昨日は、地域づくり実践講座「ごうつ道場」に参加してきました。地域づくりの起業塾みたいなものですね。
【地域づくり実践講座】 ごうつ道場2014のご案内 【始まります】: てごねっと石見の活動日記
毎回、講師として面白いことをされている起業家さんなどをおよびし、講義を行ってもらいます。
今回は、隠岐の島町・五箇から、姉妹で農業参入、放牧での和牛の畜産を行っている「アグリおき」の遠藤姉妹がお越し頂きました。(こちらの遠藤さんの面白い活動は、またの機会にまとめようと思います。)
自然の中で育つ「日本で一番小さい全寮制高校」
会場は、遠藤さんが通っていた「キリスト教愛真高等学校」にて行ったのですが、ここがまた凄いところなんです。
全寮制高校・キリスト教愛真高等学校
「日本で一番小さい全寮制の高校」今の全校生徒は50人ほどということでした。国道から山を上ったところにあり、まわりは森に囲まれています。
校内案内図。校長先生の家も敷地内にあります。
全寮制ということで、広大な敷地内(森の中)に生徒の寮があるだけではなく、なんと先生も同じ敷地内に住んでいるとか。
校長先生曰く、「先生が偉そうなこと行ってても、普段の生活からどんな人かがバレてますからね。先生と生徒じゃなくて、人としてつきあっています。」とのこと。
先日、「大人は子供より優秀だと思っているから、子供は言うことを聞かないんだ。」という内容のエントリーを書きましたが、まさに愛真さんの取り組みは理想的な取り組みなんじゃないかなと思います。
驚くのは、これだけではありません。
授業は普通科の高校と同じようにありますが、その他にも、農業、養鶏、調理など、出来るだけ自分たちの力で、自分たちの生活をまかなっています。(なんと自分たちの排泄物の処理を行うこともあるとか。)
朝昼晩の食事は全て生徒が準備します。今回は夕食にもご招待してもらい、カレーを振る舞ってもらいました!
調理室。休職は全部生徒が作ります。
牛肉は特別に隠岐の和牛!これがまた柔らかくて絶品!
みんなでいただきます。
キリスト教だからなのか?頂きますの前には、「今日この日に、こうやって皆で食事が出来ること」に感謝の祈りを捧げました。普段、食事って簡単に済ませてしまうものなので、こうやって感謝の気持ちを改めて感じることは、とても大事なことだなと思いました。今日から、ちゃんとしよ。
皆、普段から自分のことを自分でやっているだけあって、めちゃくちゃ手際が良い!「誰かがやってくれるから良いや〜」なんて考えは無いんでしょう。あったとしてもそれは役割分担がハッキリしているので、「人任せということ」は無さそうです。
ちょっと大人しいかなとも感じましたが、みんな素直で良い子でした!
自分の生き方が見つけられる教育。
全寮制で外界からの情報があまり入ってこない生活をしていると、社会人になったときに「なにか弊害が無いのかな?」とも思ったので、卒業生の遠藤さんに聞いてみました。
すると「高校生活の中で人間の深いところまで知ることが出来るから、一人の人間として誰にでも同じように接することが出来るし、自立しているから、どこに行っても自分の生き方を見つけられる」というご返答をもらいました。
確かに、人格形成をするなかで、その他大勢の中に調和する教育はもう不要なのかもしれませんね。それよりも「自分がどう生きたいか?」を突き詰めて、自分の生き方を見つけられる人材を育てることのほうが意味があるのかもしれません。
んー、いちど体験してみたいですね。自分がもし今、高校受験で迷っていたら愛真高校を選択肢のひとつとしてかんがえていたかもしれません。
また改めて、校長先生のお話も伺えればなと思ってます!
あでゅ。
コメント