「二度と韓国に来たくない」 中国人観光客は何が不満なのか

「二度と韓国に来たくない」 中国人観光客は何が不満なのか

 一日の流動人口が100万人を超えるソウル市内のショッピング街・明洞。9日午後も中国人観光客で混雑していた。片方の手には旅行用キャリーバッグ、もう片方の手には韓国製化粧品がぎっしり詰まった買い物袋をいくつも持っている中国人観光客の姿をあちこちで見かけた。どの店も看板には中国語が書かれ、店の前に出てきた店員たちは「来来(こちらへどうぞ)」「快来(いらっしゃいませ)」と叫び、通りかかった中国人観光客の服を引っ張るなどしていた。そうした光景を見ると、まるでここが韓国ではなく中国の繁華街かのような錯覚に陥った。

 かつて韓国の流行発信地だった明洞がこのように変わったのは、「大陸のお客様」と言われている中国人観光客が落とすお金のためだ。この5年間に韓国を訪れた中国人観光客は約800万人に達するほど増加していたが、昨年末以降はそれに変化が出始めている。円安が長期化し、日本を訪れる中国人観光客が大幅に増えていることもあるが、それよりももっと大きな理由は、韓国旅行を終えて帰国する際に「二度と来たくない」と考える中国人観光客が増えているからだ。

 韓国文化観光研究院によると、韓国を訪れた16カ国の外国人観光客のうち、中国人観光客の満足度は14位、再訪問(リピート)の意思も同じく14位にとどまった。むしろ、旅行後に韓国に対するイメージが悪化し(16位)、他人に勧める気持ちもあまりない(13位)と答えた。いったい何が韓国に対して否定的な印象を抱かせたのだろうか?

 この日、明洞で会った20代の中国人女性に、韓国観光で不便なことを尋ねると、「タクシーに乗ると目的地にまっすぐ行くのではなく、あちこちに寄っていく」「店員や従業員に無理やり手を引っ張られて店に連れて行かれたことがある」などの不満を語った。

キム・チェホ記者
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