ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(31)が14日、休日を返上し、神宮外苑の室内練習場で約30分間の打撃練習を行った。復活を期す主砲の新兵器は「サムバット」。メジャー歴代1位の762本塁打を放ったバリー・ボンズ氏が愛用したバットだ。
これまでオールドヒッコリー社やマルッチ社製など、数種類のバットを使い分けてきたバレンティン。「今後、ヒットが出るようなバットを選びたい。試合に出られるスイングじゃないので練習しに来た」と話した。
15日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(戸田)で実戦復帰する。指名打者で出場予定で「アシタ、ホームラン!」と日本語で予告。16日のロッテとの練習試合は外野守備にも就き、最短18日の巨人戦(神宮)での1軍昇格を目指す。
5月に左太ももの手術を受け、7日に再来日。18日に戦列復帰すれば残り14試合となる。「(14試合で)28本のホームランを打ちたい。1試合2発だ。ワッハッハッ」とジョークを飛ばしつつ、「早く100%の状態に戻し、四球でもチームの勝利に貢献したい」と神妙な表情で語った。 (吉村大佑)
(紙面から)