「二度と韓国に来たくない」 中国人観光客は何が不満なのか

 また、韓流ドラマ人気に便乗したものの準備不足で、中国人観光客の期待を裏切る観光スポットもあった。韓国の銀行が自社CMモデルを務める韓流スター、俳優キム・スヒョンの人気を当て込んで開いた明洞の「キム・スヒョン博物館」がその一例だ。この銀行は中国にも進出している。

 博物館の外部は半分以上がガラス張りになっており、「Kim Soo Hyun Museum」という文字が大きく書かれていた。中に入ると、両替所のすぐ隣にキム・スヒョンがCM撮影時に着用した服を着せた、顔のないマネキンが立っていた。マネキンの後ろは、床に銀行のロゴが入ったサッカーボールを持った顔や、壁にCM撮影時の写真パネルが数枚あっただけだった。ほかの展示物はないのかと職員に聞くと、「2階は銀行があるだけです」と言った。キム・スヒョンがCM撮影で着た衣装数着と写真数枚という「博物館」は、すべてを見るのに3分もかからなかった。

 同じ日、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政部長官の主宰で開かれた経済関係長官(経済関連相)会議の後、政府は「6月の中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)以降の外来観光市場同行点検結果と観光親切度再考案」を発表、「外国人をもてなす韓国人の態度は低評価を受けており、一部観光スポットの不親切さやぼったくり料金に対する不満が相次いで寄せられた」ことから、今年9月から12月末まで大々的な点検・特別取り締まりを行うことを明らかにした。さらに、合同取り締まり班を設置し、日本のシルバーウィーク(9月19日-23日)、中国の国慶節連休(10月1日-7日)、コリア・グランドセール期間(8月14日-10月31日)などに合わせて特別取り締まりを実施する予定だ。

キム・チェホ記者
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