(以下、転載です)
2009年のニュースを文字に起こした。長崎大学の研究チームが、被ばくして 60年以上たった今でも、死んだ患者の細胞から放射線を出し続けていることを突き止めた。これまで、内部被ばくの実態が解明されてこなかったという実態が ある。また、別の研究チームは、60年以上前のたった1回の被ばくが、正常に見える細胞を実は傷つけていたことを発見した。
(動画始め)
原爆投下で出るいわゆる死の灰。その死の灰は、原爆投下から60年以上たった今でも細胞の中で放射線を出し続けている様子を長崎大学の研究グループが世界で初めて確認しました。
細胞から伸びる2本の黒い線。これが細胞の中で今も出続けている放射線です。被ばくから60年以上たった今年はじめて捉えられました。
広島と長崎に投下された原爆。その際、降り注いだのは放射性物質の微粒子、いわゆる死の灰です。
体の外から、放射線を浴びる外部被ばく。
一方死の灰を呼吸などで体内に取り込んでしまうのは内部被曝です。
健康に影響を及ぼすと考えられていますが、具体的な影響はよくわかっていません。
長崎大学の七城和子助教らの研究グループで す。死の灰の内部被ばくについて、
「被爆者においては外部被ばくというものが通常は考えられておりまして、」
内部被曝な評価、またはその内部被ばくとしての病理学的な異議がほとんど分かっていない段階です。」
そこで研究グループは既に死亡した7人の被爆者について、大学で保管されていた組織を特殊な方法で撮影。
その結果、その結果、細胞の中で死の灰が出す放射線を、黒い線として捉えることに成功しました。
被ばくから60年以上たった今もなお、骨や腎臓などの細胞の中で放射線を出し続けている様子を捉えたのは世界で初めてです。
さらに放射線の分析から、 死の灰の成分はプルトニウムであることも確認されたということです。
今回の成果は、死の灰による内部被ばくが人の体の中でどのように周囲の組織を傷つけ、結構に影響をおよぼすのかを解明する手がかりになるものと期待されています。
「その時だけ被ばくしていろいろな障害を及ぼすというものではなくて、 」
「ずっと体の中にたくわえれられたまま、すこしずつすこしずつですね、体をやはり傷つけ至っている可能性があるということ」
「何らかの糸口になればと思ってい ます。」
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NHK おはよう日本 「被爆者のがん患者 DNA傷つく」
原爆で被ばくした人は今も高い割合で癌になっていますが、こういった患者は一見正常に見える細胞のDNAが傷ついていることが長崎大学の研究でわ かりました。原爆の放射線が、長い年月のあとにも被爆者に癌を引き起こす仕組みの解明につながると注目されています。
被爆者は、今も高い割合で癌になっていますが、その仕組は明らかになっていません。
長崎大学の中島正洋准教授の研究グループは、皮膚がんになった被爆者を対象に手術で切除されたがんの周辺の細胞について研究を進めました。
その結果癌になっていない一見正常に見える細胞の遺伝子が傷ついているケースが多く見られることがわかりました。
こうしたDNAの異常は爆心地から3キロ以上離れて被ばくした人は5人のうち1人だったのに対し、
1.5キロ以内で被ばくした人では、7人のうち5人にのぼっています。
「60年以上前の1回の放射線の被曝によって遺伝子に傷が入りやすいといったものが誘発されているのではないかと。」
それは、がんに、なりやすい と、いうこと、を示唆すると、データだと、考えております」
この研究はアメリカ癌学会の学術誌「キャンサー」のインターネット版に掲載されました。
(動画終わり)
先日からこのブログで言及している、長瀧重信氏は長崎大学の名誉教授だ。長瀧重信氏は、政府発表「チェルノブイリ事故との比較」に名を連ねている学者だ。御用学者として批判されている。
政府発表「チェルノブイリ原発事故との比較」がうさんくさすぎる。その理由をわかりやすく
原爆の影響の研究は、被爆者の治療に生かされている。その一方で、原発の開発や運用に生かされている。