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茨城 常総 住民が堤防に土のう 水流入防ぐ9月14日 17時43分
今回の豪雨で堤防が決壊した茨城県常総市の現場から下流の地域では、住民たちが堤防の上に土のうを積んで水が住宅地に流れ込んでくるのを防いでいたことが分かりました。
この地域には当時、避難指示が出ていましたが、住民は「『水が堤防を越えると、堤防が削られ決壊するおそれがある』と消防から伝えられ、地域を守ろうと思った」と話しました。
この地域には当時、避難指示が出ていましたが、住民は「『水が堤防を越えると、堤防が削られ決壊するおそれがある』と消防から伝えられ、地域を守ろうと思った」と話しました。
今回の豪雨では、今月10日の昼すぎ、常総市三坂町で堤防が決壊して水が住宅地にあふれだし、大きな被害が出ました。
決壊の2時間余り前、500メートルほど下流の三坂町の中三坂下自治区に避難指示が出されましたが、区長を務める中山吉男さん(68)らは、堤防に土のうを積んで、川の水が越えてくるのを防ごうと考えたといいます。中山さんは「避難を始めるべきかどうか葛藤があったが、見回りをしていた消防から『水が堤防を越えると、堤防が削られ決壊するおそれがある』と伝えられ、地域を守ろうと思った」と話しました。
住民や消防団などおよそ50人が集まり、袋に土を詰めて500個の土のうを用意したうえでトラックで堤防まで運び出し、周囲よりも低くなっている辺りに、2段ずつ、20センチほどの高さで積んでいきました。この時点で川の水は積んだ土のうの高さにまで迫り、土のうの間から水が漏れていたといいます。
およそ80メートルにわたって土のうを積み終えたころ、堤防が決壊したと知らされ、避難所や自宅の2階に向かいました。作業に当たった全員が無事で、地域の住宅の多くが浸水被害にとどまったと言います。
土木学会などの研究者が13日に現地で行った調査でも、堤防を越えた川の水が地盤や斜面を削り、決壊につながった可能性が高いことが指摘されています。
中山さんは「土のうを積んでいなければ、もっと被害が拡大していたと思うと、本当に恐ろしい」と話していました。
決壊の2時間余り前、500メートルほど下流の三坂町の中三坂下自治区に避難指示が出されましたが、区長を務める中山吉男さん(68)らは、堤防に土のうを積んで、川の水が越えてくるのを防ごうと考えたといいます。中山さんは「避難を始めるべきかどうか葛藤があったが、見回りをしていた消防から『水が堤防を越えると、堤防が削られ決壊するおそれがある』と伝えられ、地域を守ろうと思った」と話しました。
住民や消防団などおよそ50人が集まり、袋に土を詰めて500個の土のうを用意したうえでトラックで堤防まで運び出し、周囲よりも低くなっている辺りに、2段ずつ、20センチほどの高さで積んでいきました。この時点で川の水は積んだ土のうの高さにまで迫り、土のうの間から水が漏れていたといいます。
およそ80メートルにわたって土のうを積み終えたころ、堤防が決壊したと知らされ、避難所や自宅の2階に向かいました。作業に当たった全員が無事で、地域の住宅の多くが浸水被害にとどまったと言います。
土木学会などの研究者が13日に現地で行った調査でも、堤防を越えた川の水が地盤や斜面を削り、決壊につながった可能性が高いことが指摘されています。
中山さんは「土のうを積んでいなければ、もっと被害が拡大していたと思うと、本当に恐ろしい」と話していました。