命に感謝、京都・永観堂で放生会 園児ら池にコイ放つ
命あるものに感謝する「放生会(ほうじょうえ)」が11日、京都市左京区の永観堂で行われた。永観堂幼稚園の園児167人が僧侶とともにコイを池に放ち、命の尊さを学んだ。
捕らえた生きものを解き放って自由にしてやることで、殺生を戒め、仏教精神の慈悲を実践する儀式。同幼稚園では、毎年9月に永観堂と合同で行っている。
モミジの葉が色づき始めた池のほとりに、全長15センチほどのコイを供えた祭壇が設けられ、中西玄禮法主(げんれいほっす)(74)が法要を営んだ。続いて、中西法主ら僧侶と園児の代表8人が弁天橋に進み、コイを池に放った。
中西法主は「新しい仲間が来ました。命あるものは、その命を大事に生きている。大事にしましょう」と園児に語りかけた。最も大きいコイは70センチにもなり、跳びはねながら池を泳いでいた。園児たちは「大きくなってね」と呼びかけながら、餌を与えた。
【 2015年09月12日 13時19分 】