NHKニュース7 2015.09.10


茨城県常総市の上空です。
川から住宅街に水が流れ込んでいます。
住宅地を襲う濁流。
午後1時半過ぎ、NHKのヘリコプターから撮影されたのは、大量の水が流れ込み、川のようになった町です。
こちらは住宅の屋根でしょうか。
激しい流れに飲み込まれ、押し流されていきます。
画面の下が鬼怒川です。
あふれた水で、住宅地との境目が分かりません。
常総市では鬼怒川の堤防が決壊しました。
多くの住民が、建物などに取り残されました。
助けを求める人。
電柱のたもとにも、救助を待つ人の姿が見えます。
ツイッター上には、住宅に取り残されている住民から、助けを求める投稿が相次ぎました。
常総市石下に住む女子高校生は、助けてください。
そしてパパは無事なのか心配ですと、不安な思いを書き込んでいます。
この住宅では、住民が2階のベランダで救助を求めています。
救助を待つ間も、住宅の1階部分が崩れていきます。
救助のヘリコプターがやって来ました。
救助が終わったあと、住宅は流されました。
広範囲で浸水している常総市。
人、中にいます。
人、中にいます。
こちらは午後1時ごろの映像です。
白い車が川に流されそうになっています。
車から人が出てきますが、首まで水につかっています。
自力で岸にたどりつき、無事でした。
住民の救助は今も続いています。
常総市のスーパーでは、1階部分が浸水し、客や従業員などおよそ100人が2階に避難して、救助を待っているということです。
濁流は午後6時半現在も、住宅地に流れ込んでいます。
国土交通省関東地方整備局によりますと、常総市では、川の堤防の決壊で、周辺の建物への被害が最大で6900棟に上ると見られるということです。
ニュース7です。
記録的な大雨による大規模な被害。
まだ全容は分かっていません。
こちらは茨城県常総市の現場の地図です。
南北に流れる鬼怒川。
堤防が決壊したのは、この辺りです。
広範囲が浸水し、懸命の救助活動が進められていますが、こちらのショッピングセンターでは客など100人が、またこちらの老人ホームでも81人が救助を待っています。
ツイッターなどでは、家の中に取り残された住民からの助けを求める投稿も相次いでいます。
国土交通省によりますと、堤防の決壊による周辺の建物への被害は、最大で6900棟に上るということです。
そして、こちらをご覧ください。
決壊する前とあとを比較した写真と映像です。
住宅の周りには、水田や道路などが見えていましたが、完全に水没してしまっていることが分かります。
その常総市からの要請を受けて、隣のつくばみらい市には、住民たちの避難所が開設されています。
中継でお伝えします。
常総市に隣接する、つくばみらい市に設けられた避難所です。
常総市の中心部から南東におよそ8キロの場所にある福祉施設です。
こちらには、これまでに30人余りが、自家用車で避難してきました。
この奥のほうに、100畳の大広間があり、避難してきた人たちが休んでいます。
家族4人で避難してきた40代の母親は、とりあえず避難してきましたが、今は自宅がどうなっているのか分からないので、とても不安ですと話していました。
つくばみらい市では、水や食料、毛布などを避難してきた人に提供し、まずは一夜を明かせるように支援をしているほか、この施設でも、今夜は看護師を泊めることにしているということです。
常総市に隣接する、つくばみらい市の避難所からお伝えしました。
鬼怒川の堤防が決壊した直後の様子を捉えた、国土交通省のカメラの映像です。
なぜ決壊したんでしょうか。
鬼怒川は、栃木と群馬の県境の山を水源とし、全長177キロメートル、流域面積は、栃木と茨城の両県にまたがり、1760平方キロメートルに及びます。
過去にもたびたび浸水被害が起きています。
平成14年7月の台風6号による大雨では、堤防のない部分から水があふれ出し、流域の一部の住宅が床上まで浸水しました。
きのうから降り続いた雨。
レーダーの画面でも、鬼怒川が流れる関東地方北部では、帯状の発達した雨雲がかかり続けていたことが分かります。
こうした中、鬼怒川の水位は昨夜から急激に上昇していました。
国土交通省のデータによりますと、筑西市にある観測所で、昨夜10時ごろから1時間に1メートル以上のペースで上昇し、昨夜11時半ごろ、氾濫の危険性が非常に高くなる氾濫危険水位を超えました。
常総市の観測所でも、きょう午前2時ごろから1時間に1メートル近いペースで水位が上昇し、午前6時半ごろに氾濫危険水位を超えました。
常総市では、きょう午前6時過ぎに堤防から水があふれ、午後0時50分ごろ、常総市新石下付近で堤防が決壊して、氾濫しました。
また筑西市の2か所でも、午前8時ごろまでに水があふれたということです。
なぜ堤防の決壊に至ったのか。
鬼怒川の河川整備の国のアドバイザーを務める、早稲田大学理工学術院の関根正人教授はこう指摘します。
ではなぜ、茨城県常総市で決壊したのか。
堤防が決壊した鬼怒川。
国土交通省によりますと、今回、決壊した鬼怒川の堤防は、高さが4メートルほど、最も高いところの幅が4メートルあり、改修工事では、堤防の高さをかさ上げしたうえで幅を広げ、より多くの雨が降っても、耐えられるようにする計画でした。
ただ、決壊した現場付近は、昨年度から用地買収を始めたところで、工事はまだ行われていませんでした。
午後6時現在、常総市と筑西市にある鬼怒川の水位観測所では、まだ氾濫の危険性が高い、氾濫危険水位を超えた状態が続いています。
国土交通省によりますと、今回の決壊で被害が及ぶ範囲は、最大で37平方キロ、周辺の建物への被害は、最大で6900棟に上ると見られるということです。
また茨城県や福島県など、各地の河川でも、現在も水位の高い状態が続いています。
では、先ほどご覧いただきました河川工学が専門で、河川管理の技術的な助言を国に行うリバーカウンセラーを務めている、早稲田大学理工学術院の関根正人教授。
そして社会部災害担当の、島川記者とお伝えします。
まず、島川さん、この鬼怒川の堤防決壊の被害について、もう一度改めて整理してください。
こちらをご覧いただきたいんですけれども、今回、決壊した場所、常総市のおよそ北側にあります、この×印の所にあります。
ここから東側に当たる部分ですね、川からいいますと、左岸ということになるわけですけれども、こちらに浸水が広がっているということになります。
決壊した場所ですけれども、住宅地は川よりも比較的低い所に広がっているわけです。
ですから、いったん決壊しますと、大量の水が深い、浸水が深い所まで一気に広がったということがいえると思います。
鬼怒川が決壊したのは、国土交通省によりますと、77年前、昭和13年の水害以来ということで、非常にまれな、大規模な災害だというふうにいえると思います。
関根さんは河川の専門家として、この鬼怒川を長年研究してこられたということなんですけれども、今回の事態をご覧になって、まずどのような印象を持たれましたか?
正直申し上げて、非常に驚いたというのが実感でございます。
かなり整備を進めてきていて、さらに1段階上の整備の状態に持っていこうとしているというところで、特段、ほかの河川に比べて安全度が低いというものではありませんでしたので、雨がそれだけ強かったということかなと思って、驚いております。
今、雨のお話ありましたけれども、決壊にまで至った原因ですね、これはどのようにご覧になっていますか?改めて。
今回の台風関連の雨ですが、雨雲が南北に帯状に延びて、しかもそれが比較的長い時間、1つの所にとどまるっていうような形になりました。
鬼怒川はやはり南北に連なっていて、上流が北、下流が南にあるという状況ですので、川の一部が雨雲にかかるというよりは、全域にわたって雨雲の下にあるということになりましたので、相当の水が連続的に供給されてしまったということが、最大の原因だと思います。
まだですね、その氾濫の危険のある水位を上回っているという状況なわけですけれども、今後の見通しですね、決壊した所からのこの水の流入っていうのは、いつまで続くんでしょうか。
そして復旧にはどのくらいかかるとお考えでしょうか?
川の場合に上流からの水が順次、下流にやってまいりますので、日光をはじめとした上流の所に降った雨が到達するまでは、なかなか安全、安心をするっていうのは難しい状況にあると思います。
したがって、水位はなかなか急激には下がらないだろうというふうに思っております。
そして復旧には相当やっぱり時間がかかると考えていいんでしょうか?
復旧するためには、ある程度、安全に川を閉めきれるという状態にまで落ち着かないといけません。
その後、あふれた水を川に戻すなどして、生活ができるような状況にもっていくことが、段階として出てまいりますので、それはやはり5日、1週間、もう少しかかるという話だろうと思います。
そして島川さん、まだ多くの方が救助を待って、取り残されています。
大雨特別警報も継続中です。
今後、注意すべき点として、どんな点が挙げられますか?
警察によりますと、安否の分からない方というのは、複数いるという情報がありました。
ですから、まずはそういった方、危険な状況にある方の救出が急がれるわけです。
最優先でこういったことが行われるわけですけれども、その上で、現在、救出を待たれる方というのも、多くいらっしゃるわけです。
こういった方は、夜を迎えますけれども、決して外に出るということは控えていただきたいと思います。
通常の洪水とは違いまして、今回、決壊しているわけで、流れが非常に速い、そして浸水も深いわけですから、足を取られて流されてしまうというおそれもありますので、安全な場所、高い所にいて、体力を温存して、そして救助を待つということが必要です。
浸水していない所も、今後、浸水するおそれがある場合は、安全な場合は、浸水が始まる前に避難するということも、検討していただきたいというふうに思います。
島川記者、そして早稲田大学の関根教授にお話を伺いました。
栃木県や茨城県を中心とした大雨による被害。
1日の動きをまとめました。
栃木県や茨城県には、きのうから丸1日、帯状の発達した雨雲がかかり続けました。
栃木県日光市の鬼怒川温泉です。
激しい雨は夜通し降り続けました。
未明には、ホテルの宿泊客などが、浴衣姿のまま避難。
ホテルのロビーや廊下は、水浸しでした。
別のホテルでは、露天風呂がある建物が、土台から傾きました。
一夜明けて、各地の被害が明らかになりました。
栃木県鹿沼市周辺の上空です。
ところどころ、山の斜面が大きく崩れて、山肌がむき出しになっています。
栃木県鹿沼市では、土砂崩れが相次ぎました。
ご覧ください。
学校の裏山の斜面が崩れて、大量の木が校舎に流れ込んでいます。
小学校の裏山が崩れ、木が何本も流れ込みました。
また、住宅3棟が土砂に巻き込まれ、行方が分かっていない女性の捜索が続いています。
鬼怒川が氾濫のおそれがあります。
避難を始めてください。
茨城県常総市では、鬼怒川からあふれた水で、住宅地が浸水しました。
懸命に土のうを積み上げました。
先ほど15分ほど前までは、この大きな道は冠水していなかったのですが、今では中央分離帯の付近まで水が来ています。
立往生した車は、けん引され、移動しました。
午後になって、鬼怒川の堤防は決壊。
濁流が住宅地に勢いよく流れ込み、広い範囲に広がりました。
住宅に取り残され、救助を求める人が相次ぎました。
こうした事態を受けて、政府は関係閣僚会議を開きました。
アメリカのメディアも速報しました。
その住宅の浸水被害は、各地に広がりました。
消防のレスキュー隊が、住民をゴムボートで次々と救助しました。
鬼怒川が決壊した茨城県常総市です。
自衛隊などのヘリコプターによる、懸命の救出活動が行われました。
ヘリコプターで救出された人たちは、隣接する守谷市のグラウンドに運ばれました。
しかし依然、救助を求めている人が数多くいます。
この2階建てのスーパーでは、1階部分が浸水。
客や従業員などおよそ100人が、2階に避難して救助を待っています。
特別養護老人ホームでも、お年寄りなど80人余りが助けを待っています。
警察庁によりますと、茨城県常総市では、救助を待っている人は、午後5時現在で、およそ200人に上るということです。
現在も取り残された人の救助活動は続いています。
各地の被害の状況を、改めて整理してお伝えしようと思います。
まず栃木県です。
鹿沼市では、住宅地で土砂崩れが起きて、住宅3棟が巻き込まれました。
このうち2人が住む住宅では女性が見つかっていません。
日光市では、排水作業をしていた20代の男性が、誤って排水管に転落し、意識不明になっているということです。
また日光市では道路が崩落したため、温泉街の宿泊客など、一時900人が地区から出られない状態になりました。
増水の被害も相次いでいます。
栃木県内の鬼怒川が増水した影響で、日光市としおや町では、発電機などが水没して、発電できなくなっているということです。
続いて茨城県です。
お伝えしていますように、常総市で鬼怒川の堤防が決壊しまして、午後6時現在も濁流が住宅地に流れ込んでいます。
男性が住宅ごと流されて、行方が分からなくなっているほか、人が流されるのを見たという通報が複数寄せられています。
ほかの市や町でも浸水被害が相次いでいます。
結城市では、浸水した地区から7人が救助されました。
古河市では、西仁連川の堤防が決壊しました。
栃木県鹿沼市の住宅できょう未明、土砂崩れが発生して、60代の女性が土砂に巻き込まれました。
現場では発生から16時間近くたった今も、警察や消防の捜索が続けられています。
では現場から中継でお伝えします。
栃木県鹿沼市日吉町の現場です。
重機による土砂の撤去作業が今も続いていて、これまでにトラックで10台分以上の土砂を取り除きました。
そして、この住宅の1階の一部の柱が流されているということで、建物の倒壊を防ぐための支柱も設置されています。
土砂崩れの発生当時、この家には60代の夫婦が1階で寝ていて、巻き込まれました。
男性はすでに救助されていますが、女性がまだ見つかっていません。
男性の話では、女性は1階の山側の部屋で寝ていたということです。
辺りが暗くなった午後5時半以降、照明も設置されました。
消防によると、このあとも夜を徹して作業を行うということです。
そしてこのあとは手作業で土砂を取り除いていく予定です。
ただ、今も雨が降ったりやんだりしています。
二次災害のおそれもあるとして、雨の降り方などを見ながら、慎重に作業を進めるということです。
栃木県鹿沼市から中継でした。
こちらは福島県いわき市の、午後4時ごろの様子です。
道路は冠水し、車のタイヤが隠れてしまうほどです。
関東から東北南部にかけて、断続的に雨が降り続いています。
午後6時までの1時間には、福島県川内村で43.5ミリの激しい雨が降ったほか、福島県が田村市に設置した雨量計で、54ミリの非常に激しい雨を観測しました。
関東から東北南部には、きのうから南から帯状に延びる発達した雨雲がかかり続けています。
栃木県では、降り始めからの雨量が、多い所で600ミリを超えて、平年の9月1か月の雨量の2倍以上となっているほか、茨城県でも300ミリ近い記録的な大雨となっています。
このあとも、関東から北日本の広い範囲で、雷を伴って激しい雨が降り、東北ではあすの朝にかけて、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は栃木県と茨城県に大雨の特別警報を発表し、周囲の状況を確認して、できるかぎり安全を確保するよう、最大級の警戒を呼びかけています。
宮内庁の高橋侍従次長によりますと、天皇皇后両陛下は、大雨の被害状況をテレビの報道を通じて、注意深く見守り、甚大な被害が出始めている茨城県や栃木県の被害の全体像などについて、大変心配されているということです。
では、気象情報担当の寺川さんに聞きます。
まず現在の雨の状況、どうなっているんでしょうか?
関東付近に発達した雨雲がかかり続けましたが、この時間は特に東北付近に発達した雨雲がかかっています。
特に東北の南部では、ここ数時間で、雨の量が急激に増えている所があります。
この時間、雨が強まっているのは、福島県付近です。
1時間に20ミリ以上の強い雨が降っている状態です。
今後の雨の予想ですけれども、どうなりそうですか?
まず、今夜の雨の様子を見てみます。
記録的な大雨となった、茨城県や栃木県など、次第に雨のピークは越えてきていますが、まだ周辺、局地的には活発な雨雲が予想されています。
今夜からあすの明け方にかけては、まだ局地的に激しい雷雨となるおそれがあります。
そしてこのあと、特に警戒が必要なのは東北です。
東北付近のこの雨雲は、このあとさらに発達する見通しです。
あすの明け方、そして朝にかけても同じような場所に、発達した雨雲がかかる見通しです。
この雨雲の予想の位置は、少しずれることも考えられますので、あすの、特に朝にかけて、東北は広い範囲で、大雨に対しての警戒をしてください。
そして東からはこれ、台風17号による雨雲が近づいてきます。
このあとの雨の予想です。
これがあすの午後にかけて、北海道付近に近づく見通しです。
このため、北海道の東部を中心に、あすにかけては大雨となりそうです。
予想される雨の量です。
あすの夕方までに、東北付近では多い所200ミリ、北海道では150ミリ、関東地方でも100ミリと予想されています。
すでに大雨となっていまして、地盤の緩んでいる所があります。
こちらは土砂災害の危険度を表したものです。
東北の南部から関東付近にかけて、まだ地盤の緩んでいる状態でして、特に現在は福島県付近で、土砂災害の危険が非常に高まっていると見られます。
すでに記録的な雨となっていますけれども、今後の警戒点、どんな点でしょうか。
多くの雨の降った地域、川の水位が高い状態が続きますので、川には絶対に近づかないでください。
そしてこの先も大雨によって、川が増水、氾濫するおそれがあります。
また土砂災害が起こるおそれがあります。
状況が悪化する前に、早めに安全な場所に避難することが重要ですが、夜の間は周りの状況が確認できません。
避難するのがかえって危険な場合もあります。
避難が難しい場合は、1階よりも2階へ、そして山や崖などの斜面からは離れた部屋が、より安全です。
安全を確保するようにしてください。
では、再び中継です。
大雨による浸水の影響で、栃木県小山市では、全域で水道の水が出にくい状態になっていて、給水車が出ています。
中継でお伝えします。
栃木県小山市です。
多くの人が水を求めて、行列を作っています。
小山市では大雨による浸水で、市内にある3つの浄水場のうち2つが機能しなくなりました。
市全域で水道が出にくくなっているということで、給水車を出して、対応しています。
現在は80人ほどが行列を作っています。
給水を受けにきた人は、次のように話していました。
小山市では、あすも引き続き給水車を出して、対応することにしています。
以上、栃木県小山市からお伝えしました。
では、首都圏の被害の状況について、牛田アナウンサーがお伝えします。
お伝えします。
関東甲信越の詳しい状況をお伝えします。
台風から変わった低気圧の影響で、栃木県と茨城県では、記録的な大雨となっています。
気象庁は、栃木県と茨城県に、引き続き大雨の特別警報を発表し、川の氾濫や土砂災害、浸水に最大級の警戒を呼びかけています。
まずは宇都宮放送局と水戸放送局からお伝えします。
お伝えしていますように、栃木県では大きな被害が出ています。
土砂崩れで1人が行方不明になっているほか、屋外で作業をしていた男性1人が排水管に転落し、意識不明になっています。
警察によりますと、鹿沼市の山あいの住宅地では、裏山の斜面が崩れ、住宅3棟が巻き込まれました。
このうちの1棟に住む、65歳の夫が足に大けがをしたほか、63歳の妻は、まだ見つかっていないということです。
消防によりますと、日光市では午前0時半過ぎ、2人が水を排水する作業中に転落し、いずれもまもなく救助されましたが、20代と見られる男性1人が意識不明となっています。
鹿沼市の南摩小学校では、昨夜10時半過ぎ、学校の裏山の斜面が崩れて、大量の木が校舎裏に流れ込み、窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。
やっぱそういうありえないことも起きるんだろうという、危機意識を持たないといけないんだなというふうに、改めて思いました。
日光市の鬼怒川温泉では、大雨の影響で、鬼怒川に面したホテルに併設された建物が、コンクリートの土台ごと、川のほうに大きく傾いているのが見つかりました。
ホテルの従業員によりますと、けが人はいないということです。
川の中の中州の島みたいなのが、みるみる小さくなっていくわけだな、水が増えてきて。
そういう状態がそこから見えるわけだ。
隣のホテルのあれが倒れたでしょ。
だから、やっぱり下に行けないんじゃないかという心配はあったね。
避難指示や勧告が、今も各地に出ています。
NHKが午後5時の時点で、栃木県内の自治体に取材してまとめたところ、避難指示が栃木市の2万289世帯5万1901人、鹿沼市の8383世帯2万3176人、小山市の1928世帯5154人、宇都宮市の5世帯12人の合わせて4つの市と町の、3万605世帯8万243人に出されています。
引き続き、川の氾濫や土砂災害、浸水に最大級の警戒が必要です。
栃木の被害の状況について、お伝えしました。
続いて、茨城県内の情報です。
茨城県の常総市では、鬼怒川の堤防が決壊して、濁流が激しい勢いで住宅街に流れ込み、住民から相次いで救助の要請が寄せられています。
にごった大量の水が、住宅街に流れ込んだ常総市。
警察によりますと、人が流されるのを見たという通報が複数寄せられているということで、確認作業を進めていますが、被害状況の把握が難しい状態が続いています。
常総市によりますと、鬼怒川が決壊した影響で、市の東側に水道を供給していた浄水場が水没したため、午後5時から鬼怒川の東側のすべての地域で、断水しているということです。
ほかの市や町でも浸水の被害が相次いでいます。
結城市では、きょう正午ごろ、中地区と山王地区で、住宅の周りが浸水して、合わせて4人が取り残されているという連絡がありました。
警察によりますと、下妻市の原地区でも、住宅の周りが浸水していて、住宅2棟が水につかり、子ども6人を含む11人が孤立しているということです。
一方、古河市では西仁連川の堤防が決壊したということです。
また警察によりますと、石岡市を流れる恋瀬川の水が堤防を越えてあふれ、一部の店舗で床上まで水につかる被害が出ているということです。
さらに桜川市内を流れる桜川でも堤防を越えて水があふれ、川沿いの市道や農道など、13か所が通行止めになっているということです。
茨城県内の各地で、避難指示や避難勧告が出ています。
NHKが午後6時の時点でまとめたところ、避難指示が常総市や結城市などで、合わせておよそ2万5000世帯、少なくとも4万3000人に出ています。
また避難勧告は、水戸市などで少なくとも合わせておよそ5万8000世帯11万人に上っています。
茨城県内の被害の情報でした。
それでは、そのほかの地域の被害や影響についてお伝えします。
埼玉県小鹿野町では、土砂崩れや落石が相次ぎました。
また、坂戸市で住宅の屋根瓦およそ30枚が吹き飛ばされたほか、小鹿野町で住宅の裏山の土砂が崩れて、窓ガラスが割れました。
越谷市では、市内を流れる新方川の周辺の広い範囲で、住宅が水につかる被害が出ました。
このほか、これまでにさいたま市などで、合わせて49棟が床上まで水につかりました。
千葉県では、松戸市など、合わせて18棟、床の上まで水につかりました。
またNHKが午後6時の時点でまとめたところ、千葉県内では市川市と鎌ケ谷市の合わせて467世帯1525人に避難指示が出されているほか、13の市と町の7000余りの世帯に避難勧告が出されています。
神奈川県内の状況です。
川崎市で5棟、横浜市で1棟の合わせて6棟で、床上が水につかったほか、茅ヶ崎市で1棟の床下が水につかりました。
また、首都圏のJRでは、栃木方面などとの直通運転を取りやめる路線が相次ぎました。
また東武鉄道では、一部の路線で運転の見合わせが続いています。
関東甲信越の情報をお伝えしました。
続いて、福島県の被害の状況について、福島放送局からお伝えします。
福島です。
福島県内は、降り始めからの雨量が多い所で400ミリを超えました。
今夜遅くにかけて、非常に激しい雨が太平洋側の浜通りを中心に降る見込みで、気象台は土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
浜通りでは午後4時までの1時間に、いわき市の平で48.5ミリなど、激しい雨が降りました。
いわき市は避難指示を市内の鹿島町みよと鹿島町くぼの合わせて653世帯1632人に出しました。
また避難勧告を内郷宮町地区と、新川と好間川の流域の地区に出しました。
また今月6日からの総雨量は、きょう午後4時までに、福島市の鷲倉で419.5ミリ、南会津町松戸原で323ミリなどとなっていて、会津地方を中心に、50年に一度の記録的な大雨になっています。
福島県と福島地方気象台は、各地に土砂災害警戒情報を出して、厳重な警戒を呼びかけています。
橋にはたくさんの流木が引っ掛かっています。
こちらの住宅では、床上まで浸水し、畳を処分しています。
南会津町では、明け方から一時、田島地区と舘岩地区の342世帯797人が、孤立状態になりました。
なんて言うのかな、材木と流木が流れてきて、それで濁流になって、こういう状態になったという。
道路が川になってました。
大抵、堤防越えるっていうことが、今まで記憶に、私ずっといて、ここまで記憶がないですね。
初めてですね。
福島県南会津町金井沢地区の橋の上です。
あちら、堤防が崩れ、収穫前の田んぼの中に、大量の土砂と水が流れ込んでしまっています。
田んぼにも被害が。
地元のJAによりますと、来月、収穫を見込んでいる田んぼが水につかったり、土砂が流れ込んだりしたということです。
福島県では浜通りを中心に、今夜遅くにかけて、雷を伴って1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る所がある見通しで、あす午後6時までの24時間の雨量は、いずれも多い所で浜通りと中通りで150ミリ、会津地方で80ミリと予想されています。
これまでの雨で地盤が緩んでいる所もあることから、気象台は土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒するよう呼びかけています。
福島からお伝えしました。
大雨についての情報は、このあともお伝えしてまいります。
次は、私たちの暮らしに大きく影響する、消費税についてです。
再来年4月に税率が10%に引き上げられるのに合わせて、導入が検討されている軽減税率。
財務省が示している案がこちらです。
私たちは買い物をするときには、いったん10%の消費税を支払います。
しかしその後、対象となる品目については、増税分の2%分の還付が受けられるというものです。
対象となる品目は、酒類を除くすべての飲料と食料品で、外食も含まれます。
この案について、自民、公明両党は、検討を始めました。
3か月ぶりに開かれた、与党税制協議会の下に設けられた検討委員会。
再来年4月の消費税率引き上げに合わせて、軽減税率の導入を目指している自民、公明両党が、きょうから検討を始めたのが、軽減税率の財務省案についてです。
財務省が示した軽減税率の案。
街の人たちの声を聞いてみます。
商店の人からは。
分かりにくいといった声もありましたが、私たちの買い物はどう変わるのか。
2%分の還付は、どう受けることができるのか、具体的に説明します。
買い物をするときには、いったん10%の消費税を支払います。
その際に使うのが、これです。
来年1月から運用が始まる、マイナンバー制度で交付される個人番号カードです。
買い物をしたあと、このカードを、このように読み取り機にかざします。
すると、大賞の品目について消費税の増税分2%に相当するポイントを取得できます。
ポイントの情報は、カードのICチップに記録されます。
次に、ここから還付を受けるまでです。
ポイントの情報は、レジなどの端末から政府が新たに設置する、還付ポイント蓄積センターに送られて、保管されます。
政府はレジなどの端末には、マイナンバーや名前、住所などの個人情報を読み取らせないようにするとしています。
たまったポイントや還付可能な金額については、専用のサイトで確認できるようにします。
そして還付を申請すれば、登録した口座に振り込まれる仕組みです。
ただ、還付する額には上限を設ける方針で、現時点では1人当たり年間で4000円程度という案が出ていますが、今後、さらに検討するとしています。
財務省の案を巡っては、さまざまな課題が指摘されています。
まずは、いったん10%の消費税を支払うことになるため、税負担の軽減を実感できないのではないかという指摘です。
また、マイナンバー制度で交付される個人番号カードを使って、情報がデータとして取り扱われますが、万全なセキュリティー対策を徹底できるのかという指摘もあります。
さらに、専用の読み取り機を全国に漏れなく配備するには、時間も費用もかかる見通しです。
このほか、パソコンなどを通じて還付申請をするとしていますが、お年寄りなどへのサポートも課題です。
自民、公明両党の検討委員会では、評価する意見が出された一方、公明党を中心に懸念も相次ぎました。
検討委員会では、財務省が案を説明。
これに対し、出席者からは、対象品目の線引きが分かりやすい。
事業者の事務負担に配慮されているなどと、評価する意見が出されました。
一方で公明党を中心に、買い物をするときに税率が低くならないのであれば、軽減税率とはいえないという意見や、インターネットで還付の手続きをすることになっているが、高齢者には使いにくい、システムの整備に巨額の費用が必要になるのではないかなど、懸念が相次ぎました。
自民、公明両党は、あす以降、それぞれの党内で議論を行うことにしていて、来年の通常国会に導入に必要な法案の提出を目指すことにしています。
では、ニュースを続けます。
上場時に想定される時価総額は、12兆6000億円余り。
日本郵政と傘下のゆうちょ銀行、それにかんぽ生命の3社は、東京証券取引所から株式の上場が承認され、11月に株式が売り出されることになりました。
昭和62年に上場したNTTの18兆円余りに次ぐ、大規模な上場になります。
政府は、現時点で想定されるおよそ1兆4000億円の株式の売却収入を、東日本大震災の復興財源に充てる方針です。
先月、再稼働した鹿児島県にある川内原子力発電所1号機。
きょう午後、国の最終的な検査を終え、福島第一原発の事故を教訓に作られた、新しい規制基準のもとで初めて営業運転に入りました。
国内の原発では、福井県にある大飯原発が停止して以来、2年ぶりです。
村上春樹さんの新刊、本日から販売開始でございます。
きょうから販売が始まった、村上春樹さんのエッセー、職業としての小説家。
大手の紀伊國屋書店は、新作の初版10万部のうち9割を、出版社から直接買い取るという、異例の対応に踏み切りました。
高い人気を誇る村上さんの新作を、優先的に販売できるようにすることで、来店客を増やすねらいがあります。
過激派組織IS・イスラミックステートが、インターネット上に公開した機関紙の最新号で、ISに対抗する国々の国民を攻撃するよう、支持者に呼びかけました。
具体的な攻撃の対象として、ボスニア・ヘルツェゴビナやマレーシア、それにインドネシアに駐在する日本の外交官も挙げています。
インドネシアの日本大使館は、ISの機関紙に出た内容は承知している。
大使館では、ふだんからテロ対策を講じており、今後も対策を続けると話しています。
1952年に、25歳で王位を継承した、イギリスのエリザベス女王。
王室歴代の君主の中で、9日で在位最長を更新し、公務で訪れたスコットランドで、次のように述べました。
89歳の今も、日々、公務に当たるエリザベス女王について、イギリスの世論所さでは、最も偉大な君主と評価する人が多くなっています。
先ほどの軽減税率に関するニュースの中で、VTRの音声が一部出ませんでした。
失礼いたしました。
さて、スポーツです。
レスリングの吉田沙保里選手がまた快挙です。
世界選手権で、前人未到の13連覇を果たし、4大会連続のオリンピック代表をほぼ確実にしました。
32歳の吉田。
決勝は3年連続で、同じ相手との顔合わせです。
研究されていたと、先にポイントを奪われ、第2ピリオドの開始直後。
得意のタックルを続けて決め、2対1と逆転します。
吉田は1ポイント差で際どく勝って、前人未到の13連覇と、個人戦200連勝を達成。
12月の全日本選手権に出場すれば、4大会連続のオリンピック代表が内定します。
大相撲の横綱・日馬富士が、今月13日から始まる秋場所を休場することになりました。
日馬富士は、名古屋場所初日の妙義龍戦で、5月に手術を受けた右ひじを再び痛め、翌日から休場しました。
日馬富士は、今月13日から始まる秋場所の出場を目指して、稽古に取り組んでいましたが、右ひじの状態が思わしくなく、きょう、師匠と話し合った結果、秋場所の休場を決めました。
師匠の伊勢ヶ濱親方によりますと、右ひじは腫れて、伸ばせない状態だということです。
日馬富士の休場は、名古屋場所に続いて2場所連続、6回目です。
プロ野球はナイトゲーム5試合です。
ヤクルトの山田が、リーグトップを独走する34号のソロホームランを打ちました。
優勝へのマジックナンバーを8としているソフトバンクは、松田に3ランホームランが出ています。
気象情報です。
関東北部など、記録的な大雨となりましたが、関東付近の天気、あすの日中は、回復に向かいます。
しかし、北日本はこの低気圧周辺の湿った空気と、そしてこの台風17号周辺の湿った空気がぶつかり合って、大雨となる見通しです。
台風17号は、あす夜の初めごろ、北海道の東部に接近する見通しです。
では、雨の予想です。
栃木県など関東北部では、今夜からあすの明け方までは、まだ局地的には激しい雷雨のおそれがあります。
そしてこのあと、最も警戒するのは東北付近です。
あすの明け方、そして朝にかけても、同じような場所に発達した雨雲がかかり続ける見通しです。
特に朝にかけては警戒を続けてください。
そして午後は、この台風17号の本体の活発な雨雲が、北海道にかかる見通しです。
北海道も東部を中心に大雨のおそれがあります。
あすにかけて北日本を中心に、大雨に警戒が必要です。
では、あすの全国の天気です。
沖縄や九州から関東付近にかけては、日中は晴れそうです。
3時間ごとの天気です。
大きな被害をもたらした今回の大雨。
住宅などに多くの人たちが取り残されています。
茨城県常総市に隣接する、守谷市のグラウンドには、救助された人を乗せた警察や消防などのヘリコプターが、次々と降り立ちました。
消防隊員に抱きかかえられながら歩くお年寄りもいます。
つくば市の避難所では、車などで避難してきた人が夜を迎えようとしています。
栃木県や茨城県を中心に降り続いた激しい雨。
茨城県常総市によりますと、30代の男性を含む、合わせて2人の男性が行方不明になっていると、それぞれ連絡があったということです。
30代の男性は家族からの通報で分かったほか、もう1人の男性は、市役所の石下庁舎付近で流されたのを、近くの人が見たということです。
茨城県常総市のスーパー、アピタ石下店の店内の映像です。
ツイッターに投稿されました。
店内が水につかり、商品が流れている様子を、2階から映したと見られます。
上空からの映像でも、周囲は水につかっています。
店の2階では、およそ100人が救助を待っているということです。
一方、栃木県鹿沼市の南摩小学校では、学校の裏山が崩れ、給食の調理室などに木が何本も流れ込みました。
鬼怒川温泉ホテルでは、コンクリート製の建物が、脇を流れる鬼怒川のほうに大きく傾き、壊れました。
同じ鹿沼市の住宅地では、住宅3棟が土砂崩れに巻き込まれ、63歳の女性が行方不明になっています。
日光市では、大雨であふれた川の水の排水作業をしていた20代の男性が、排水管に転落し、意識不明になっているということです。
茨城県常総市では、夜になっても濁流が住宅地に流れ込んでいます。
警察庁によりますと、常総市で住宅などに取り残され、救助を待っている人は、およそ200人に上るということです。
2015/09/10(木) 19:00〜20:00
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽各地に大雨特別警報 最大級の警戒呼びかけ 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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