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 京都市左京区の住宅で住人の赤羽敬(あかはねたかし)さん(55)ら男女2人の遺体が見つかった事件で、京都府警は11日、親族の30代の男が事件に関与した疑いが強まったとして、赤羽さんの死体遺棄容疑で取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。府警は2人の殺害にも関与したとみて調べる。

 府警によると、この家には赤羽さんのほかに、浴室前で死亡していた女性とみられる60代の女性と、その息子である30代の男が住民登録していた。8日の遺体発見後、男と連絡がとれなくなっていた。捜査関係者によると、男は11日夕、京都市内で母親名義の白い軽乗用車に乗っているのを捜査員が発見し、任意同行を求めたところ事件への関与をほのめかしたという。

 これまでの捜査によると遺体発見当時、家の玄関や窓はすべて施錠されていた。部屋に荒らされた形跡はなく、現金や高級バッグも手つかずで残っていた。府警は、この家に自由に出入りできる人物が事件に関与した疑いが強いとみて、親族や交友関係を中心に捜査していた。