理事長メッセージ

キリスト教愛真高等学校は、1985年に創立責任者の高橋三郎先生が、

自己拡大を求めて止まぬ人間の欲望に仕えるものになってしまっている学校教育の現状を憂い、人は何のために生きるのかを問うことを教育の中心に据えて、豊かな知性と確固たる良心を合せ備えた責任の主体たる独立人を育成する学校を作ろう

と呼びかけられたことに始まり、今もその初めの理念を大切にしています。

山陰の小さな町の、山の中の日本海を望む高台に建てられた学び舎と生徒寮は、都会の喧騒を離れて勉学に集中し、四季折々の自然の移り変わりの中でゆっくり思索を深めるのに適しています。そこで3年間保護者の下を離れ、携帯電話やテレビに惑わされず、各地から集まってきた様々な仲間と共に、学校や、寮、社会のあり方について真剣に考え、議論し、行くべき方向を見出し、力を合せて共同作業に当たり、歌い交わしつつ歩む生活は、どんな環境にあっても開拓的に生きる勇気と力を養ってくれます。

時に学校を離れ、広島、呉、大久野島、沖縄、韓国、台湾などを訪ねる経験は、戦争の愚かさと平和を作り出すことの大切さを心に刻んでくれます。
朝に夕べに聖書に親しみ、祈りを大切にする生活は、自分を越える存在に心を開き、真理の前に深く頭を垂れることの重要さを気づかせてくれます。
感性豊かな若き日に、ここで新しい体験をしてみませんか。

理事長 小久保 正


校長メッセージ

本校は、自立して真実に生きようとする人を世に送り出したいと願って設立された学校です。本校の教育は聖書を基本にしています。入学してくる生徒に信仰を強制することは決してありませんが、聖書を真剣に学ぶことを誓約してもらいます。それは聖書を学ぶことによって、神様から「生きよ」と呼びかけられているかけがえのない自分を発見してほしいからです。

また自立した人格を育てるために、自分で判断するということを大切にしています。特色ある本校での学び、作業や調理などの労働、自治を大切にした全寮制の生活、それらはどのように生きていくのかを自分で判断するための基盤となるでしょう。本校では、全国から集まった生徒たちが本物を求めて励まし合い、支え合って生活しています。青年期の大切な3年間を本校で送ることは、人格の基礎を形成する貴重な時となるでしょう。

校長 栗栖 達郎