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爆弾テロ ウイグル族グループが組織的関与か9月14日 1時00分
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先月、タイの首都バンコクで起きた爆弾テロ事件で、今月逮捕された中国の少数民族ウイグル族とみられる男などの銀行口座に、海外から多額の資金が振り込まれていたことが分かり、警察はウイグル族のグループが組織的に関わっていた可能性があるとみて捜査しています。
先月バンコク中心部で起きた爆弾テロ事件では、観光客など20人が死亡し、日本人男性1人を含む120人以上がけがをしました。
タイの警察はこれまでに12人の逮捕状をとり、外国人の男2人を逮捕しています。
このうちの1人は持っていたパスポートから、中国の少数民族ウイグル族と見られるミーライリー・ユスフ容疑者で、警察はこの男の供述などから、12日新たに中国籍でウイグル族のアブドゥサッタル・アブドラフマン容疑者(27)の逮捕状を取り、事件の首謀者の可能性があるとみて行方を捜査しています。
また、これまでの調べで、ミーライリー・ユスフ容疑者など複数の容疑者の銀行口座には、合わせておよそ140万バーツ、日本円にしておよそ470万円が海外から振り込まれていたことが分かりました。
このため警察は、ウイグル族のグループが組織的に関わっていた可能性があると見て捜査しています。
タイの警察はこれまでに12人の逮捕状をとり、外国人の男2人を逮捕しています。
このうちの1人は持っていたパスポートから、中国の少数民族ウイグル族と見られるミーライリー・ユスフ容疑者で、警察はこの男の供述などから、12日新たに中国籍でウイグル族のアブドゥサッタル・アブドラフマン容疑者(27)の逮捕状を取り、事件の首謀者の可能性があるとみて行方を捜査しています。
また、これまでの調べで、ミーライリー・ユスフ容疑者など複数の容疑者の銀行口座には、合わせておよそ140万バーツ、日本円にしておよそ470万円が海外から振り込まれていたことが分かりました。
このため警察は、ウイグル族のグループが組織的に関わっていた可能性があると見て捜査しています。
犯人グループの関係は
タイの警察は目撃者の証言や監視カメラの映像などから、これまでに12人の男女の逮捕状を取り、このうちこれまでに2人を逮捕して調べを進めています。
事件に関与したとして警察が最初に容疑者を逮捕したのが先月29日。
逮捕されたのは外国人の男で、潜伏先のアパートからは事件で使われた爆弾に使われていたものと同様の金属の玉などが見つかりました。
さらに今月1日、タイから隣国カンボジアに不法に出国しようとしていたミーライリー・ユスフ容疑者を逮捕し、捜査は大きく進展しました。
ミーライリー・ユスフ容疑者は新疆ウイグル自治区出身と記載された中国のパスポートを持っていて、調べに対して「自分が爆弾を実行犯の男に渡した。イザーンと名乗る男に指示された」と供述しています。
イザーンと名乗るこの男についてタイの警察は、パスポートの記録から中国籍のウイグル族、アブドゥサッタル・アブドラフマン容疑者と断定し、警察は事件の首謀者である可能性があると見て、12日、逮捕状を取って行方を追っています。
事件に関与したとして警察が最初に容疑者を逮捕したのが先月29日。
逮捕されたのは外国人の男で、潜伏先のアパートからは事件で使われた爆弾に使われていたものと同様の金属の玉などが見つかりました。
さらに今月1日、タイから隣国カンボジアに不法に出国しようとしていたミーライリー・ユスフ容疑者を逮捕し、捜査は大きく進展しました。
ミーライリー・ユスフ容疑者は新疆ウイグル自治区出身と記載された中国のパスポートを持っていて、調べに対して「自分が爆弾を実行犯の男に渡した。イザーンと名乗る男に指示された」と供述しています。
イザーンと名乗るこの男についてタイの警察は、パスポートの記録から中国籍のウイグル族、アブドゥサッタル・アブドラフマン容疑者と断定し、警察は事件の首謀者である可能性があると見て、12日、逮捕状を取って行方を追っています。
ウイグル族の強制送還が背景か
ここ数年、中国の少数民族でイスラム教を信仰するウイグル族の人たちが、中国政府の抑圧的な統治政策から逃れるため中国を脱出し、タイやマレーシアなど東南アジアを経由して、民族的に近いトルコを目指す動きが広がっています。
この動きに対して、タイ政府はウイグル族の人たちを相次いで不法入国の疑いで拘束し、ことし7月には109人を中国政府の要求に応じる形で強制送還していました。
強制送還されれば中国当局からさらなる迫害を受けるおそれがあるとして、海外に逃れたウイグルの人たちの間ではタイ政府に対する怒りが広がっていて、トルコではイスタンブールにあるタイの名誉総領事館が襲撃され、窓ガラスが壊されるなどの被害が出ました。
この動きに対して、タイ政府はウイグル族の人たちを相次いで不法入国の疑いで拘束し、ことし7月には109人を中国政府の要求に応じる形で強制送還していました。
強制送還されれば中国当局からさらなる迫害を受けるおそれがあるとして、海外に逃れたウイグルの人たちの間ではタイ政府に対する怒りが広がっていて、トルコではイスタンブールにあるタイの名誉総領事館が襲撃され、窓ガラスが壊されるなどの被害が出ました。