後味が悪いも、見ごたえのある映画の個人的BEST10を紹介する。
一見の価値あり。
10位 「パンズ・ラビリンス」
あらすじ(Amazonより引用)
フランコ独裁政権の恐怖政治がスペインを覆いつくしていた暗黒時代。 少女オフェリアは優しかった仕立て屋の父親を亡くし、母が再婚したヒダル大尉のもとへ赴く。臨月の妻を無理に任地に呼び寄せる大尉は、まさに独裁のシンボルのような恐ろしい男。直面する現実は残酷なことばかりだった。 そんなとき彼女が見つけたのは薄暗い森の中の秘密の入り口。 妖精の化身である虫たちに導かれ、そこで出会った<パン>牧神に告げられたのは、オフェリアこそ地下の王国の王女であるということ。オフェリアは王女として戻るための3つの試練を与えられ“パンズ・ラビリンス<牧神の迷宮>"での冒険が始まる・・・。
感想
夢も希望もない現実で、光を求める少女。
不気味な妖精たちに誘われ、地底世界に光を見つける。
果たして地底世界は現実なのか、幻なのか。
ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。
ただ、現実の残酷さと、表現の不気味さに鳥肌が立つ。
9位 「冷たい熱帯魚」
あらすじ(Amazonより引用)
埼玉愛犬家殺人事件などの凶悪事件を下敷きに、犯罪に巻き込まれていく男の姿をブラックユーモアを交えて描いたサスペンスドラマ。小さな熱帯魚店を経営する社本は、同業者の村田から儲け話を持ち掛けられ…。
感想
これぞ、エンターテイメント。
スプラッター描写が素晴らしい。
でも本当に怖いのは、マインドコントロール。
追い詰められた人間の行く末は、、、
もちろんラストに救いはない。
8位 「ファニーゲーム」
あらすじ(Amazonより引用)
穏やかなある夏の午後。バカンスを過ごしに湖のほとりの別荘へ向かうショーバー一家。 主のゲオルグ、妻のアナ、そして息子のショルシと愛犬のロルフィー。 別荘に着き、台所で夕食の支度をするアナの元に、見知らぬ青年が訪れる。 ペーターと名乗るその青年は、卵を分けてくれないかと申し出る。 たわいもない会話の後、突然ペーターはアナに好戦的な態度をとり始めた。 そこへもうひとりの青年パウルが現れ、さらにアナを挑発。 ゲオルグが仲裁に入るがパウルは逆にゴルフクラブでゲオルグの膝を打ち砕いた。 この時から、一家は青年ふたりの操る《ファニーゲーム》の不運な参加者となったのだった…。
感想
理不尽。
心の底から腹が立つ。
イライラする。
不快度最高級。
救いの思いの全てを断ち切るこの作品を、ぼくはもう二度と見たくない。
7位 「リリイ・シュシュのすべて」
あらすじ(Amazonより引用)
田園が美しいある地方都市。 中学二年の蓮見雄一は、かつての親友・星野にいじめられ、窒息しそうな毎日を送っている。 唯一の救いはカリスマ的歌姫リリイ・シュシュの歌声だけ。 自らが主宰するファンサイト「リリフィリア」の中にいるときだけが本当の自分でいられる瞬間だった-。
感想
目の前にある現実は暗い。
輝かしく見えている人間でも、誰一人、幸せにできない。
そして、救えない。
しばらく心の重さがとれない。辛い。
6位 「セブン」
あらすじ(Amazonより引用)
退職間近なベテラン刑事サマセットが、血気盛んな新人刑事ミルズとコンビを組む。その2人の前に起こったのがキリスト教の「7つの大罪」に基づく連続猟奇殺人事件だった。そして犯人の魔の手が刑事へも…。 7つの大罪とは、憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠慢・強欲・大食。肥満した男が食べ物につっぷして死に、弁護士は高級オフィスビルで殺害される。監督はこの作品で「密閉感あるスリラー」の名手と定評を得たデビッド・フィンチャー。モーガン・フリーマンが老刑事、ブラッド・ピットが若手刑事を演じる。そしてピットの妻にブレイク前のグウィネス・パルトロウが演じている。
感想
異常な犯人。
悲惨な現場。
夢、希望のないこの作品。
悲惨なラストに心が苦しくなる。
5位 「ミスト」
あらすじ(Amazonより引用)
7月19日の夜、メイン州西部の全域が、未曾有の激しい雷雨にみまわれた。嵐に脅える住民たち。だ が、その後に襲ってきた“霧”こそが、真の恐怖だったのだ。その霧は街を覆いつくし、人々を閉じ 込めてしまう。時を同じく、デイヴィッドとビリーの父子は食料を買出しに行ったスーパー・マーケ ットで“霧”に閉じ込められてしまう。他の買い物客が建物の外に出ようとすると、次々に霧の中の 何者かに襲われていく。立ち往生を強いられる中、母の待つ家に帰ろうとビリー少年に哀願されるデ イヴィッド。そしてある決意を固めて絶望的な状況の中、父子での決死の脱出を図る二人の前につい に姿を現す“霧”の正体とは? 人間は見たことのない恐怖の前にどのような選択をするのか。そし て奇怪な霧に閉じ込められた人々の運命は?
感想
生きることをあきらめてはいけない。
絶望と恐怖に負けた人間はたどる運命は。
やるせない気持ちになれる。
4位 「ドッグヴィル」
あらすじ(Amazonより引用)
ギャングに追われ、平和な村ドッグヴィルに逃げ込んできた一人の美しい女性を村人たちはかくまうことにする。彼女が2週間で村人全員に気に入られるという事を条件に…。人間の本質を見事に描き出した作品。
感想
このセットで映画とびっくりする。
白線でできた世界に人間の本質が現れていく。
自分も汚い人間だ、ということを認識させられる。
3位 「ジョニーは戦場へ行った」
あらすじ(Amazonより引用)
ジョニーは、徴兵によって最愛の恋人カリーンに別れを告げて第一次世界大戦へと出征する。 しかし、異国の戦場で迫り来る敵の砲弾を避けようと塹壕に飛び込むが、目(視覚)、鼻(嗅覚)、口(言葉)、耳(聴覚)を失い、また壊疽をおこした両腕、両脚も切断されてしまう。 ほとんど身体を動かすこともできず、ジョニーの意識は「現在」と「過去の記憶」とを何度も行き交いながら、孤独と暗黒と沈黙の中へと落ち込んでく。
感想
生きる肉の塊のジョニーは、何を思い生きるのか。
「死」すら選べない彼の絶望は。
最後のシーンは辛くて辛くてしかたがない。
2位 「レクイエム・フォー・ドリーム」
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あらすじ(Amazonより引用)
ニューヨーク・ブルックリンの大西洋岸にあるコニーアイランドの団地に住む未亡人のサラは、一日中テレビでインフォマーシャルを見る孤独な生活を送っていた。一人息子のハリーは高校を卒業したものの定職に就かず、親友のタイロンと共にヘロインに溺れ、サラの大事なテレビも質に入れてしまう始末。
感想
何かにすがって生きている。
夢を求め、夢に壊される。
見事なまでの絶望感。
1位 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
あらすじ(Amazonより引用)
舞台はアメリカのある町。チェコからの移民セルマは息子と二人暮しをしていた。貧乏だが工場での労働は、友人に囲まれて日々楽しいものだった。だが彼女は先天性の病気で徐々に視力が失われつつあり、今年中には失明する運命にあった。息子もまた、彼女からの遺伝により13歳で手術をしなければいずれ失明してしまうため、必死で手術費用を貯めていた。ある日、とうとう失明してしまったが、隠して作業していたことで工場の機械を壊してしまい、セルマは解雇を告げられる。
感想
弱さは罪なのか。
また独りよがりなセルマの選択は正しいのか。
ただラストシーンの衝撃は忘れられない。
正しくても弱くては生きられない。
二度と見たくないけど、もう一度見てしまう。
この記事を作りながら、鬱モードに突入した。