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【大リーグ】

ブレイディ 4TDパス ペイトリオッツ快幕

2015年9月12日 紙面から

◇ペイトリオッツ28−21スティーラーズ

 NFLは10日、米マサチューセッツ州フォックスボロで開幕戦が行われ、昨季のスーパーボウル覇者のペイトリオッツが本拠地でスティーラーズに28−21と勝利を収めた。昨季プレーオフのボール空気圧操作問題による出場停止処分を、開幕直前に取り消されたQBトム・ブレイディ(38)が第2クオーター(Q)に2TDパス。7点差とされた第4Qも、この日4度目のTDパスをTEロブ・グロンコウスキー(26)に通した。レギュラーシーズンは各チーム16試合を戦い、プレーオフを経て、アメリカンとナショナルの両カンファレンス覇者が来年2月のスーパーボウルで頂点を争う。

 波乱のオフを乗り越えての開幕戦で、ペイトリオッツQBブレイディが右腕で雑音を吹き飛ばした。

 第2Qの3分49秒、相棒TEグロンコウスキーへのマークが外れていることを見抜いて0ステップドロップバックから16ヤード先制TDパスだ。同Q残り4分1秒には、198センチのグロンコウスキーの高さを生かす浮かせたパスでまたもTD。トータルでチーム全得点を稼ぐ4TDパス。38歳のスーパースターは、開幕戦から会心のプレーを見せた。

 「特別な夜だった。自分もチームもエキサイトしていた。こんな試合は久しぶりだ」。米複数メディアによれば、試合後のブレイディは目を細めていた。1月から続いた減圧球問題が、一定の決着を見て初の試合だったことがQBの心を軽くしていた。

 問題が起きたのは昨季プレーオフのAFC決勝。ペ軍が試合中に規定気圧を下回るボールを使用し、ブレイディはこの件を認識していた疑惑がもたれ、5月にはNFLから開幕から4試合の出場停止処分を科された。

 だが、ブレイディと選手会の提訴が認められ、連邦地裁の判断で処分が無効に。開幕戦の出場が可能になったのは、約1週間前の3日のことだった。

 「試合に出られるのはいつだって楽しいものさ」とブレイディ。このオフには米コメディー映画「テッド2」に本人役としてカメオ出演し、世界中を笑いの渦に巻き込む“活躍”も。騒がしいオフを乗り越えたブレイディとペ軍は、スーパーボウル連覇へ手堅く発進した。

 

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