【DeNA】尚成、プロ16年で幕引き ブログでも報告「限界」
DeNAは14日、本紙既報通り、高橋尚成投手(40)が今季限りで現役引退すると発表した。巨人のエースとして一時代を築き、大リーグでも2ケタ勝利をマークした左腕は18日に会見を行い、自らの口で16年間のプロ生活に幕を引くことを表明する。
日米通算93勝。昨季から日本球界へ復帰し、DeNAでは2年間で15試合の登板にとどまり、1勝もできなかった。8月14、16日の広島戦。丸に3ラン(14日)、新井にソロ(16日)を浴び「2本とも打たれた直後に悔しさを感じられなかった。『やめる時ってこういうものなのかな』という思いが湧いた。気持ちの方がついてこなくなった」と明かした。
この日、自身の公式ブログでもファンへ向けて引退を報告。現状では10月2日の古巣・巨人戦(横浜)が最終戦。高田GMは「彼に最大限のことができるように、球団としても考えている」と説明。引退試合などセレモニーを用意する予定だ。
DeNA・中畑清監督(駒大の後輩・高橋尚から12日に電話で引退を報告され)「スタートの巨人戦(14年4月2日)で勝たせることができていたら5、6勝はできた。本人が一番悔しいと思うけど、よくやった。米国の最高峰でプレーして、結果も足跡も残した。日本で終われて、良かったんじゃないかな…」
巨人・阿部慎之助内野手「昨日、電話をもらいました。3つ上の大先輩ですけど、年も近いし、いろんなことを教えてもらった。ヒサさんがタイトル(07年の最優秀防御率)を取った時、自分がマスクをかぶっていたことがうれしいし、誇りです」
◆高橋 尚成(たかはし・ひさのり)1975年4月2日、東京都生まれ。40歳。修徳高から駒大、東芝を経て、99年ドラフト1位で巨人入団。2009年オフにFA宣言し、米大リーグ移籍。13年オフにDeNA入り。通算260試合で79勝73敗15セーブ、防御率3・79。メジャー通算168試合で14勝12敗10セーブ、防御率3・99。177センチ、80キロ。左投左打。