熊本・阿蘇山噴火 噴火直後の緊迫した場面をカメラがとらえる
フジテレビ系(FNN) 9月15日(火)18時41分配信
白い噴煙を15日も立ちのぼらせていた熊本・阿蘇山。その噴火直後の緊迫した場面を、外国人観光客のカメラがとらえていた。黒い噴煙を噴き上げ、噴火した阿蘇山。
その瞬間を、火口に近いロープウエーの乗り口付近にいた外国人観光客が撮影していた。
映像では、見る見るうちに、黒い噴煙が迫ってくる様子がとらえられている。
観光バスの運転手も、「(こんなの)初めてだよ! 死ぬぞ!」、「初めて初めて! 冗談じゃないよ、これ!」と話し、乗客は「怖い...」と話していた。
また、火口から3km離れた場所でも、動画を撮影した人たちは、「大丈夫なの、これ!」、「こんなの普通こないって!」、「どうしたらいいの!」と話していた。
火口付近で確認された噴石。
その長さは、1m60cmにも達していた。
火口周辺には、さらに、小さな噴石が、数多く飛んでいた。
京都大学院火山研究センター・大倉敬宏教授は、「(当時)阿蘇はレベル2が設定され、1km内の立ち入り規制が敷かれていた。コントロールされている中で、起こった噴火」と話した。
そして15日朝、14日まで規制がかかっていた草千里への入り口の規制が解かれたということで、朝から、山頂に向かう車の姿が見えた。
しかし、付近の道路も周りの草も、火山灰に覆われ、見学ポイントにある店も、火山灰の処理に追われていた。
フィリピンからの観光客は、今回の噴火を知って、阿蘇山を見に来たという。
フィリピンからの観光客は、「テレビを朝見た時、『絶対にここに行くべき』とわたしは思い、とても美しかった。来る予定じゃなかったけど、来て良かった」と語った。
しかし、その一方で、阿蘇市観光協会会長は、「(キャンセルが)少しずつ出てきている。今から秋シーズンです。修学旅行のコース変更の影響が出ないかが、一番心配」と語った。
ふもとの小学生は、火山灰の影響を避けるため、マスク姿で登校していた。
気象台では、風下側では、引き続き、降灰や小さな噴石に注意するよう呼びかけている。
最終更新:9月15日(火)22時51分