中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

無名の22歳、堀川が遼撃破

2015年9月12日 紙面から

石川遼を相手に、ドライバーで攻め続けた堀川未来夢=北海道・恵庭CCで(大西洋和撮影)

写真

◇ネスレ日本マッチプレー選手権レクサス杯<第1日>

 ▽ツアー外競技▽11日、北海道恵庭市、恵庭CC(6988ヤード、パー72)▽1回戦16試合▽曇り気温24・4度、風速1・4メートル▽賞金総額1億820万円、優勝7000万円

 金星だ。プロ1年目の22歳、堀川未来夢(みくむ)が1回戦で、石川遼(23)=カシオ=を撃破した。18番ホールまでもつれた戦いは、石川がボギーをたたいて1ダウンで終了。石川は今年初めての日本での試合だったが、本領を発揮できないまま2年続けて1回戦で姿を消した。

 無名の堀川が大物食いをやってのけた。わずか1歳違いだが「遼君はジュニア時代から雲の上の人」。対戦が決まった数日前から緊張で体はガチガチに固まり、そのまま朝のティーグラウンドに立った。決めたことはただ一つ。パー3以外は全ホール、ドライバーで打つ。序盤はOBくいのそばにボールが止まったこともあったが、決めたことは変えなかった。18番では先に石川が林に曲げてボギーの可能性が出たが、それでもドライバーを握ってバーディーを取りに行った。

 筋骨隆々の体形だが、飛距離ではなく小技で勝負する。両手の感覚を大切にし、ゴルフを始めたころから手袋を着けずにプレーしてきた。「1回戦に全ての力を注ぎ込んだ。この18ホールの緊張を耐え切れたのだから、今後は大抵のことは乗り越えられる」。大金星を挙げた若者を、出場を推薦した大会ホストの片山晋呉も「すごい! よくやったよ」と手放しでたたえた。 (大西洋和)

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ