NTTドコモは9月15日、下り最大300Mbpsの「PREMIUM 4G」を11月に開始すると発表した。3つの周波数帯域を束ねる3CC(3 Component Career)を採用して、キャリアアグリゲーション(CA)の高度化を進める。
PREMIUM 4GはLTE-Advancedを利用した通信サービス。3月に下り最大225Mbpsでスタートし、9月25日に発売される「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」は下り最大262.5MbpsのPREMIUM 4Gに対応している。
11月に始まる下り最大300Mbpsのサービスは、800MHz(下り最大75Mbps)と1.5GHzおよび2GHz(ともに下り最大112Mbps)を組み合わせることで実現。対応端末は今後発表される予定で、残念ながらiPhone 6s/6s Plusを含む発表・発売済みの端末では使えない。提供エリアは現在PREMIUM 4Gが使える東名阪の都市部で、3月末までに全国の600カ所を予定している。
さらに2016年度中には、3.5GHz帯のTDD-LTEも使うことで下り最大370Mbpsへの増速も計画している。
ドコモ 取締役常務執行役員の大松澤清博氏はPREMIUM 4Gについて、「ユーザーが多い都市部で集中的に進める。これまでのエリア対策で十分な実効速度が出ている場所がある一方、お昼時の渋谷駅前など速度が出ていないエリアもある。そういった場所でしっかりとした速度にするのが狙い」と説明した。
例えば同じLTEでも都市部の渋谷と郊外の八王子では八王子のほうが速かったが、PREMIUM 4Gの導入で渋谷の実効速度が八王子と同レベルに向上。山手線6駅での平均速度も、LTEだけだった約1年前から4倍近くアップした。
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