韓国研修旅行 報告会

2015.4.21

愛真では毎年3月に、有志の参加者を募って韓国へ研修旅行に行きます。


旅の目的は
1.日本の加害の歴史と日韓の近代史を現地で学ぶ
2.本校の姉妹校であるプルム学園(プルム農業高等技術学校)を訪問し交流する

といったもので、参加者は12月から事前学習を重ね
軍事境界線や従軍慰安婦として被害を受けたハルモニ(おばあさん)方が暮らす
ナヌムの家などを訪ねるための8泊9日の長い研修旅行に臨みます。

今回の参加者は5名で全員が女子!!
現地のお天気も皆の健康も守られ、
たくさんの素敵な出会いと学びがあり本当に「感謝」な旅でした。

そしてこの日はその研修旅行の報告会でした。


新入生が入ってきていろいろと忙しい合間を縫っての準備となりましたが、
一人ひとりが旅を通して感じたことを精一杯言葉にして発表していました。
ですがまだまだ言葉にし切れずもどかしさが残っているのも事実なようです。
今後 AAF(文化祭)等に向けて文集や展示作品も作成していく予定なので、
その作業の中で「自分が感じたことをどうしたら多くの人に伝えていけるか」を
模索しつつ一緒に進めていきたいと思っています。


                                       
《生徒の感想より》


韓国研修旅行の事前学習を行った時、

わたしは知識をあまりにも少ししか理解できませんでした。

現地にいって多くの人からお話を聞いたり、実際の場所を見てまわるうちに、

その一つ一つが目や耳、心にダイレクトに吸収されていったことが分かりました。

それと同時にわたしは自分の考えの浅はかさに悔しさを覚えました。

韓国研修旅行の中で多くの人と出会いました。

その人たちは私たちの為に前から準備をしてくれたり、

自分達の国の人が受けた話し難いつらく苦しい出来事までも話してくれたのです。

その人たちに会って初めてわたしは事前学習を受ける意味を理解しました

事前学習は自分達のためだけにやるのでは無く

その出来事を話してくれる人たちへの礼儀であると思います。

それをしたうえで、その人たちの発するメッセージを受け取り、

それを帰ってから日本でこのことを伝えていくことが大切だと考えました。

                                                                 ―27期 R.S


私が一番印象に残っているのが、ユン先生の「従軍慰安婦」のお話の中で聞いた

「ハルモニ達が一番求めているのは、『謝罪』ではなく

『人間としての尊厳』を取り戻すことだ」という言葉です。

私はそれまで日本の負の歴史である「従軍慰安婦」の問題に対して

無かったことにしようとしている態度をとても恥ずかしく思い、

誤魔化し続けている日本は何て卑怯なのだろうかと考えていましたが、

その謝罪の奥にあるハルモニ達が本当に望んでいるものが

全く目に見えていませんでした。                                 ―25期 M.S