仕方ない行為となる訳ですね。
「現金化業者」も若干は摘発されていますが、現在も主要な都市の駅前には「クレジットカード現金化」と、堂々と看板が立っています。
この詐欺の一番怖いところは、キャッシュバックもされないで騙されてしまうことなのです。
現金が欲しいからと、簡単にお金を作ろうとすれば、逆に借金を作ることになるかも知れませんので、強い自制心を持って「クレジットカード現金化」には、手を出さないのが一番安全なのですよ!
金融庁など政府機関・警察・クレジットカード会社は「クレジットカード現金化は犯罪です」と警告していますから、万一騙されたとしても他の詐欺とは違って何の補償もありませんからね。
つい誘惑に負ける!?「出会い系サイト」のポイント詐欺
「出会い系サイト」は本当に気をつけないとダメですよ!
誘惑に負けてしまうと、どんどんポイントを購入することとなり、数万円なんてあっという間に消費してしまいます。
ポイントは「クレジットカード」でも購入可能なサイトもあるので、気がついたら数十万円になっていることも珍しくないのですよ。
ありがちな誘導メールに反応してはダメです!
「出会い系サイト」への誘導は、次のようなありがちな誘導メールから始まることが多いのです。
「もう一度会いたいです」
「覚えていますか?」
「仕事の件で、急ぎの連絡があります」
差出人に心当たりはないのに、このようなメールがくると「何だろう?」と誘惑されてしまうのが、人の心情なのですよね。
とりあえず返信してみると、通常の携帯のドメインから返信が返ってきますから、つい信用してしまうのです。
言葉巧みな文章で心が引かれて、ついつい返事を出してしまうとある程度経って、サイトで会話をすることを勧められますね。
ここで、断れば問題ないのですが一旦サイトに登録してしまうと、内容が一気にエスカレートしてきて、会話を止めることが出来なくなってしまうのです。
中には、人物を特定したかのようなメールで誘導される場合もありますので、本当に自分だけにメールが来たと思い込んで、はまってしまう方もいるほどです。
サクラが準備していて、引き伸ばしポイントを消費させる!
多くの「出会い系サイト」では、本当に相手に会うことなどほとんどありません。
もともと誘導メールの発信元も、サイトのサクラが行なっていてサイト内でも当然相手をしてきます。
サイトのシステムはどこも同じようなシステムで、最初に無料ポイントが200ポイント与えられます。
最初のポイントなどは、サイトによってバラバラですので、あくまで例として紹介しますね。
サイトによってポイント料金は異なっていますが、1ポイント5円とすれば1,000円分のポイントが無料で与えられることになりますね。
- 受信:5ポイント
- 送信:5ポイント
- 写メ添付:500ポイント
- 電話番号送信:1,000ポイント
そして、サイト内での代表的な料金表が上記のようになっています。
つまり、サイト内で会話をする為には送信、受信の両方が必要なので1回会話をする度に、10ポイント50円必要となります。
送信:「ご飯食べてます。あなたは?」 25円
受信:「私もご飯中!何たべてます」 25円
送信:「今日は焼き飯とスープにしました」 25円
こんな感じで、2回送受信を繰返しただけで100円必要なのですから、普通の会話をサイト内で続ければ、最初の1,000円分のポイントなんて10分もしないうちに無くなってしまうのは、お判りですよね。
あとは、ひたすらポイントを購入して会話を続けていくことになるのです。
写メを送ったり、電話番号や携帯のメルアドを送ったりするなら、1,000円から5,000円程度の高額なポイントが必要なのもこのサイトの特徴なのです。
今までの例としては、1ポイント5円でしたがこれが10円、20円の単価になれば、相当な金額を消費することもお判りですよね。
しかも、ポイントはクレジットカードやビットキャッシュで購入出来るので、まさにオンタイムでポイント消費をさせることが可能なのです。
購入したポイントは払い戻しなんて出来ませんし、20,000円購入すると2,000円分無料でもらえるなど、高額なポイント消費を促すサービスも用意してあるのです。
ポイント代が必要と理解してサイト登録している状態
この「出会い系サイト」も詐欺と言えるかどうか怪しいところが、たくさんあるのも問題なのです。
サイトに登録する時点で、利用規約には料金表が記載されていて承諾の上、登録したことになってしまいます。
また、サイト内での通信不良などには責任は負うとなっていますが「出会える保証は出来ない」とも明記されているのですよ。
と、言うことは出会う為に延々と、何十万円ものお金を使って結局出会うことが出来なくても、サイトには一切責任は無いことになりますよね。
つまり、使ったポイント代は戻ってこないこと言うことなのです!
「出会い系」に限らずサイトは利用規約を必ず確認すること!
「出会い系サイト」に限らず、コンテンツを配信しているサイトなど、利用するだけで料金を請求されるサイトはたくさん存在しています。
このようなサイトにひっかかって、不当な請求をされない為には「利用規約」はきちんと読んでから、サイトに入るようにしないといけませんよ。
「利用規約」には、必ず料金が記載されています。
ですが、長々と続く文章の終わりの方に記載してあることがほとんどなので、根気良く読むことが必要なのです。
そして、有料であることが判ったならそこで賢明な判断をしてくださいね。
騙されたとは言え、最初のフィッシング詐欺やスキミング詐欺とは違って「クレジットカード現金化」と同様に、判っていて行なったことですから、使用したお金は戻ってきませんからね!
詐欺対策の最大の対処術は「クレジットカード」利用の確認!
これらは、自身の自制心を強く持つことが、被害を防ぐ最大の対処法でしょう。
ですが、これら以外の「フィッシング詐欺」や「スキミング詐欺」については、思いもよらない手口で財産を盗まれるのですから、ぜひ防ぎたいですよね。
手口が年々巧妙化していて、個人レベルで防ぐには限界があります。
ですから「クレジットカード」の利用明細はきちんとチェックして、被害があった場合は直ぐカード会社に連絡をしましょう。
「補償を受けること!」これが、被害に対しての最大の対処術になると思いますからね!
- 使える場所でも犯罪には注意!アフリカのクレジットカード事情(80023views)