(翔太)花火大会一緒に行かないか?
(あかり)えっ?
(翔太)勝手なのは分かってる。
けどやり直したいんだ。
あのときのあの場所から。
(翔太)やっぱりあかりじゃなきゃ駄目なんだ。
(翔太)俺と結婚してくれないか?
(翔太)あかりのことを諦めようとした。
けどできなかった。
手紙のこと言いだせなくてずっとあかりに嘘ついてた。
けどあかりを思う気持ちに嘘なんて一つもなかった。
(翔太)今まで楽しいときも苦しいときも一番近くであかりを見てきた。
これからもずっと10年先も20年先もそばであかりを支えたい。
(翔太)あかりを幸せにしたいんだ。
(葵)ただいま。
(七海)おかえり。
(公平)おかえり。
(七海)あっ。
ねえ?
(葵)うん?
(七海)あの後あかりちゃんに会えたの?
(葵)ああ。
ああ。
あっ。
そうだ。
これやるよ。
今日手伝ってくれたお礼。
(公平)えっ?
(葵)2人で行ってくれば?
(公平)うん!?花やしき!俺行ってみたかったんだよね。
マジでいいの?
(葵)ああ。
いいよ。
(公平)よし。
七海ちゃん。
いつ行く?いつ行く?
(七海)行かない。
・
(公平)今間があったよね?1秒考えてくれたんだよね!?
(恵里香)プロポーズ!?もうホント翔太君には驚かされてばっかだわ。
もちろん断ったでしょ?
(あかり)何も言えなかった。
(恵里香)えっ?
(あかり)だっていきなりあんなこと言われてもさ。
あんな翔太初めて見たし。
(あかり)やっぱり翔太変わった。
(恵里香)じゃあどうすんの?公平。
起きてる?
(公平)うん?お前さ将来のこととか考えてる?
(公平)将来?おう。
仕事とか親とか。
結婚とかさ。
(公平)何だよ?いきなり。
いや。
普通俺らの年で結婚とかまだ考えねえよな?ほら。
仕事も中途半端だしさ。
自分の将来も見えねえのに誰かの将来なんて考えらんねえよ。
実は今日さ翔太があかりにプロポーズしてんの偶然見ちゃったんだよね。
あいつあかりのこと20年先まで支えるとか言って。
(公平のいびき)ハァー。
俺にはそんな覚悟ねえよ。
(瑠衣子)えー。
八王子の水族館クライアントからOK出ました。
このプランで着工するそうです。
(磯原)よし。
これで一段落だな。
(小谷)もう魚のことは考えたくありません。
(万里子)みんな。
ご苦労さまでした。
(美玲)ペンギンカフェ大丈夫でした?
(瑠衣子)うん。
社内でもすっごい評判いいみたい。
ホントですか?
(万里子・瑠衣子)うん。
よかったね。
(美玲)はい。
(小谷)じゃあじゃあじゃあ…。
打ち上げ行きませんか?えっと。
ペンギンカフェの成功を祝して。
(美玲)行きたい。
(小谷)えっ?
(美玲)ビアガーデンとかどうですか?夏も残り少ないことですし。
浮かれてる場合じゃないんじゃないのか?えっ?
(磯原)新人コンクール。
締め切り間近だろ?
(美玲)もう出しました。
(磯原)さすが富永。
葵は?ああ。
はい。
でもまだちょっと悩んでて。
(美玲)確かにあの課題難しいもんね。
(磯原)何だっけ?
(美玲)「100年続く家」です。
時間ないけど大丈夫?何とか間に合わせます。
はい。
(公平)・「たのしい!大好き!目深にしてた」ただいま。
(公平)・「帽子の」おかえり。
ちょっ。
葵も手伝ってよ。
今度は何してんだよ?
(公平)聞いて驚くな。
(公平)何とわれらが七海ちゃんの。
うん。
就職が。
おう。
(葵・公平)決まりました。
マジか!?やった。
おお。
何かさ。
何か泣けてきちゃってさ。
下りろよ。
七海ちゃんのよさを分かってくれる人がいたんだなって。
もう頑張ってる姿ずっとそばで見てたからさ。
そうだよな。
七海は?もうすぐで帰ってくると思う。
(七海)ただいま。
(公平)おかえり。
おかえり。
あっ。
お邪魔します。
あっ。
どうしたの?
(七海)あれ。
ほら。
あかりちゃんの合格祝いやってなかったでしょ?公平がお祝いしてくれるっていうからいい機会だなと思って。
昨日はありがとね。
うん。
(公平)ちょいちょいちょいちょい。
まあ座って座って。
七海。
おめでとう。
(七海)あっ。
ありがとう。
就職どこ決まったの?
(七海)エバートラベル。
(葵・公平)うおー!すげえじゃん。
よかったね。
(七海)うん。
うん?うれしくないの?
(七海)あっいや。
もちろんうれしいよ。
うん。
でもちょっと不安。
これから先私の人生どうなるのかなって。
(公平)就職と結婚は人生の節目だっていうしな。
(七海)うん。
まあ取りあえず乾杯しない?
(あかり・公平)だな。
ねっ?
(公平)七海ちゃん。
何飲む?あっ。
そうだ。
あっ。
ちょっと。
(七海)何?何?何?
(公平)今日母ちゃんが実家から豆乳送ってきてくれました!
(七海)いらない。
(公平)だよね。
葵はビールでいい?ああ。
うん。
(公平)ではではではでは七海ちゃんの就職とあかりの合格を祝して乾杯!
(一同)乾杯。
(公平)ねえねえねえねえねえねえ。
七海ちゃんの就活も終わったことだし。
どっかみんなでぱーっと遊び行かない?
(七海)例えば?
(公平)例えば?
(七海)うん。
(公平)山とか海とかプールとか。
悪い。
俺パス。
(公平)えっ?コンクールあんだよね。
コンクールって?あっ。
建築の新人コンクールがあって。
公開審査までに作品作ってプレゼンの準備しなきゃいけないんだよね。
(七海)いつなの?8月31日。
(公平)えっ?それって俺たち見に行けんの?うん。
(公平)よし。
じゃあ応援は任せとけ。
部活の試合じゃねえんだから。
(公平)あかりも来るっしょ?あかり?あっ。
うん。
そうだね。
トイレ借りるね。
えっと。
どこだっけ?
(七海)あっ。
そっち。
あっ。
そっちか。
(公平)もうビールねえじゃん。
あかりちゃんとまた何かあった?うん?いや。
別に。
(公平)ちょっ。
もうビールストックないよ。
(七海)あっ。
じゃあ私買ってくるわ。
ああ。
いいよ。
俺行くよ。
夜遅いしもう。
(七海)大丈夫。
公平についてきてもらうから。
(公平)えっ?
(七海)嫌なの?喜んで。
(七海)いってきます。
夏が遅れてやってきたぜ。
(七海)まったく。
(公平)うん?どうしたの?
(七海)行こう。
(公平)うん。
財布持ってきてねえや。
うん?あれ?公平と七海ちゃんは?ああ。
買い出し行った。
そっか。
空気が冷たくなってきたね。
もう夏も終わりかな?そうだね。
もうすぐだね。
花火大会。
隅田川の?いや。
もう終わったけど。
違うよ。
富山のだよ。
8月の31日。
葵のコンクールとおんなじ日だね。
ああ。
ねえ?葵。
うん?私ね翔太にプロポーズされた。
もし受けるなら8月31日。
あの場所に来てくれって言われてる。
一緒に花火見ようって。
で?行くの?どうしようかと思って。
どう思う?いや。
「どう」って。
葵に相談してもしょうがないっか。
じゃあそろそろ帰るね。
お邪魔しました。
あかり!あの。
気を付けて。
うん。
じゃあね。
戻りました。
(美玲)あっ。
帰ってきた。
三浦君。
お客さん。
うん?翔太。
(万里子)夏祭りのお礼に来てくれたの。
ああ。
(翔太)よう。
おう。
(翔太)俺あかりにプロポーズした。
(翔太)もし応えてくれるなら富山の花火大会に来てくれって言ってある。
それ俺に言うこと?
(翔太)言っておきたかったんだよ。
葵には。
俺葵にはかなわないと思ってた。
あかりの心にはいつも葵がいる。
だから俺はかなわないって。
だからあかりを諦めようとした。
でも無理だったよ。
(翔太)俺にはあかりが必要なんだ。
(翔太)俺あかりを幸せにする自信がある。
(翔太)葵はどうなんだ?俺何も言えなかったんすよ。
(小谷)過去一荒れてますね。
(磯原)瑠衣子ちゃんと戻ると思ったんだけど。
そんなことになってたんだ。
(美玲)もしかしてそれが原因でコンクールの課題進んでないの?子供だねぇ。
仕事と恋愛は別でしょ?
(磯原)でもあれだよな。
話聞いてるとそいつ若いのに大したもんだよな。
(美玲)ですよね?優秀なお医者さんでしょ?スペックは申し分ないし何より覚悟がすごいですよね。
(磯原)まあな。
(美玲)カッコイイじゃないですか。
自分の気持ちそうやってはっきり言える人って。
(磯原)ああ。
(美玲)それに比べて三浦君は。
今どきの男子ってみんなそうですよね。
ちょっとしたことですぐ諦めて何もしないまま引いちゃうんだから。
まあ。
まあそう言うなよ。
葵の年で普通結婚なんて考えられないだろ。
なあ?いや。
何だかんだいって男にとって結婚っていうのはさ相手の人生を背負うってことなんだよ。
若いうちにそんな覚悟決められるやつなかなかいないよ。
(美玲)でもさ人の意見なんかどうでもいいじゃん。
三浦君がどうしたいかじゃない?止めなよ。
好きなんでしょ?
(小谷)だ…大事なのはスペックじゃない。
愛だ。
そこでも負けてる気がして。
いや。
そりゃ俺だってそばにいたいですよ。
だけどあいつは全然先のこと考えてたんですよね。
フッ。
かなわねえなって思っちゃったんですよね。
(磯原)まあ飲もうぜ。
なっ?ほい。
ああ。
はい。
(美玲)すいません。
(翔太)あっ。
ごめん。
遅れて。
(一葉)ううん。
(一葉)心音ちゃんあした転院だね。
(翔太)向こうで元気になってくれればいいけど。
(一葉)あした芹沢さんも見送り来るんでしょ?
(翔太)うん。
(一葉)どうなの?彼女と。
(翔太)別れたよ。
(一葉)えっ?でもプロポーズした。
(一葉)あっ。
別れたのにどうして?
(翔太)それで気付いたんだよ。
俺には彼女しかいないって。
(一葉)あっ。
そっか。
(翔太)それで話あるんだっけ?何?あ…。
もういいの。
終わったから。
(翔太)えっ?
(一葉)フフッ。
ああ。
すっきりした。
そうだ。
何か頼もうよ。
今日は蒼井君のおごりね。
あっ。
見る?
(翔太)あっ。
分かったよ。
(一葉)うん。
(翔太)うーん。
どれにしよっかな?心音ちゃん。
(心音)芹沢!?どしたの?見送りに来たに決まってるでしょ。
向こうでも治療頑張ってね。
(心音)暗いんですけど。
そういうのやめてくんない?元気になったらさまたパンケーキ食べ行こうよ。
(心音)行かない。
あんたに付き合っても疲れるだけだし。
ふーん。
でも待ってるから。
・
(薫)心音。
お待たせ。
体調大丈夫?飛行機2時間ぐらいかかるけど。
(心音)平気だから。
(薫)ホントにお世話になりました。
あっ。
いえ。
(心音)じゃあね。
もう二度と会うこともないと思うけど。
(薫)心音。
何があったか知らないけどさ。
あんたたちお似合いだと思うよ。
悪くなかったよ。
この入院生活。
バイバイ。
バイバイ。
ありがとう。
山城さんの家庭教師になってくれて。
私こそ。
心音ちゃんに会えてよかった。
(翔太)これ。
(翔太)新幹線のチケット。
待ってるから。
(恵里香)これは本気だね。
翔太君。
ねえ?あかり。
うん?
(恵里香)私ねあかりの気持ちになって翔太君のことを考えてみたの。
それで?
(恵里香)ただただ幸せでした。
えっ?
(恵里香)ごめん。
そりゃさ手紙のこと知ったときは翔太君最低って思ったよ。
でもそれだけ本気だったってことでしょ?高校んときからずっといちずにあかりを思ってくれてさ。
今どき珍しくない?人間国宝だよ。
それに思うより思われる方が女は幸せになれるっていうしね。
(翔太)《あかりを思う気持ちに嘘なんて一つもなかった》《10年先も20年先もそばであかりを支えたい》《あかりを幸せにする自信がある》・
(万里子)ただいま。
ねえ?三浦君さ倉田邸の平面図だけど。
(万里子)三浦君?はい?ああ。
はい。
平面図ですね。
えっと。
(万里子)うん。
どの物件でしたっけ?
(万里子)ニャンコ亭。
ああ。
はい。
ニャンコ亭。
はい。
ニャンコ亭?
(万里子)うん。
行くわよ。
レッツニャー。
ニャンニャン…。
ニャンコ亭?
(万里子)結構いけるでしょ?ここ。
うん。
おいしいです。
でも珍しいですよね?そうなの。
珍しいの。
この天ぷら。
これね常連客の間では通称猫の爪って呼ばれてる…。
天ぷらの話じゃなくて。
天ぷらの話じゃなくて。
(万里子)うん?あの。
万里子さんが誘ってくれるなんて珍しいなって。
けさのテレビの占いでね。
あっ。
私おひつじ座なんだけど。
はい。
迷える子羊にそばをごちそうすると吉って出てたの。
それどんな占いですか?
(万里子)フフッ。
コンクールのコンセプト決まった?いや。
まだ。
(万里子)ごめん。
そっちじゃないか。
えっ?
(万里子)ねえ?三浦君さ。
はい。
(万里子)恋愛と仕事ってそばと麺つゆの関係に似てると思わない?どういうことですか?
(万里子)昔々ある所においしいそばを打てなくて悩んでる職人さんがいてね。
でも先においしい麺つゆを作ったらそれに合うおいしいそばを打てるようになりましたって話。
えっ?何の話ですか?
(万里子)取りあえずできることからやんなさいってことよ。
答えなんてどこに転がってるか分かんないんだから。
(万里子)コンクール頑張ってみたら?何か見えてくるものがあるかもしれないよ?
(磯原)葵。
そろそろ帰るな。
あっ。
はい。
お疲れさまです。
(小谷)おっ。
お前も…。
(美玲)お疲れ。
お疲れさまです。
ハァー。
(万里子)うん。
山から海まで走りぬけたいな。
となると風呂場にぶつかっちゃう。
うーんと。
えっ?はい?
(万里子)だって山と海がつながったらすてきじゃない?視線と風の抜け考えたら。
ってことは風呂場をもう少しこっちに持ってき…。
分かりました。
ああー。
できた。
くうー。
あっ。
おはよう。
(七海)おはよう。
うん。
(七海)フフッ。
何か表情硬い。
もう緊張してんの?してねえよ。
(七海)今日頑張ってね。
プレゼン。
うん。
ありがとう。
(七海)あかりちゃんも来るんでしょ?いや。
えっ?どうして?一生懸命やったんだし見てもらいたいんじゃないの?
(七海)誘えばいいじゃん。
(メールの着信音)
(小谷)あっ。
ここです。
ここです。
(バイブレーターの音)
(美玲)ああー。
緊張する。
頑張ろうね。
あっ。
はい。
・
(桃香)お待たせしました。
参加者の皆さま。
会場へ移動お願いします。
(小谷)あっ。
あれ島野仁ですよ。
えっ?万里子さんたち来てるね。
はい。
(女性)ただ今より第27回新人建築設計コンクール公開審査を開始いたします。
エントリーナンバー1番。
対馬建築設計事務所所属川野友理さん。
お願いします。
(美玲)この外壁は耐久性耐震性にも優れた効果を発揮するのでこの家は100年たっても決して色あせません。
以上です。
ありがとうございました。
(小谷)さすがです。
ねっ?ねっ?
(美玲)ハァー。
緊張した。
お疲れさまです。
(女性)エントリーナンバー12番。
丹羽万里子建築事務所所属三浦葵さん。
お願いします。
はい。
頑張ってね。
(公平)葵!日本一!
(七海)恥ずかしいからやめてよ。
ハァー。
(ドアの開く音)三浦葵です。
よろしくお願いします。
建物を低く水平を強調して自然と建物の調和を持たせています。
へらや。
すいません。
(公平)だっ。
平屋にすることで風景に溶け込むようにしました。
この梁があることで高い天井の開放感と梁によってつくりだされる落ち着きのある空間が両立できます。
二分化されてる空間の中を木漏れ日のような光がリビングに降り注ぎます。
寝室とリビングの間の壁を取り払いリビングへの連続性をつくりました。
どこにいてもつながる空間。
圧迫感のない空間です。
すぐそばがキッチンなので香りを感じられる距離感を演出しました。
以上です。
ありがとうございました。
(公平)いよっ!日本一!・
(ドアの開く音)
(美玲)お疲れ。
緊張した。
(女性)エントリーナンバー13番。
アトリエ近藤所属石川純也さん。
お願いします。
(呼び出し音)もしもし?もしもし?あかり?プレゼンお疲れ。
来てくれてありがとう。
葵めっちゃ緊張してたね。
ああ。
そんなことねえよ。
フフッ。
声裏返ってたよ。
うるせえ。
8回もかんでたし。
数えんな。
いっつも大事なときに失敗しちゃうんだよね。
葵は。
そういうとこ全然変わってない。
ホント期待裏切らないよね。
悪かったな。
全然成長してなくて。
でも葵らしくてよかったよ。
あっ。
あかり?今どこ?
(発車のベル)
(アナウンス)間もなく20番線から北陸新幹線金沢行きが発車いたします。
えっ?ごめん。
私行かなきゃ。
あっ。
いや。
ちょっと待って。
(通話の切れる音)
(不通音)・
(公平)葵。
お疲れ。
お前めっちゃ緊張してただろ?
(七海)あかりちゃん来てくれたね。
どしたの?あかりが富山に行った。
(公平)えっ?
(七海)えっ?翔太にプロポーズされて。
会いに行ったんだと思う。
・
(美玲)三浦君。
何やってんの?結果発表始まるよ。
三浦君?はい。
(女性)優秀賞は2名に贈られます。
(女性)アトリエ都築所属南裕二さん。
(一同)よっしゃ。
やった。
(南)やった!やった。
(女性)そして丹羽万里子建築事務所所属富永美玲さんです。
(美玲)あっ。
嘘。
(万里子)美玲ちゃん。
(小谷・磯原)ああ。
さすがです。
(女性)続いて最優秀賞の発表です。
最優秀賞は…。
(女性)北川建築設計研究所所属里中健太郎さんです。
おめでとうございます。
(一同)やった。
(女性)なおことしは例外として別枠で審査員賞が設けられることになりました。
審査員賞は丹羽万里子建築事務所所属三浦葵さんです。
(小谷・磯原)おお。
やった。
(公平)今。
三浦葵って言った?
(美玲)やったじゃん。
えっ?
(磯原・万里子)三浦君。
葵。
えっ?
(小谷)三浦。
やったな。
(女性)続きまして受賞者のスピーチに移ります。
まず審査員賞三浦葵さん。
お願いします。
このたびは僕の作品を選んでいただきホントにありがとうございます。
この賞を励みにこれからも頑張っていきたいと思います。
(小谷)短っ!
(磯原)終わりかよ?
(島野)あっ。
ちょっと待って。
審査委員長の島野仁です。
こんにちは。
少し質問してもいいですか?えっ?あっ。
はい。
(島野)今回の課題は「100年続く家」ってわけだったんだけど。
耐震構造や耐久性に重点を置いた設計が多い中君の作品は何ていうか。
至って普通の住宅だった。
あっ。
すいません。
(島野)あっいや。
そこがとっても面白いと思ったんだが。
はあ。
(島野)どういう考えでその住宅を設計したのか聞かせてもらえませんか?ああ。
えっと。
僕は建物が終わるときは誰からも必要とされなくなったときだと思うんです。
いくら耐震構造がしっかりしていても人がいらないと判断すれば廃墟になってしまう。
だからそこに住む人に100年愛される家にしようと思って設計しました。
(島野)なるほど。
いや。
でもそこに住む人っていっても自分のことなんですけど。
あっ。
これは将来自分が住みたい家なんです。
僕が100年愛せる家は何だろうと考えて。
(島野)そうですか。
ああ。
ところで三浦君は誰かと住むつもりでこの家設計したんですか?えっ?
(島野)一人で住む家じゃないよね?同じ場所にいながら互いを尊重し心地よい距離感で暮らせる。
そういう空間の使い方してますよね?《建築家になったらこういう家造ってよ》《下手くそ》《葵が造ったもので誰かが笑顔になるってすごいことだよ?》《好きだよ。
私。
葵がつくるもの》《どれも葵らしくって何かほっとする》
(島野)三浦君?あっ。
はい。
えー。
リビングは。
リビングはいつでもたくさんの人が集まれるように広めにしました。
にぎやかなのが好きなので。
あっ。
犬も飼う予定です。
あっ。
それに寝室は壁の一部を取り払って孤立した空間にならないようにしました。
あのう。
部屋に一人でいても寂しい思いをしないように。
小さいころからさみしい思いをしていて。
普段は強がってるけど。
でもホントは寂しがり屋なんです。
ああ。
リビングが広い分寝室は少し狭いんですけど。
でもそれを利用して手を伸ばせばすぐ届くところに本棚を作りました。
それはベッドに寝っ転がりながらお気に入りの漫画を読めるように。
あっ。
あの。
屋根の色は青にしたいんですけど。
でもたぶん赤になると思います。
そこは絶対譲らないと思うので。
フッ。
諦めます。
何かすいません。
(島野)いや。
久しぶりに見ましたよ。
こんな熱い思いの詰まった図面。
あんまり熱過ぎてプレゼンのときは何度もかんでたみたいだけどね。
あっ。
(島野)アハハ。
すいません。
(島野)その人を失うわけにはいかないよな。
えっ?
(島野)その人と100年一緒にいたいんでしょ?だったら離しちゃ駄目だな。
《バイバイ。
葵》すいません。
2015/09/07(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
恋仲 #08[字][デ]【7年前のあの場所から再び始まる…】
あかりへの想いとは裏腹な葵は、翔太からプロポーズされたあかりを引き留めることができず…
詳細情報
番組内容
あかり(本田翼)を抱き締め、結婚してくれないかとプロポーズする翔太(野村周平)。翔太はあかりに、手紙のことを言いだせず5年間うそをついてしまったがあかりを想う気持ちにうそはなかったと言い、今度は葵(福士蒼汰)ではなく俺に会いに来て欲しい、8月31日、7年前あかりが葵に宛てたメモに残したあの場所で待っていると。葵は、そんな光景を目にして、あまりの衝撃に動くことが出来ず…。
番組内容2
あかりの将来を支え続けるとプロポーズする翔太を見たことで、自分にそんな覚悟はまだないと自信を失った葵。仕事から帰宅すると公平(太賀)が、七海(大原櫻子)の就職祝いのために、パーティーの準備をしていた。そこへ七海が、あかりの教員採用試験合格も一緒に祝おうと言って、あかりと一緒に帰ってくる。葵はあかりを前にすると翔太のことがあって、気まずさを感じてしまい…。
番組内容3
葵と2人きりになったあかりは葵に、翔太からプロポーズされていることを相談する。そんなあかりを葵は引き留めることができず…。
出演者
福士蒼汰
本田翼
野村周平
太賀
大原櫻子
大友花恋
・
市川由衣
山本美月
新川優愛
馬場園梓(アジアン)
前野朋哉
・
永井大
吉田羊
小林薫
スタッフ
【脚本】
桑村さや香
【音楽】
世武裕子
【主題歌】
家入レオ「君がくれた夏」(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
【プロデュース】
藤野良太
【演出】
金井紘
宮木正悟
【制作】
フジテレビ ドラマ制作センター
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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