(これは僕の写真ですw)
今回は我が師匠の写真を借りて教室をします。
皆さんのcoffee dripperって何をお使いですか?
基本はどのDripperでもcoffeeは美味しく淹れられます。
ただ、個性が少し変わったり風味は若干変わります。
そこら辺の違いが、ある程度解ると面白いですね。
例えば100均に売ってるDripperでも、そこそこの味にはなります。
一番大事なのはミルであり、Dripperではないのです。
『Dripper別の特徴』
写真は師匠の『cafe co.mugi』さんから借りました。
まず、上の段の左からmelittaで、右がkalitaです。
下の左がKONOで、右がHARIOです。
皆、1~2人用のDripperになりますね。
この中で、kalitaだけが3つ穴のDripperで
他は全部一つ穴のDripperです。
台形の形になっているのが、melittaとkalitaで
KONOとHARIOは俗に言う円錐型のDripperになります。
melittaとkalitaは、フィルターも台形で似たような特色がありますが
使うと全く違うタイプのDripperになるのです。
『melittaの特徴』
melittaでは、一杯の粉の分量が約8g分となっており
Dripperの中では一番、粉の消費量が少ないタイプです。
まず、粉を入れてから蒸らしの作業があり、その後はお湯を一気に注ぎます。
その後は、ゆっくりと抽出して行く稀なタイプですね。
KONOやHARIOやkalitaでは捨ててしまう残液を、ある程度はカップに落す為
今ではあまり営業用としては見掛けなくなったDripperでもあります。
ただ、何故か美味しく感じられるところもあるので、捨て難いDripperです。
難しい事を求めない人には、向いているDripperとも言えます。
『kalitaの特徴』
kalitaは台形Dripperの中でも、比較的何処にでも売っているDripperです。
また、樹脂製のDripperなら100円台でも買える安さもあります。
長年、日本のcoffee事情を牽引してきたDripperなので、親しみのある器具ですね。
約10gのコーヒーメジャーに、蒸らしを経てからゆっくり落して行くタイプです。
穴が3つ穴ですから、melittaよりは若干落ちるのが早いですが
不純物と混ざり易い傾向もあります。
その為、高温で香りに強い種類の豆には不向きかも知れません。
抽出時間が長いワリには、coffee自体は軽かったりします。
どちらかと言えば、中庸のBrazilやGuatemala等に良いですね。
エチオピア・モカや最近のSpecialty coffeeには向いてません。
やはり落ちる速度が遅い為にDripperが冷えてきて香りを保全出来ません。
ただ、ハウスブレンド等を買った場合には楽で便利なDripperでしょう。
『HARIOの特徴』
HARIOはデザイン的に求める人が多いですね。
それと螺旋になってるリブを好む人がいますが、あまり機能していません。
リブの横を通過したお湯が、垂直に落ちて行くのを見ると
「何の為に螺旋にしたのだろうか?」と悩む時もあるのです。
ただ、Dripperの中では一番落ちるのが速くて
口径も大きくて浅煎りや香りの強いcoffeeには最適です。
逆に深いRoastの豆をDripする時は、ゆっくり落とせないのが難点です。
コクのあるcoffeeには不向きかも知れません。
『KONOの特徴』
こちらは一番登場しているDripperですね。
まず、coffeeの濃度が一番強く出るDripperです。
cafeと云うよりも、珈琲専門店などで使われる事が多いです。
濃度が強く出過ぎる事もあるので、ネルドリップに近い風味を味わえる反面
咽喉が渇くcoffeeになり易さもあります。
推奨の粉は12gですが、それだとDripperに対して粉が少な過ぎます。
そこはHARIOと同じで、13~16gくらい使うと淹れ易いですね。
慣れるまでは、HARIO同様に2人用として18~20gで淹れると上手く行きます。
混ざり気があるけど、ゆったりとしたcoffeeにしたい場合はmelittaやkalita。
スッキリとさせ、味の輪郭が強くしたい場合はKONOやHARIOです。
その時の豆によってDripperを使い分ける事が出来れば
もう少し幅広いcoffee lifeが楽しめると思います。
以上、今月の珈琲教室でした。
〆