バレ、１８日の巨人戦で合流　残り試合で２８発打つ？

　ヤクルトの切り札が、いよいよ戦列に戻ってくる。故障で出遅れていたバレンティンが１４日、神宮クラブハウスに現れ、約１時間かけてストレッチ、キャッチボール、打撃練習を行った。チームはローテ３投手を除いて休養日だったが、１５日のイースタン・リーグ・ロッテ戦（戸田）で１４４日ぶりに実戦復帰するため「長い休暇だったからね。まだ試合に出られる状態じゃないので必要だと思った」と、近藤通訳を練習相手に伴い、志願の休日返上だ。

　昨秋左アキレスけんを手術して出遅れ、今季１軍初出場した４月２４日巨人戦（神宮）で左太ももを肉離れしたが、チームが優勝争いしているこの７日に再来日してきた。「前回１軍に上がったときよりずっと状態はいいし、けがの怖さはない」と話し、２軍で２試合出場し、問題がなければ１８日巨人戦（神宮）で１軍昇格する予定だ。

　シーズン残り１４試合となり、１８日からの７連戦は、優勝を争う巨人、阪神との直接対決がある天王山。「残り１４試合なら２８本塁打打つよ」と冗談を飛ばしながらも「１４試合で終えるつもりはない。ＣＳ以上に行くことが目標」と、切り札の自覚十分だ。　（竹村和佳子）