これを受けて、杵渕統括、友寄正人審判長、東利夫責任審判ら当該審判員が再検証。改めて甲子園の審判控室の映像を見直すなどして、本塁打であることを確認した。誤審の原因を審判員の「思い込み」であったと認定。13日夜に広島・鈴木球団本部長に(1)当該審判団は球場の構造を認識していた(2)フェンスかネットの上段に当たったものと思い込み、そういう観点からビデオ検証をしてしまった、と返答した。
2010年に導入されたビデオ判定で誤審を認めるのは初めてのケース。杵渕統括は「思い込みでビデオ検証をすることは、ビデオ検証の根幹にかかわる。先入観を持たずにビデオ判定することを徹底する」と全審判員に通達するなどの再発防止策を示した。