小さな旅 シリーズ山の歌 夏「百年の頂〜長野県 木曽駒ヶ岳〜」 2015.09.12


(テーマ音楽)
長野県の南西部。
南北100kmに連なる中央アルプスです
その最高峰木曽駒ヶ岳。
標高は2,956mです
切り立った花こう岩と緑のハイマツが独特の景色を作り出しています
木曽駒ヶ岳は麓に育った人なら誰もが一度は登るといいます
下校中の中学生
背負っているのは登山用のリュックサックです
リュックサックの中は荷物でいっぱい
ありったけの教科書やノートペットボトルなど重さ8kg。
目前に迫った学校登山に備え体力作りです
中学2年の夏木曽駒ヶ岳に登る。
地域に100年以上続く伝統の行事です
ひいばあちゃんが今90歳なんですけどお話を聞いた時に77年前ぐらいだと思うんですけど登ったって言ってくれてすごい鮮明にいろんなお話をしてくれて。
楽しい登山にしたいなって思いました。
木曽駒ヶ岳の中腹まではロープウエーで登る事もできます
標高差およそ1,000mを8分で登りきります
すごいこんな景色見た事ないですね。
うわ〜山が全部こっち向いてるみたい。
氷河期に堆積した氷が長い時間をかけて岩を削って出来ました
カールには湿地が広がり数多くの高山植物が生い茂ります
花が一斉に咲くのは7月下旬からお盆まで。
登山者をひきつける天空のお花畑です
花の写真を撮っている人がいました
こんにちは。
あっこんにちは。
お花がきれいですね。
そうですね。
今お花畑が美しくなったとこですからね。
ボランティアでガイドをしている…
木曽駒ヶ岳に登り続けて60年以上になります
この斜面はきれいですね。
いろんな花咲いてますからね。
遊歩道の脇に黄色い花が咲いていました
これは今咲いてるのがミヤマキンポウゲですね。
非常にきれいですよね。
見たとおり黄色くいっぱい咲いています。
中を見るとパッと濃い黄色が余計引き立って日が当たるとパアッとなると。
こちらは木曽駒ヶ岳を代表するヒメウスユキソウ。
寒さから身を守るため細かい綿毛で覆われています

木下さんは中学生の時の初登山以来人生のほとんどをこの山で過ごしてきました
花や自然の美しさに引かれ山小屋で働くようになったのは18歳の頃
山小屋の仕事のかたわら登山道の整備をしたりロープウエーの建設に携わるなど登山者が安全に山を楽しめるよう働いてきました
(説明する声)
80歳になった今も週に2度は山を訪れその魅力を伝えています
小さい時から山登ってきてそこでその自然の美しさ自然の厳しさ等にもまれてみて初めて自分というものが大きくなってきたって。
やはり僕を育ててくれたのはこの山ですから山とは離れられないと思います。
お花畑を抜けると急な斜面が続きます
登る事1時間
山のりょう線にさしかかりました
あ〜…やれやれ登ってきた。
わ〜山がきれいに見えますね。
標高およそ2,850mの乗越浄土。
遠くに見えるは富士の峰
眼下には見渡す限りの雲海が広がります
頂上に向かう前に歴史のある山小屋を目指しました
こんにちは。
こんにちは。
布団干しですね。
はい今日お天気いいんでね。
なるべく干してます。
ふかふかになるでしょうね。
全然違いますねやっぱり。
15年前から山小屋の管理を任されています
山小屋が出来たのは100年前悲惨な遭難事故がきっかけでした。
地元の学校の生徒や教師など11人が悪天候に見舞われ命を落としたのです
二度と悲劇を繰り返したくない。
地元の人たちはお金を出し合いこの山小屋を建てました
開業当時から残る頑丈な石室。
登山者を守るため山の石を切り出し作り上げました
これがね天井板に書いてある大正時代の主に人たちの登山者の落書きですよね。
「一同登山記念」ってありますよね。
ここまで来たぞっていう感極まったとこで書いちゃったのかな。
100年にわたって登山者たちを守り続けてきた山小屋
託された思いを受け継ぐ事が宮下さんの誇りです
地元のおらが山でそんな遭難があったっていう事が多分許せなかったというかですねもう二度としてはいけないと。
命を守るところを安全登山っていうのを忘れてかないように肝に命じています。
すごい風が吹いて気持ちいい。
涼しいね。
(宮下)雲の中だよ。
夏休みを利用して麓に住んでいる息子たちと親戚の子供たちがやって来ました
宮下さんが案内したのは取って置きの場所
夏でも残る雪を使って作るのは…
(削る音)
天然のかき氷
お〜!何なの?それ。
喜びの声。
冷たいか?キーンとは来ないんだけどおいしい。
冷たい。
あっうまいね。
いっぱい落ちてる。
(笑い)
(宮下)山のよさとか伝えられたんじゃないかな。
そういう満足そうな表情を見るのがよかったですね。
大きくなってからもね誰か友人連れてきたりとかそれこそ家族ができて連れてきたりとかそんなふうになじみのある山になってくれればなと。

8合目の手前に長い行列が続いていました
麓の中学校の生徒たち。
ロープウエーを使わず8時間かけて登ってきました
どう?気持ちいい?気持ちいい。
おっかない。
声をかけているのはガイドの…
小川さんは地元駒ヶ根市の出身。
中学2年の時の学校登山がきっかけで山登りに打ち込むようになりました
下から一歩一歩歩いていけばゆっくりでも頂上には行けるっていう達成感と諦めなければ何とかなるっていう。
自分の足で歩く事で何か感じてもらえばいいなと。
この夏小川さんは特別な思いで山と向き合っていました。
去年木曽駒ヶ岳から30kmの距離にある御嶽山が噴火したためです
当時下見のため御嶽山に登っていた小川さん。
火口付近で噴火に遭いました。
何とか下山できたもののかつてない恐怖を味わったと言います
以来小川さんはある思いを込めガイドをするようになりました
天気がよくて楽しい部分もあるしやっぱ自然なんで厳しい部分もあるっていう両方を知ってもらった方がより山を知ってもらえるのかな。
生徒たちの疲労がピークに達した頃険しい岩場にさしかかりました
そこもう見えた一番高いとこが中岳。
もうあと下るだけ。
頑張って。
小川さん生徒たちを励ましながら先へ進みます
登りきった先に木曽駒ヶ岳の山頂が見えてきました
山小屋から山頂までは2時間の道のりです
あ〜着いた。
頂上に着いた。
木曽駒ヶ岳標高2,956m。
やった。
はるかにそびえる槍ヶ岳に穂高連峰
雲の上に連なるりょう線。
南アルプスの3,000m級の山々です
中学生たちも山頂にたどりつきました
(宮下)山頂です。
ここが三角点でここが駒ヶ岳山頂です。
疲れた?よっしゃあ!着いた!よっしゃあ着いた!やった!山頂だ!着いたぞ!
(生徒たちの歓声)
共に登りきった小川さんと生徒たち。
笑顔があふれます
自分は頑張ってそこまで登ったからつらい時とかも頑張ろうみたいな感じになると思います。
123…。
・「あの山のそびえ立つように」・「くじけずに生き抜いていこう」
今年もふるさとの山に響く歌声

(歌声)
思い受け継ぐ夏の頂です

(歌声)
(テーマ音楽)
(テーマ音楽)2015/09/12(土) 05:15〜05:40
NHK総合1・神戸
小さな旅 シリーズ山の歌 夏「百年の頂〜長野県 木曽駒ヶ岳〜」[字]

中央アルプスの最高峰・標高2956mの木曽駒ヶ岳。麓の町では中学2年生になると伝統の学校登山を行います。地元の人たちが100年以上登り継いできた木曽駒ヶ岳の旅。

詳細情報
番組内容
長野県南西部の中央アルプス。その最高峰、標高2956mの木曽駒ヶ岳です。ロープウェイを降りると岩峰に囲まれた「千畳敷カール」が広がります。ここには約170種類の高山植物が咲き乱れ、登山者の目を楽しませてくれます。ここを越え山頂を目指すのは、麓の町の中学2年生。伝統の学校登山です。ふるさとの山の魅力を伝える人たちはみな、学校登山の先輩です。100年以上登り継がれてきたという木曽駒ヶ岳を旅します。
出演者
【語り】山田敦子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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