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【コラム 撃戦記】

空手の東京五輪種目入りへ弾み “発祥の地”日本でアジアシニア選手権

2015年9月15日

 アジアシニア空手道選手権が4〜6の3日間、横浜文化体育館であった。

 この大会は2年に1度、空手の海外普及を兼ねて主に海外で開かれていたが、2020年東京五輪が決まり、空手の種目入りをアピールするため、初めて“発祥の地”での開催となった。

 過去最多32の国と地域が参加。試合は形(個人、団体)、組手(同)の男女で争われ、日本は17種目中9種目で優勝。最終日にあった組手の団体では男女とも優勝した。これは東京五輪大会組織委員会が国際オリンピック委員会(IOC)に種目提案する2次選考の委員会に弾みをつけたといえる。

 試合内容もまずまず。組手68キロ以上級女子で期待の植村歩(高栄警備保障)が3位に終わる波乱もあったが、関係者は「進行は期待通り、メダル数も希望通りで、全体として高い評価をしている」と安堵(あんど)していた。

 だが、全体的に五輪種目入りをアピールするには消化不良だった。

 世界のレベルはもっと高い。あらゆる点で数段のレベルアップが必要だろう。 (格闘技評論家)

 

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