安保法案:国会周辺で抗議集会 大江健三郎さんも訴え

毎日新聞 2015年09月14日 20時41分(最終更新 09月14日 23時02分)

国会前でペンライトを振りながら安保法案反対を訴える人たち=東京都千代田区で2015年9月14日午後6時半、喜屋武真之介撮影
国会前でペンライトを振りながら安保法案反対を訴える人たち=東京都千代田区で2015年9月14日午後6時半、喜屋武真之介撮影

 参院で審議中の安全保障関連法案に反対する市民らの大規模な抗議集会が14日夜、東京・永田町の国会議事堂周辺であった。審議が山場を迎えていることもあり、実行委員会のメンバーが「私たちの光で国会を包囲しましょう」と呼びかけると、参加者は色とりどりのペンライトを振りながら、「安倍政権退陣」「戦争法案廃案」と声を張り上げた。

 市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の主催。マイクを握ったノーベル賞作家の大江健三郎さんは「(法案が可決されると)70年間の平和憲法の下の日本がなくなってしまう。しかし今、力強い集まりをみなさんが続けており、それがあすも続く。憲法の精神に立ち戻る、それしかない」、評論家の佐高信さんも「(安倍晋三首相らは)戦争にまっしぐらに向かおうとしており、断固としてやめさせなければ」などと訴えた。【樋岡徹也】

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