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アボット首相退陣=与党党首選でターンブル氏勝利―豪

時事通信 9月14日(月)20時59分配信

 【シドニー時事】オーストラリアの与党・自由党は14日夜、議員総会を開き、党首選挙の結果、通信相を辞任してアボット首相に党首交代を求めたマルコム・ターンブル氏(60)を新党首に選出した。
 国家元首である英女王の代理を務めるコスグローブ連邦総督の任命を経て、近く次期首相に就任する。党首を務めてきたアボット首相は支持率低迷が響き、就任から2年で退陣に追い込まれた。
 ターンブル氏は同日、「指導者交代が必要」と党首交代を突如として要求。アボット氏は求心力回復を狙って党首選に踏み切ったが、44対54で敗れた。
 アボット政権は2013年9月に発足。景気回復の遅れや緊縮財政策が国民の不評を買った。総選挙を来年に控え、アボット政権の支持率は低迷し、交代論が噴出した。
 同性婚の合法化に反対する保守派のアボット氏に対し、容認を訴えるターンブル氏はリベラル層にも人気が高い。「野党・労働党の支持層も取り込める」との期待感があり、支持が広がった。
 ターンブル氏は党首選後に記者会見し、「守りに入ってはならない」と述べ、経済回復に向け積極的に取り組む意向を示した。 

最終更新:9月14日(月)23時19分

時事通信

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