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蚊取り線香にインド紙「発がん性物質含む」 豪紙「火災の主原因」 安全安心の日本製に商機?
この医師によると、調査したインド国内22カ村の世帯の65%は部屋を密閉して蚊取り線香を使っており、有害煙吸引の影響を受けやすいとした。
衛生状態が悪いインドなどの発展途上国にとって、蚊は人々の生命を脅かす危険生物のひとつ。マラリア原虫やデング熱ウイルスなどの熱帯病を媒介するだけに、蚊取り線香は必須であり、一般市民にとっては聞き捨てならない専門家の指摘といえる。
記事の中で、別の医師は「蚊帳こそベストだ」と強調し、「窓やドア、そして寝床の周りに蚊帳をつければ万全だ」との指摘を同紙は紹介している。
豪ABC「蚊取り線香の不始末が主要な火災原因」
蚊取り線香は「金鳥」ブランドでおなじみの大日本除虫菊(大阪市)創業者、上山栄一郎氏が除虫菊に含まれる殺虫成分、ピレトリンを利用した発明品で、関西が誇る世界的ヒット商品の一つだ。100年以上も前、線香に除虫菊を練り込み、渦巻き状にしたアイデアにより、燃焼時間は延び、1巻で7~8時間も燃やせるようになった。安心して睡眠できるための工夫の結果だった。
現在は、ピレトリンに類似した「ピレスロイド」と呼ばれる化学的に合成した成分が使われている製品が多く、蚊などの昆虫の神経系に作用するが、人などのほ乳類には無害だという。世界各国でさまざまな蚊取り線香をはじめとした関連商品が作られている。
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