>  >  > フジテレビ「日曜ファミリア」は経費削減のためだった!!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
0908fujiterebi_main.jpg
※画像:「フジテレビ」Thinkstockより

 フジテレビの2015年10月期の改変が発表され、注目が集まっている。特に話題になったのが日曜の夜7時から3時間にわたって放送する「日曜ファミリア」だ。これは特定の番組を放送するのではなく、毎回異なった企画を放送する大型バラエティー枠だという。

 裏番組には『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』(ともに日本テレビ系)など人気番組が並ぶだけに、フジテレビの担当者は「必ず週末の牙城を崩したい」と息巻いている。しかし、このニュースに対してネット上には、今の時代に3時間もテレビの前に座っている視聴者はいないなど、否定的な意見が並んでいる。

 このような状況を業界関係者はどう考えているのだろうか。フジテレビと同じように勝算があると考えているのか、それとも否定的なのか、正直な意見を聞いて回った。

「『大型枠』といえば聞こえはいいですが、実際は制作費の削減が一番の目的だと思いますよ」

 こう教えてくれたのは、各局で仕事をする制作会社の幹部だ。

「ゴールデンの1時間番組を作るのに、今はだいたい2,000万円かかりますが、これを3本作れば6,000万円ですよね。でも、バラバラに異なる番組を作るからこそ6,000万円なのであって、3時間番組を1本作るならば3,000万円程度で作れてしまうのです。つまり、同じ3時間の放送をするにしても制作費は今までの半額で済むわけです」(番組制作会社幹部)

 半額とはたしかに大きいが、それは何故なのか。

「たとえば1時間番組を作るにしても、3時間番組を作るにしても、準備から本番、片付けまでを含めれば、スタジオは丸1日借りることになるので、スタジオ代は同じなんです。日をわけてバラバラに番組を作ればスタジオ代は3倍かかりますが、3時間番組一本ならば1日分だけですので、安く済むわけです。これと同じようにカメラマンや照明さん、美術さんなどのスタッフも『1日あたり10万円』などの契約なので、長時間番組を作ったほうが経費を圧縮できるんです」(同)

 こんなカラクリがあるとは驚きだが、たしかにこのような形でお金がかかるならば、3時間番組にしたほうがお得ということになる。面白い番組を作りたいとフジテレビはいうものの、実際には経費削減が目的のようだ。

 さらに、毎回企画内容が異なる枠ならではのメリットもあると放送作家が教えてくれた。

「レギュラー枠の場合、他の番組を放送するのは簡単ではありませんが、毎回内容が異なる枠の場合、さらなる経費削減のために過去の番組を再放送したり、映画やドキュメンタリー番組などを流したりする枠にも使えます。さらに、宣伝したいことがある場合には、宣伝番組を流せますので、局としては重宝するんです」(放送作家)

 たしかに利便性は高そうだが、このような放送枠は他のテレビ局にもあるはずだ。

「日本テレビなども土曜や日曜に、こうした枠を設けて様々な番組が流せるようにしていますが、ゴールデンタイムにこのような枠を設けることは珍しいですね。そのため、フジテレビに対し、驚きの声もあります」(同)

 なぜゴールデンタイムに特番枠をもってくることが珍しいのだろうか。これに関してはテレビ局の営業担当が教えてくれた。

関連記事

人気連載

【本庄保険金殺人】報道は「虚構」まみれ! 死刑囚・八木茂の「クロ」は真実か?

東京高裁の決定を受け、会見する弁護団(東京・霞が関の司法記者...

月刊「ムー」が“予言論争”に終止符! 松原照子氏は本当に3.11を予言していた! 歴史的人物と交信も!?

――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFO...

Recommended by logly

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。