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ハンセン病患者の裁判検証 有識者委が初会合9月8日 17時55分
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かつてハンセン病の患者の裁判が隔離された療養所などで開かれたことについて、差別的な扱いがなかったか検証するための有識者の委員会が初会合を開き、今後の議論を踏まえて来年3月までに報告書をまとめるよう最高裁判所に求めました。
昭和20年代から40年代にかけて、ハンセン病の患者の裁判が、通常の法廷ではなく、隔離された療養所などに設けられた「特別法廷」で行われたことについて、元患者などからは、憲法で保障された裁判の公開の原則に反し、差別的な扱いがあったという指摘が出ています。
最高裁判所は、元患者などからの申し入れを受けて去年5月から検証を始め、8日に外部の専門家の意見を聞くために設けた有識者委員会の初会合を開きました。委員は大学教授や弁護士など5人で、特別法廷を開く必要性があったかどうかや、当時の手続きに差別的なものがなかったかなどについて、月1回程度のペースで議論を進めることを決めました。そのうえで、最高裁に対して、有識者委員会の議論を踏まえて来年3月までに報告書をまとめるよう求めました。
有識者委員会の座長に選ばれた金沢大学の井上英夫名誉教授は「療養所の現地調査を検討するなど十分な検証をして、高齢化が進む元患者のために早く結論を出したい」としています。
最高裁判所は、元患者などからの申し入れを受けて去年5月から検証を始め、8日に外部の専門家の意見を聞くために設けた有識者委員会の初会合を開きました。委員は大学教授や弁護士など5人で、特別法廷を開く必要性があったかどうかや、当時の手続きに差別的なものがなかったかなどについて、月1回程度のペースで議論を進めることを決めました。そのうえで、最高裁に対して、有識者委員会の議論を踏まえて来年3月までに報告書をまとめるよう求めました。
有識者委員会の座長に選ばれた金沢大学の井上英夫名誉教授は「療養所の現地調査を検討するなど十分な検証をして、高齢化が進む元患者のために早く結論を出したい」としています。