教育方針・教育目標
教育方針
本校は、創立以来「神を愛し、人を愛し、土を愛する」三愛精神を教育の基本としてきました。具体的には次の3点です。
①農業教育
自然に働きかけて食べ物を生産する農業は、人間にとって基本的な仕事です。この農業を通して社会に貢献してほしいと願って農業教育に力を入れています。そのためには有機農業による安全でおいしい農産物の生産が重要であると考え、その基本になる「土づくり」や家畜飼育に取り組んでいます。
②全寮制教育
若いときに親元を離れ、寮生活を送りながら、互いに切磋琢磨し、基本的生活習慣と自立心を養うことは、その後の人生にとって大きなものになります。そこで与えられる友情は人生の宝になるでしょう。「あなたの隣人を愛しなさい」という聖書のことばを実践的に学ぶのが寮生活です。
③聖書による人格教育
本校の創立者小谷純一先生は、ことあるごとに「農業者たる前に人間たれ」と叫ぶように語られました。人間たれとは、良心の目覚めた人間であれということですが、それには聖書が最適のテキストであるという確信をもって主張されました。この基本を大切にし、朝拝や聖書の授業を行っています。
教育目標
以上の3つの柱を基本として、次の4点を具体的な目標として教育活動を行っています。
①農業・食料を守る
人間が生きる上で最も大切なものが食べ物であり、その食べ物を作る職業が農業です。その大事な農業を守り、食糧生産を担う若者を育てるのが本校の大きな目標です。もちろん将来農業に就けない生徒もいるでしょうが、どんな道を歩むにしても、農業や食べ物を大切にする心を育みたいと願い、学習活動や実習に取り組みます。
②地域を守る
限界集落ということばに象徴されるように、その存続自体が危ぶまれる農村地域が増えています。こうした地域を守る人材を育てることも本校の大きな使命です。
③環境を守る
温暖化に代表される地球環境の危機に対して、本校は有機農業の実践を柱として、環境にやさしいエコロジー教育を実践します。
④平和を守る
聖書に「剣をかえて鎌となす」ということばがありますが、農業はもっとも平和的な産業です。農業を通して外国と交流したり、修学旅行や留学生の受け入れを通して平和教育に力を入れています。
直木葉造 校長