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【プロ野球】

ホームラン誤審認めた コミッショナーが謝罪

2015年9月15日 紙面から

12回表1死、田中の飛球に飛びつく中堅手俊介。三塁打となる=12日、甲子園で

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 日本野球機構(NPB)は14日、セ・リーグの阪神−広島戦(12日、甲子園)で広島・田中広輔内野手(26)の打球が本塁打ではないとしたビデオ判定が誤っていたと認めた。熊崎勝彦コミッショナーは「断じてあってはならないこと。多くの野球ファン、関係者に深くおわびせざるを得ない」と謝罪し、深々と頭を下げた。

 問題のプレーは同点の延長12回表に起こった。中堅フェンス付近で跳ね返った打球を、審判団はビデオ判定の末に「フェンスを越えていない」と判断。三塁打として再開された試合は広島が得点を逃し、引き分けに終わった。

 セ・リーグは広島の要請でビデオを再検証し、「フェンスを越えていた」と訂正。打球はフェンス奥のワイヤに当たったが、セの杵渕和秀統括は「ワイヤに跳ね返るという想定なしにビデオを見た。思い込みを持たずに見るよう、再発防止を進めたい」と話した。試合は成立しており、記録の訂正はしない。

 同日、東京都内であったオーナー会議に出席した広島の松田元オーナーは「ちょっと頭にくるが、しょうがない。4人の審判は反省して、一生懸命向上してくれればいい」と、やるせない思いを語った。阪神の坂井信也オーナーは無言で会場を後にした。

 ビデオ検証まで行いながら起こってしまった誤審。熊崎コミッショナーは「徹底的に検証する。野球界を全体として支えていく自覚を強く持って、緊張感と責任感を持って対処したい」と語気を強めた。 (小林孝一郎)

 

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