石下総合体育館ではスリランカ人のボランティアたちがカレーの炊き出しを行い、被災者に振る舞った=13日、常総市鴻野山、宮野佳幸撮影

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 最も多くの避難者が集まる常総市鴻野山の石下総合体育館で13日、県内に住むスリランカ人のボランティアが郷土料理「カレー」の炊き出しを行い、避難者らは本格的なエスニックカレーに舌鼓をうった。

 炊き出しに参加したのは、「できる限り何かしたい」と県内に住むスリランカ人約30人。キャベツを使ったスリランカの家庭料理「キャベジマッルム」などをのせたダール豆のカレーやサラダ約500人分を振る舞った。

 スリランカ大使館の臨時代理大使、A・サージ・U・メンディスさんは「スリランカでの津波被害のとき、日本は真っ先に駆けつけてくれた。それを忘れずに今日はみんなの協力で炊き出しをすることができた」と話した。

 カレーを食べた常総市の中沢和弘さん(44)は「人の手で作ってくれて、心がこもっているのでおいしいし、スリランカの人が困っているときに助けてくれるのはうれしい」と笑顔を見せた。