本日の一品

タイプライター型のボール箱に入ったロールメモ

 机の上で、チョットした電話メモや思いつきを記録するのに、読者諸兄はどんなメモや専用紙をお使いだろうか?

最初はボール紙製の小物入れかと思ったタイプライター・ペーパー・メモ

 筆者の机の大部分はパソコンのディスプレイやキーボード、それらに繋がる周辺機器やデスクトップオーディオなどが占拠している。そんなわけで余裕のスペースが乏しく、メモには「ツバメノート社」と共同企画した超コンパクトなA6ハーフサイズノートの「パンクタワー」を、キーボードの手前に横向きに広げて利用している。

 机上に置くメモには、オーソドックスなノートタイプのものや、無線綴じのメモスタック、メカニカルなフィード機構を備えたロールメモ等、さまざまな仕組みと構成の用紙がある。

 本日ご紹介する「Typewriter Paper Memo」(タイプライター・ペーパー・メモ)は、小さなボール箱に絵の具で描いたような、赤いクラシカルな手動タイプライターの外形をしている。

内部からメモの末端部が出てくるとタイプライターらしくなってくる
写実的な背面の描き込みもなかなか気合が入っている

 タイプライター・ペーパー・メモの横幅は約13cm、奥行きは約10cm、高さは約6cmだ。絵の具で描かれた写実的なタイプライターは、きわめて味があり、上正面のキートップやアーム(ハンマー)、ペーパーペイルスケールだけではなく、両側面のプラテン・ノブや、底面の複雑な機械構成に至る、細かなところまで精密に描画されている。

 そして、手前からボール箱を上にめくるように開けると、内部にメモとして使う専用ロール紙を収納するスペースがある。標準で付属しているロール紙は、ミシン目でカットすると幅101mm、長さ132mmと、A6版サイズ(105mm×148mm)より15%ほど小さな用紙サイズだが、実際に使ってみるとかなりのメモやメッセージを書き込める面積だ。

内部はかなり余裕があるので、他のステーショナリーも収納できそうだ
底面に至っては写真かとも思ったが、たぶん手書きだろう……と思いたい

 専用ロールを引き出しミシン目でカットしてみると、それぞれが異なった背景色やロゴ、メッセージがプレプリントされているこだわりのアイテムだとわかる。しかも、それらは主役であるメモの邪魔にならないように美しく配置されている。このサイズの用紙が54枚連続してロール紙となって内部に収納されている。

 タイプライター・ペーパー・メモは、シンプル過ぎて素っ気ないメモスタックや、ありきたりの付箋メモ、メカニカルで金属やプラスティックのクールすぎる工業デザイン系ではない、温かみのあるデスクトップ・メモを探している貴兄にはピッタリだ。

メモにはこれ以外にも様々な形状や素材があるが、ピンと来るものは多くない

 リフィル用のロールペーパーはトイレットペーパーでは大きすぎるが、カール社の交換用ロールペーパーや、電子レジスター用のジャーナルペーパーなどを転用できるだろう。一般的にロールペーパーにはミシン目は付いていないので、タイプライター・ペーパー・メモのペーパー出口の内側に、クレラップなどの口金を移植すれば解決するだろう。

 オンオフ共用でトート系のバッグを使っているカジュアルなユーザなら、手帳型のメモを持つより、タイプライター・ペーパー・メモをそのままバッグに放り込んで出先で使用するのも、意外性とともになかなかオシャレだと思うがどうだろう。

クラシックな書斎にも似合いそうな大人志向のタイプライター・ペーパー・メモ
製品名購入先購入価格
タイプライター・ペーパー・メモ恵比寿アトレ 有隣堂 文具売り場2000円

(ゼロ・ハリ)