では、何が何でもデフレからの脱却が先決だと言っていた主張は実現されたのでしょうか?
しかし、物価はまた元の木阿弥。実質経済成長率にしても、2012年10-12月期の517兆円が2015年4-6月期に529兆円に増えただけですから年率0.9%程度のものなのです。
別に民主党を支援したいわけではありませんが、民主党が政権を取っていた時代には、2009年7-9月期の490兆円から2012年10-12月期の517兆円に増えた訳で、これは年率にして年率1.7%ほどになるのです。
念のために言っておきますが、民主党が立派だったと言っているのではないのです。いっぺん政権を任せてみて下さい。ダメだったらまた変えればいいのですから…なんて言っていた訳ですから、本来なら解党して出直してもいいくらい。
それに、民主党のなかにも安倍さんと同じようにリフレ政策を大いに支持していた人たちがいたのも事実ですから、決して褒められたものではないのです。
ただ、いずれにしてもアベノミクスがスタートして2年9か月も経過しているのに、株価が大幅に上昇したことを除けば、デフレから脱却したと言える証はないのです。
では、何が原因なのか?
その前に…リフレ政策を盛んに主張していた人々は、自分たちの主張どおりにものごとが進んでいないこと位認めたらどうかと思うのです。
マネタリーベースを2倍に増加すれば必ずマイルドなインフレが実現するなんて断言していたからなのです。
なのにインフレになる気配は全然ない。
では、その原因をグラフでお示ししたいと思います。
(国連の人口統計より)
先ず、第一の理由は、日本の人口が減少局面に突入していること。
GDPというのは、あくまでも日本国内で生産される付加価値の総合計額であり、1人当たりの値ではないので、人口、或いは労働人口というべきかもしれませんが、それらが減るとどうしてもGDPに下押し圧力をかけてしまうのです。
このことについては、このブログでも散々説明してきたところです。
但し、本日は、もう一つ材料を提供したいと思います。それが第二の理由になるのですが、それは日本人の平均年齢が益々高齢化してきていることです。
日本という国を一人の人間に例えた場合、日本は何歳くらいの人間と考えたらいいのか?
それが日本人の平均年齢です。ここでは、データの関係上中央値をグラフ化してみましたが、日本人の平均年齢(中央値)は世界のなかでも一番高いのです。中国や米国が37-38歳の働き盛りであるのに対して、日本の場合は46歳とそろそろ疲れが見え始めるお年頃。
気持ちはまだ若いつもりでも、馬力が出ないのです。
従って、そんな日本の潜在成長率が下がり、デフレに見える現象に陥っても、それは少しも不思議なことではないのです。
それなのに、昔の若いころのように頑張って、とばかりに強壮ドリンクを無理に飲まされているのが現状なのです。
もちろん、だからと言って全然対策がない訳ではありません。例えば、ドイツなどは我が国と同じように少子高齢化が進んでいる一方で、潜在成長率はそれほど下がっていないのです。
何故でしょうか?
それは積極的に移民を受け入れているからです。
だから、政治家などのなかには日本ももっと積極的に移民を受け入れるべきだなんてことを主張する人がいる訳ですが…私は、移民を積極的に受け入れることをそう簡単には支持できません。
いずれにしても、日本の平均年齢が相当上がっていることがデフレの大きな理由であるのは確かなことだと思うのです。
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