おはようございます。
7時になりました。
台風18号は北上を続けていて、このあと東海地方にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
東海地方では、すでに大雨となっているほか、東日本や近畿を中心に非常に激しい雨が降り続くおそれがあり、気象庁は、土砂災害や川の氾濫などに警戒するよう呼びかけています。
では浜松駅前から中継でお伝えします。
JR浜松駅前です。
この時間、かなり風が強まってきています。
雨も横殴りの雨が体に吹きつけるようになりました。
木を見ますと、枝ごと、木が大きく揺さぶられているのが分かります。
また歩こうとしますと、前傾姿勢になって歩かないと、前に向かって歩くのが難しい状況です。
この時間、徐々に駅に向かう人たちの姿も見えるようになりました。
駅に向かう人たちは、傘を畳んで足早に駅に向かって走り込んでいるのが分かります。
出勤途中の会社員の男性は、台風の影響を考えて、いつもよりも早く家を出た。
とにかく早く会社にたどりつきたいと話していました。
この時間、風が強まっているJR浜松駅前からの中継でした。
画面はかわりまして、三重県鳥羽市の近鉄鳥羽駅の今の様子です。
車の中からこの映像を撮影しています。
ワイパーをこれだけ速く動かしていても、次から次に雨がフロントガラスを打ちつけています。
雨が激しく降っています。
このあとの雨の降り方に十分注意が必要です。
では大雨の影響で浸水の被害が出ている、浜松市から中継でお伝えします。
浜松市南区の住宅街です。
雨風が非常に強くなってまいりました。
きのうから降り続く雨で、道路は今も冠水した状態が続いています。
そして私の後方なんですけれども、ご覧ください、道路が完全に冠水して、川のようになっています。
そして後方50メートルほどにある車も、完全に水につかって動けない状態です。
さらに周囲にある住宅も、冠水の影響で、住宅に浸水が始まっているということです。
気象庁の発表によりますと、台風18号は、きょう午前7時には浜松市の南南西50キロの海上を、1時間に35キロの速さで北北西へ進んでいると見られます。
中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の北東側330キロ以内と、南西側170キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風から流れ込む湿った空気や前線の影響で、東北から中国地方にかけての広い範囲で雨雲が発達し、東海地方には台風本体の雨雲がかかっています。
午前6時半までの1時間には、愛知県伊良湖岬で46.5ミリ、三重県志摩市で40ミリ、神奈川県箱根町で32ミリの激しい雨を観測しました。
また風も強まり、伊豆諸島の神津島では午前5時過ぎに30.9メートル、静岡県の石廊崎では午前4時40分過ぎに、29.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。
静岡県では、今月6日の降り始めからの雨量が、浜松市で400ミリ近くになるなど、平年の9月1か月分の雨量を超えている所があります。
また福島県と宮城県では、これまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高くなっているため、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
気象庁によりますと、台風は北上を続け、このあと東海地方にかなり接近して、上陸するおそれがあります。
台風の接近に伴って、東日本や近畿、それに東北で雨が急激に強まる見込みで、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あす朝までに降る雨の量は、いずれも多い所で、関東甲信で300ミリ、東海で250ミリ、東北で200ミリ、中国地方と近畿、それに北陸で150ミリ、伊豆諸島で120ミリと予想されています。
台風はその後、日本海へ進むと見られますが、あすにかけて東海や関東甲信を中心に、湿った空気が流れ込むため、雨が長引くと予想されています。
あすの朝からあさっての朝までの雨量は、いずれも多い所で、関東や東北で、さらに100ミリから150ミリと予想されています。
風も次第に強まり、きょうの最大風速は、東海で25メートル、中国地方と近畿、北陸、それに伊豆諸島で20メートル、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達する見込みです。
台風の接近に伴って、伊豆諸島ではすでに大しけとなっているほか、東海と近畿でも大しけとなる見込みです。
気象庁は、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水や暴風に警戒するとともに、高波や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
台風18号の北上に伴って、各地で被害が出ています。
けさの浜松市内の様子です。
冠水した道路で、車がタイヤまで水につかっています。
浜松市内では、道路の冠水が49か所確認されています。
大雨の影響で、浜松市内では男性3人が転倒するなどして軽いけがをしました。
浜松市南区や東区では、複数の住宅が床上まで水につかったほか、静岡県の磐田市や袋井市で、住宅が床下浸水しました。
避難の情報です。
浜松市では、南区の2つの地区の合わせて1万1105世帯2万9557人に、避難勧告が出されています。
愛知県豊橋市は、市内を流れるうめだ川の水位が上がり、避難判断水位を超えたことなどから、午前6時10分に3つの地区の162世帯合わせて378人に避難勧告を出しました。
また伊豆諸島の神津島のよたね地区と上の川地区、上の山地区の、合わせて134世帯322人にも、避難勧告が出ています。
台風による鉄道への影響です。
東海地方のJRは、一部の区間で始発から午後1時ごろまで運転を見合わせます。
始発から運転を見合わせているのは、紀勢線の亀山と新宮の間、参宮線の多気と鳥羽の間の全線、名松線の松阪と家城の間、それに飯田線の中部天竜と天竜峡の間です。
また、東海地方のJRの在来線は、午前9時から午後5時まで、運行本数を減らすことが決まっています。
東海道線でふだんの3割程度、高山線、飯田線、武豊線、太多線で半分程度、中央線と関西線が、ふだんの7割程度の運行になる予定です。
さらに大阪と北陸を結ぶ特急サンダーバードは、始発から午前11時ごろまで、上下合わせて18本が運転を取りやめます。
JR身延線も、山梨県の身延駅と静岡県の西富士宮駅の間の上下線で始発から運転を見合わせているほか、特急ワイドビューふじかわの上下線合わせて4本の運休が決まっています。
空の便への影響です。
きょうの国内の空の便は、中部空港を午前中に発着する便を中心に、合わせて27便の欠航が決まっています。
欠航が決まっているのは、全日空が、中部を発着する午前中の一部の便や、伊豆諸島を発着する便の合わせて21便、日本航空が、中部を発着する午前中の4便、スカイマークが中部を発着する午前中の2便です。
航空会社によりますと、台風の進路によっては、このほかの空港でも遅れなどの影響が出る可能性があり、ホームページなどで最新の情報を確認してほしいとしています。
では、東海地方の状況についてお伝えします。
台風18号は北上を続けていて、このあと、東海地方にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
雨や風はさらに強まる見込みで、気象台は、暴風や土砂災害、低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。
今月6日の降り始めからの雨の量は、浜松市や三重県熊野市新鹿で300ミリを超えています。
台風は北上を続け、このあと、東海地方にかなり接近して、上陸するおそれがあります。
台風の接近に伴って、雨が強まる見込みで、1時間にいずれも多い所で、静岡県で70ミリ、愛知県と岐阜県で50ミリ、三重県で40ミリと予想されています。
あす午前6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で、静岡県で250ミリ、愛知県で150ミリ、三重県と岐阜県で100ミリと見込まれています。
昼過ぎまでに予想される陸上の最大風速は、三重県、静岡県、それに愛知県で20メートル、岐阜県で17メートルになる見込みです。
気象台は、暴風や高波、土砂災害、それに低い土地の浸水などに警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけています。
被害も出ています。
きのう午後7時ごろ、浜松市北区細江町で土砂崩れが発生し、乗用車1台が土砂に流されて横転し、乗っていた40代の男性が右手に軽いけがをしました。
また、浜松市内では、冠水した道路で転倒するなどして、2人が軽いけがをしたということです。
一方、冠水は、浜松市できのう夕方までに49か所で確認され、磐田市でも35か所あるということです。
住宅への浸水の被害は、床上浸水が浜松市南区や東区の複数の住宅、床下浸水は磐田市と袋井市で、合わせて5棟となっています。
また静岡県内では、伊東市のおよそ300世帯で停電しているということです。
続いて避難の情報です。
浜松市では、南区の合わせて1万1105世帯2万9557人に、愛知県豊橋市では、162世帯合わせて378人に、避難勧告が出されています。
避難準備情報は、静岡県の掛川市、袋井市、菊川市、南伊豆町の全域、それに静岡市と湖西市の一部に出されています。
三重県では鳥羽市、志摩市、熊野市、南伊勢町の全域、それに松阪市と大台町の一部に出されています。
交通機関への影響です。
鉄道で始発から午後1時ごろまで運転を見合わせるのは、いずれもJRで、参宮線の多気と鳥羽の間、名松線の松阪と家城の間、紀勢線の亀山と新宮の間、それに飯田線の中部天竜と天竜峡の間です。
さらに静岡県内では、身延線の西富士宮と身延の間などで、運転を見合わせています。
また天竜浜名湖鉄道も、新所原と掛川の間で運転を見合わせています。
JRの在来線は、午前9時から午後5時まで、運行本数を減らすことが決まっていて、東海道線でいつもの3割程度、武豊線、高山線、太多線、飯田線で半分程度、中央線と関西線で7割程度の運行になる予定です。
さらに、大阪と北陸を結ぶ特急サンダーバードは、始発から午前11時ごろまでの18本が運転を取りやめます。
一方、東海道新幹線は、始発から平常どおり運行しています。
また名鉄、名古屋市営地下鉄の始発からすべての線で平常どおり運行しています。
近鉄は志摩線が、鳥羽と賢島の間で午前6時半から運転を見合わせています。
空の便は、中部空港の国内線のうち、全日空の鹿児島便など、合わせて38便の欠航が決まっています。
国際線は、北京便など合わせて17便の欠航が決まっています。
中部空港のそのほかの発着便や、県営名古屋空港の発着便は、午前7時過ぎの始発便から、予定どおり運航します。
名古屋からお伝えしました。
続いて近畿地方の状況についてお伝えします。
大阪です。
近畿南部では昼前にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象台は、土砂災害や暴風、高波に警戒するよう呼びかけています。
まず和歌山県の新宮市から中継でお伝えします。
和歌山県新宮市の高台から熊野灘を臨んでいます。
現在、新宮市は台風の強風域に入っています。
風は午前5時半過ぎから、徐々に強くなってきました。
和歌山県南部の沿岸には、波浪警報が出されています。
ご覧のように、高い波が海岸に打ち寄せています。
気象台は、高波に警戒し、海岸には近づかないよう呼びかけています。
台風の影響は、観光面でも出ています。
和歌山と三重の県境を流れる熊野川は、川の参詣道として、世界遺産にも登録されています。
通常なら熊野川を船で巡る川下りは、観光客でにぎわいますが、きょうは中止になっています。
和歌山県新宮市からお伝えしました。
近畿地方は、台風からの湿った空気と前線の影響で、大気の状態が非常に不安定になって、広い範囲で雨が降っています。
台風は近畿地方にはきょうの日中、最も接近すると予想されています。
近畿地方ではこのあとも雨が降り続いて、昼前にかけて、局地的に雷を伴って、南部では1時間に60ミリ、中部では1時間に50ミリの非常に激しい雨が、北部では40ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
あす朝までに降る雨の量は、多い所で150ミリと予想されています。
風も強まり、最大風速は陸上で13メートルから20メートル、海上で15メートルから20メートル、最大瞬間風速は25メートルから35メートルと予想され、南部の海上は大しけとなる見込みです。
気象台は、土砂災害や暴風、高波に警戒し、低い土地の浸水や川の増水、竜巻などの突風や落雷、それに高潮に注意するよう呼びかけています。
以上、近畿の状況をお伝えしました。
では、台風18号の進路や雨の詳しい見通しについて、気象情報担当の平井さんです。
今回の台風、雨台風です。
広い範囲に大雨をもたらすおそれがあります。
特に近畿から関東にかけての太平洋側では、関東を中心に大雨に対する厳重な警戒が必要です。
それでは台風の現在の位置を見ていきましょう。
東海地方の南の海上に台風がありまして、もうまもなく、午前中にはもう台風が上陸するおそれがあります。
今、関東から北陸、甲信地方、そして近畿地方にかけて、ここに風速15メートル以上の強風域に入っているものと見られます。
台風のこのあとの予想進路を見ていきましょう。
台風はもうまもなく、東海地方に上陸しまして、このあときょうの午前中は、東海地方から北陸地方、さらに午後は、北陸から日本海へ進みまして、日本海へ進んだあと、低気圧に変わる見通しです。
今度は低気圧に変わっても、引き続き大雨に警戒が必要なんですね。
それでは雨の様子を見ていきましょう。
現在、広い範囲、東北地方から九州にかけて、広い範囲で雨となっています。
特に三重県では、1時間に50ミリ以上、非常に激しい雨が降っています。
三重県の志摩市では、1時間に68ミリの非常に激しい雨となっています。
それでは雨の様子を見ていきましょう。
動かしますと、このように台風の中心付近の発達した雨雲が、東海地方にかかり始めています。
この台風の中心の、この円の所ですね、こういった所はもう、東海地方、三重県や、そして静岡県、そして関東地方の一部にもかかり始めています。
このあとの雨の予想を見ていきましょう。
動かしますと、台風本体の雨雲がかかります、特に東海、近畿では、きょうの午前中、雨に警戒です。
さらにきょうの昼過ぎからは、関東でも南北に延びた発達した雨雲がかかりそうです。
これ、今夜です。
さらにあすにかけてです。
南北に延びた発達した雨雲がかかって、関東では同じ所で非常に激しい雨が続いて、土砂災害や低い土地の浸水など、厳重な警戒が必要です。
さらにこういった南北に延びた所では、竜巻などが起こりやすいです。
予想される雨の降る量ですけれども、特に関東ではあす朝までの24時間で300ミリ、東海でも250ミリです。
さらに、あさっての朝までの24時間で、関東、東北、多い所で150ミリと見られます。
今夜の天気図を見ていきますと、台風から変わる低気圧が、このように日本海へ進みますが、関東を中心に非常に激しい雨や突風に注意、警戒が必要です。
なぜかといいますと、この日本海の低気圧に向かって、南風が吹きますし、この台風17号の北側から東風が吹いて、関東では雨雲が発達しやすいんですね。
このため、関東を中心に大雨に対する警戒、あすにかけても厳重な警戒が必要です。
最後に警戒点、注意点です。
土砂災害や低い土地の浸水、都市部でも雨が非常に激しく降りますから、低い土地の浸水に警戒が必要です。
川の急な増水のおそれがあります。
それでは突風に対する注意、警戒点です。
激しい雨や雷のときは、突風が起こりやすいです。
雨戸やカーテンを閉めて、窓からできるだけ離れて過ごしてください。
以上です。
台風については、また、後ほどお伝えします。
自民党の総裁選挙で再選されることが決まった安倍総理大臣。
今の国会で安全保障関連法案を確実に成立させたうえで、来月上旬にも党役員人事と内閣改造を断行する見通しです。
再選を果たした安倍総理大臣にとっての課題について、詳しくお伝えします。
きのう告示された自民党総裁選挙では、安倍総理大臣のほかに立候補の届け出はなく、無投票で再選が決まりました。
無投票での再選は、平成13年の小泉総理大臣以来です。
野党からは。
では政治部の岩田記者に聞きます。
岩田さん、安全保障関連法案が、終盤国会での焦点となっているわけですが、安倍総理大臣はどのように臨もうとしているんでしょうか。
安全保障関連法案は、安倍総理大臣にとって、第1次安倍内閣からの積み残しの課題で、法整備に向けて、1年以上にわたって取り組んできました。
それだけに安倍総理大臣としては、今の国会でなんとしても法案の成立を図りたい考えです。
ただ、国会の残された日程は3週間を切っているうえ、今月後半には、大型連休も控えていて、日程が窮屈なことから、与党側は来週15日に中央公聴会を行い、大型連休前の来週、法案を採決し、可決・成立させたい考えです。
これに対して、民主党や維新の党などは、反発を強め、内閣不信任決議案を提出することも視野に、採決に抵抗する構えで、今の国会は来週、最大のヤマ場を迎えることになりそうです。
また自民党総裁の任期は3年ですが、今後の政権運営の行方はどうなりそうでしょうか。
来年の参議院選挙に向けて、経済最優先で政権運営に当たり、実績を積み上げていきたい考えです。
安倍総理大臣は、総裁選挙の告示に当たって作成した所見に、アベノミクスは第2ステージへと明記し、日本経済の再生を、政権の最重要課題として、取り組む方針を打ち出しました。
安倍総理大臣としては、今月下旬にニューヨークで開かれる国連総会などに出席したあと、来月上旬にも、自民党の役員人事と内閣改造を断行し、新たな体制の下で引き続きデフレからの脱却と、財政再建を目指す方針です。
一方、国連総会に続いて、来月以降、日中韓3か国の首脳会議など、国際会議が続きます。
安倍総理大臣は、こうした機会を利用して、中国や韓国、さらにはロシアとの首脳会談を実現し、各国との対話を活発化し、関係の改善や北方領土問題の解決に向けた前進を図りたい考えです。
ただ、中国経済の減速を発端とする世界同時株安の、日本の景気回復への影響が懸念されているほか、中国や韓国との間でも、歴史認識を巡る問題は解消されておらず、ねらいどおりの実績を残せるのか、その手腕が問われることになります。
政治部の岩田記者でした。
次は、司法試験問題の漏えい事件です。
明治大学法科大学院の教授は、論文試験の問題を、教え子だった受験生に漏えいしたとして告発されましたが、この受験生は、教授が問題の作成に関わった短答式と呼ばれるマークシートの試験でも、正答率が極めて高かったことが、関係者への取材で分かりました。
論文試験の問題を漏えいした疑いが持たれている、明治大学法科大学院の青柳幸一教授。
東京地検特捜部は、国家公務員法の守秘義務違反の疑いで捜査を進めています。
大学側の聞き取りに対し、教授は、大変申し訳ないと、動転した様子で漏えいを認めたということです。
青柳教授と電話で話をしたという、河内隆史法科大学院長は、きのう、次のように述べました。
法務省によりますと、青柳教授は、漏えいの疑いがある論文試験だけではなく、短答式と呼ばれるマークシートで複数の選択肢から正解を選ぶ、憲法の問題の作成にも関わっていましたが、教え子の女性は、この短答式の試験の正答率も、ほかの問題に比べて極めて高かったことが、関係者への取材で分かりました。
特捜部は、青柳教授が論文試験以外の問題でも漏えいしていなかったかどうか、調べを進めるものと見られます。
河内法科大学院長らは、きのう、文部科学省に経緯などを説明しましたが、文部科学省は、今後も報告を求め、法務省とともに再発防止策などを検討することにしています。
東芝の不正な会計処理を巡り、株主の男性が、会社の監査委員に対し、歴代の経営陣に10億円の賠償を請求するよう求めました。
実現されない場合、株主代表訴訟を起こす方針です。
東芝は、不正な会計処理が発覚して、決算発表が2度にわたって延期される異例の事態となり、おととい、過去7年間の税引き前の利益が、当初より2248億円減ると発表しました。
これについて、株主で奈良県に住む男性が、歴代の経営陣には、不正な会計処理が行われていることを認識しながら、中止や是正を指示しなかった注意義務違反があるなどとして、会社の監査委員に対し、この時期の3人の社長を含む役員28人に、10億円の賠償を請求するよう求めました。
60日以内に実現されない場合、株主代表訴訟を起こす方針です。
一方、東芝は、現時点で通知などは届いていないので、コメントできないとしています。
京都市左京区の住宅で、2人が遺体で見つかりました。
1人は廊下に倒れ、ほぼ白骨化していたほか、もう一人の遺体は、スーツケースの中に入れられていたということで、警察は、身元の確認を急ぐとともに、死因などを調べています。
きのう午後3時過ぎ、京都市左京区の住宅で、駐車場代の集金に訪れた男性から、住宅内の様子がおかしいという通報が警察にありました。
駆けつけた警察官が、2階建ての住宅の中を調べたところ、1階の浴室の前の廊下で、1人の遺体が見つかったほか、1階の居間にあったスーツケースの中から、もう1人が遺体で見つかったということです。
これまでの調べによりますと、廊下で見つかった遺体は、あおむけに倒れた状態で、ほぼ白骨化していて、女性用の下着をつけていたということです。
また、住宅の1階の玄関や窓は、すべて施錠されていたということです。
警察は、身元の確認を急ぐとともに、遺体を詳しく調べて、死因の特定を進めることにしています。
現場は、叡山電鉄鞍馬線の木野駅からなんせいに800メートルほど離れた住宅地です。
東日本大震災の発生からまもなく4年半です。
おはよう日本では、きょうから3日間、被災地で今、浮かび上がってきている課題についてお伝えします。
復興事業費の全額を国が負担してきた集中復興期間は、今年度いっぱいで終わり、国は被災地に対し、これまで以上に自立を求めるとしています。
集中復興期間に、被災地の基幹産業である水産業には、およそ1兆4000億円の復興予算が計上されました。
しかし、国が行ったアンケートでは、水産加工関連の企業のおよそ80%で、売り上げが震災前まで戻っていないという厳しい現状があります。
震災の痛手からようやく復旧した企業に何が起きているのか。
水産加工業の現場を取材しました。
サンマの水揚げが本格化した、岩手県大船渡市。
被災した水産加工会社の90%が、操業を再開しています。
再開した水産加工会社の一つを訪ねました。
社長の鈴木幸喜さんです。
サンマを中心に、魚の加工を手がけています。
震災から4年余りで、売り上げの回復を見込んでいましたが、想定していなかった事態によって、今も業績を取り戻せていません。
大きく影響したのが、主力商品の変更を迫られたことです。
鈴木さんは、震災の3か月後、工場を復旧するための補助金を申請しました。
当初は震災前から行っていたカニの加工を再開する計画でした。
年間およそ2億円の売り上げがあったからです。
5000万円余りの補助金を活用して、工場を再建しました。
銀行などからも7000万円以上借り入れ、設備を整える予定でした。
しかし、復興工事の影響で工期が遅れ、工場が完成したのは計画から2年後。
その間、カニの取り引き先に契約を打ち切られ、販路を失ったのです。
経営の大きな柱を失った鈴木さん。
次々と新たな商品を開発しようと、さらなる投資をしました。
しかし、ノウハウや人材が足りず、販路は思うように広がりませんでした。
模索を続ける中で、ようやく手応えを感じたのが、特産のサンマを使った商品でした。
新たに機械を購入。
再起を懸けています。
しかし、来年からは、被災した企業に、特別措置として猶予されていた、銀行などへの借金の返済が始まります。
補助金で工場を再建しても、震災で失った経営基盤は簡単に取り戻せない。
鈴木さんは、厳しい現実に改めて直面しています。
基幹産業の柱として誘致された企業も、思わぬ苦戦を強いられています。
国内有数の缶詰会社。
釜石市に、年間2000万個の缶詰を製造できる大規模な工場を建設しています。
缶詰会社の常務、久保欣也さんです。
工場は来年2月に完成予定ですが、インフラ整備の遅れから、操業の開始時期に影響が出るのではないかと心配しています。
この会社は、魚の町を復活させたいという市の計画を受けて、釜石市に工場の建設を決めました。
市から交付された補助金は20億円。
港の活性化や、新たな雇用を生み出すことが期待されています。
しかし工場が建設されているのは、津波の被害を受けた地域。
道路のかさ上げやインフラ整備に予想以上に時間がかかっています。
久保さんは、工場に不可欠な下水道を早く整備するよう、釜石市に働きかけていますが、思うように進んでいません。
さらに災害公営住宅の整備の遅れも影響すると、久保さんは考えています。
工場の近くに14か所出来る災害公営住宅。
住民を工場で雇いたいと考えていましたが、このうちの半分で完成が予定より遅れる見通しです。
工場の目の前の災害公営住宅は、まだ工事も始まっていません。
工場に必要な従業員は110人。
被災地で人手不足が深刻化する中、募集をしても集まったのは、まだ10人余りです。
工場が完成しても、初めは3分の1しか動かせない見通しです。
取材に当たった盛岡放送局の辻記者です。
辻さん、多くの補助金が投入されて、設備は整ってきても、いまだに厳しい状況は続いているんですね。
そのとおりですね。
震災から4年半がたって、お金だけでは解決できない課題が現われ始めているんです。
例えば、販路を失うといっても、単に取り引きを失うだけということではないんです。
これまでは、取り引き先から消費者の動向だとかニーズを入手できていたわけですけれども、今はそうした市場の動向を把握できなくなって、新たな商品開発にもつなげられないということなんですね。
工場の再建を中心とした復旧だけでは対応しきれずに、倒産する企業も出始めているんです。
では、今後はどういった支援が必要になってくるんでしょうか。
震災前の状態に戻すことにとらわれずに、今の現状に柔軟に対応する仕組み作りです。
業績を回復している企業を取材すると、複数の企業が一緒になって、地域の特産品作りといった新たな分野に事業を展開しています。
専門家の中には、地域の水産業の底上げに向けて、こうした情報やノウハウの共有を進めるべきだと指摘する声もあります。
いかに基幹産業を復興させるのか、さまざまな角度から、支援の在り方を検証して、改めて考える時期になっていると思います。
ここまで東日本大震災の被災地の水産加工業についてお伝えしました。
お伝えしていますように、台風18号は、北上を続けていて、このあと東海地方にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
東海地方ではすでに大雨となっているほか、東日本や近畿を中心に、非常に激しい雨が降り続くおそれがあり、気象庁は、土砂災害や川の氾濫などに警戒するよう呼びかけています。
では台風の北上に伴って、雨が強まっている三重県鳥羽市の様子です。
近鉄鳥羽駅前の様子が映っています。
これは車の中から撮影している映像です。
このように車のワイパーを激しく動かしていても、雨がすぐ打ちつけて、前が見えにくくなっているという状況です。
激しい雨で見通しが悪くなっています。
外を歩く際、そして車を運転する際、どうぞ慎重にお願いいたします。
三重県鳥羽市の今の様子です。
雨足、30分ほど前にもこの映像を見ましたが、この強さは変わっていないようです。
今後の雨の降り方に十分注意が必要です。
続いて、浸水の被害が出ている愛知県南知多町と、浜松市から中継です。
愛知県南知多町やまな地区の冠水現場です。
現在、地元の消防団がポンプを使って排水作業を行っています。
さらにこちら、隣の住宅街、その前の道路は完全に冠水しています。
住宅の前には水が入らないように、土のうが積んであります。
以上、南知多町の現場から中継でした。
浜松市南区の住宅街です。
雨風、非常に強くなってきました。
きのうから降り続く雨の影響で、道路は今も冠水した状態が続いています。
ご覧ください、私の後ろ側にある道路なんですけれども、完全に冠水して、川のようになっています。
また、奥に見えます車が水につかって、今、動けない状態となっているのが分かります。
また近くの住宅街なんですけれども、浸水などの被害が出ているということです。
そして、この冠水の影響で、近くに住む人なんですけれども、外出する際に脚立を使って、水にぬれないように、脚立を使って外出する姿も見られました。
44歳の男性は、道路が歩けないので大変です。
こんなに冠水したのは初めてですと話していました。
以上、浜松市南区からお伝えしました。
台風から流れ込む湿った空気や前線の影響で、東北から中国地方にかけての広い範囲で雨雲が発達し、東海地方には台風本体の雨雲がかかっています。
午前7時までの1時間には、三重県の志摩市で67ミリの非常に激しい雨を観測したほか、鳥羽市で47ミリの激しい雨が降りました。
また風も強まり、伊豆諸島の神津島では、午前5時過ぎに30.9メートル、静岡県の石廊崎では、午前4時40分過ぎに29.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。
気象庁は、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水や暴風に警戒するとともに、高波や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
台風18号は北上を続けていて、このあと東海地方にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
このあとの情報に十分ご注意ください。
2015/09/09(水) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼台風18号最新情報・各地への影響は▼司法試験問題漏えい問題▼ミャンマー総選挙に向けた選挙戦▼震災4年半・魚の町の苦悩、復興への課題
詳細情報
番組内容
▼台風18号最新情報・各地への影響は▼司法試験問題漏えい問題▼ミャンマー総選挙に向けて・スー・チー氏率いる最大野党は?▼まもなく震災4年半。再建に向けて取り組んできた被災地の水産加工業だが、操業を再開しても経営が成り立たない企業が相次いでいる。背景に何が?
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
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