千葉市などを襲った突風。
そして、日本の南の海上にある台風１８号。
あさってには近づくおそれがあります。
こんばんは。
ニュース７です。
日曜の夜、突然の出来事でした。
千葉県で昨夜、激しい突風が吹き、千葉市内で３人がけが、県内で合わせて８３棟の建物に被害が出ました。
気象台などは、竜巻が発生した可能性があると見ています。
その瞬間は、映像に捉えられていました。
千葉市中央区にあるアパートの防犯カメラ。
昨夜９時半過ぎの映像です。
自転車が突然、風で倒れます。
さらに、ごみ箱の中身が吸い出されるように、外に飛んでいきました。
その近く、ほぼ同じ時間帯、ＪＲ蘇我駅前に止まっていたタクシーのドライブレコーダーの映像では。
画面左、女性２人が突風にあおられ、１人は倒れてしまいました。
画面左側から来た電車は、駅の手前で停止します。
同じ電車と見られる車両の窓ガラスは、粉々に割れていました。
けが人はいませんでした。
ＪＲ東日本によりますと、車両に何かが当たった形跡はなく、ガラスが割れた原因は分からないとしていますが、運転士から、竜巻のようなものを見たため、緊急停車したと連絡があったということです。
夜が明けると、被害の大きさが明らかになりました。
千葉市中央区の今井地区です。
柱のようなものが突き刺さった屋根。
電柱やブロック塀も倒れていました。
住宅では、屋根が飛ばされる被害が相次ぎました。
このボウリング場では、雨漏りが起きたため、施設の一部を閉鎖しました。
千葉市内の被害、消防などによりますと、被害はＪＲ蘇我駅の南から今井地区を中心におよそ２．５キロにわたって、帯状に確認されています。
地域の住民は、ＮＨＫの取材に対して、竜巻のようなものが北の方向に動いているのを見たなどと証言しています。
千葉市内では突風で３人が軽いけがをしました。
成田市など、別の場所でも突風の被害が出ていて、千葉県などによりますと、建物の被害は合わせて８３棟に上っています。
関東地方ではきのう、大気の状態が不安定に。
午後には、成田空港に東の上空を飛んでいた、アメリカの航空会社の旅客機が激しく揺られ、客室乗務員１人が、腰の骨を折る大けがをしていました。
午後９時半前後には、千葉市中央区周辺に、発達した雨雲が流れ込んでいる様子が確認できます。
当時、千葉県には竜巻注意情報は出されていませんでした。
しかし、多くの人が異変を感じたといいます。
気象台などは、竜巻が発生した可能性があるとして、現地調査に入りました。
職員が、住民から当時の様子や被害の状況について、詳しく聞き取っていました。
気象台などは、被害の範囲や大きさなどを確認したうえで、原因を特定し、調査の結果を、できるだけ早く公表したいとしています。
さらに気になる動きも。
きょう未明、日本の南の海上で台風１８号が発生し、北寄りに進んでいます。
今後も北寄りに進んで、あさってには日本に近づくおそれがあります。
西日本や東日本の太平洋側を中心に、あす以降、雨や風が強まり、海上では波が高くなるおそれがあり、気象庁は、今後の台風の情報に十分注意するよう呼びかけています。
次です。
こちらは６日、ドイツに到着したシリアなどからの難民や移民です。
その数は週末の２日間だけで２万人に上っています。
今、なぜ、これほど多くの人たちがヨーロッパを目指しているんでしょうか。
ドイツ南部ミュンヘンの駅です。
７日も難民や移民が次々と到着しました。
着替えの服などが用意され、受け入れの準備が進んでいます。
難民の受け入れに寛容とされるドイツ。
経済も堅調で、ヨーロッパにやって来た難民の多くは、ドイツを目指しています。
その数は週末の２日間だけで２万人に上ります。
こうした事態を受けて、ドイツ政府は緊急の対策会議を開き、難民らを受け入れる国内の自治体が、避難所を設けるための費用などとして、日本円で８０００億円を拠出する方針を決めました。
ただ、ドイツ国内では、難民らの流入に歯止めをかけるべきだとして、政府に批判の声も上がっています。
対応に追われているのは、ドイツだけではありません。
通過地点となっているハンガリーです。
首都ブダペストの駅では、難民らが床に毛布などを敷いて横たわっています。
ハンガリー政府は、これ以上の流入への対応は難しいとして、セルビアとの国境１７５キロにわたって、フェンスを建設する強硬策を取っています。
今、なぜこれだけ多くの難民や移民が、ヨーロッパに向かっているんでしょうか。
特に増えているのが、シリアからの難民です。
シリアでは、アサド政権と反政府勢力、それに過激派組織ＩＳ・イスラミックステートなどが入り乱れて、戦闘が続き、安定の兆しは見えていません。
シリアの人たちは、国外に逃れることを余儀なくされ、トルコなど、周辺国の難民キャンプなどで暮らしています。
しかし、次々と難民が押し寄せる中、トルコ側の対応も限界に近づいています。
多くの難民が不自由な暮らしに見切りをつけ、移動しやすい夏の間に、ヨーロッパを目指すようになりました。
この際、頼りにしているのがスマートフォンです。
一足先に、ドイツなどにたどりついた親戚などとやり取りし、情報を収集しています。
ドイツが難民の受け入れに寛容だという情報や、ハンガリーが国境にフェンスを建設しているといった情報は、直ちに伝わります。
難民たちは、門が閉まる前にヨーロッパに入ってしまおうと、移動を急いでいるのです。
深刻化する問題。
ＥＵ・ヨーロッパ連合は、今月１４日に内相会議を開いて、対応を協議することにしています。
日本を訪れる外国人旅行者が商品を大量に購入する、いわゆる爆買い。
その多くが、こちら。
中国からの旅行者です。
ことし４月からの３か月間で見ると、消費額は前の年と比べ、３倍以上に急増しています。
きょう、この爆買いの現場を、海外の投資家が視察しました。
上海の株式市場の株価急落など、中国経済の先行きへの懸念が強まる中、投資家はどのように見たのでしょうか。
商品でいっぱいになった買い物籠。
棚の前には人だかりが。
東京・銀座の化粧品販売店です。
きょうも爆買いでにぎわう店内。
売り上げのおよそ７割が、中国人観光客だといいます。
そこに訪れたのは、日本への投資に関心のある海外の投資家およそ３０人。
大手証券会社が視察を企画しました。
投資家たちは、担当者に次々と質問を投げかけます。
初めて見るという爆買いの光景に、投資家は。
日本全国に広がる爆買い。
ことし６月までの３か月間に、外国人旅行者が買い物などに使った金額は８８００億円余り。
３か月間の金額として、過去最高となりました。
この間のＧＤＰ・国内総生産のうちの個人消費と比べると、１％余りになっていて、日本の景気を押し上げるうえで、一定の役割を果たしています。
そのおよそ４０％を占めるのが、中国からの旅行者です。
１人当たりの消費額も２８万円を超えています。
しかし、その中国では、上海の株式市場で株価が急落。
中国経済の先行きへの懸念が強まっています。
中国から日本を訪れる旅行者の動向や、消費活動に影響が出るのか、海外の投資家も注目しています。
自民党の総裁選挙は、あす告示されます。
安倍総理大臣が再選を目指して立候補する意向を表明しているほか、野田聖子前総務会長が、立候補を模索していて、選挙戦になるかどうかが焦点となっています。
今回の自民党総裁選挙は、安倍総理大臣の総裁としての任期が、今月３０日に満了することに伴って行われます。
あすの告示を前に、きょう、総裁選挙管理委員会が開かれ、党員投票を行う党員らが、全国で８９万人余りとなったことを確定するとともに、立候補の受け付け手順を確認しました。
総裁選挙を巡っては、これまでに、安倍総理大臣が再選を目指して立候補する意向を表明し、党内の７つの派閥すべてが支持することを決めているほか、野田聖子前総務会長が立候補を模索しています。
安倍総理大臣は、政府与党連絡会議で、再選に意欲を示しました。
また、安倍総理大臣を支持する陣営では、岸田派が午後、会合を開いて、派閥として結束して行動することを確認するなど、引き締めを図っていて、無投票で安倍総理大臣の再選を決めたい考えです。
一方、野田前総務会長は、投票を通じて総裁が選ばれることが、自民党政治の安定につながるなどと、無投票は避けるべきだと主張していて、すでに総裁選挙で機関誌に掲載する経歴や政策などをまとめた原稿を、党本部に提出しています。
そして、立候補に必要な国会議員２０人の推薦人の確保に向けて、働きかけを続けていて、選挙戦になるかどうかが焦点となっています。
幾多の困難を乗り越え、地球から３億キロ離れた小惑星の微粒子を持ち帰った、探査機はやぶさ。
今、日本の別の探査機も困難に直面しています。
それがこちら。
金星探査機あかつきです。
５年前、金星を回る軌道への投入に失敗しました。
その後、あかつきは軌道修正をしながら、再び金星を目指しています。
しかし、進むコースは当初想定していなかった金星の軌道の内側、より太陽に近いコースです。
このため、あかつきは高温に耐えながらの飛行となっているんです。
あかつきは日本で初めての金星探査機です。
今の状態について、責任者は。
ＪＡＸＡの管制室では、あかつきが正確なコースを進めるよう、傾きなどを修正する作業が連日行われています。
あかつきは、５年前の平成２２年に打ち上げられました。
この年、金星を回る軌道に入る予定でしたが、メインエンジンのトラブルで失敗。
太陽の周りを回るコースに入ってしまいます。
ＪＡＸＡは、金星を回る軌道への投入に、再び挑戦することを決断。
しかし、このまま進めば、金星に衝突してしまうため、ことし７月、残された小型のエンジンを使って、コースを僅かに変更しました。
困難は続きます。
あかつきが進むのは、予定にはなかった太陽に近いコース。
当初想定していた最高温度の１００度を、４０度も上回る高温にさらされてしまったのです。
あかつきが高温にさらされる状態は、今月いっぱい続く見通しです。
今のところ、トラブルは起きていないということですが、金星を回る軌道に入ることを目指すことし１２月の再挑戦を前に、試練が続きます。
さて、工事を１か月間中断して、これまでに４回行われた、普天間基地の移設計画を巡る、政府と沖縄県の協議。
重ねて理解を求める政府側に対し、沖縄県側は反対する姿勢を堅持しています。
こうした中、行われたきょうの協議には、安倍総理大臣が初めて出席。
政府側は、沖縄県との協議を続けたいという考えを示したうえで、中断している工事を近く再開する方針を伝えました。
これに対して翁長知事は強く反発し、両者の対立が解消しないまま、きょうの協議は終了しました。
総理大臣官邸を訪れた、沖縄県の翁長知事。
５回目となる、政府と沖縄県の集中協議には、政府側から安倍総理大臣をはじめ、関係閣僚が出席しました。
この中で安倍総理大臣は、現実問題として、普天間飛行場の周りには、住宅が密集している。
この危険性の除去と基地の閉鎖のために、アメリカ政府は辺野古移設ということで、具体的に動き始めていると述べました。
その上で、沖縄の負担軽減策についても、アメリカは動き始めており、安倍内閣としても、全力で取り組んでいきたいという考えを伝え、移設計画への協力を重ねて求めました。
そして政府側は、今後も沖縄県側と協議を続けていきたいという考えを示したうえで、辺野古沖で沖縄県が行っている潜水調査が終わりしだい、中断している工事を再開する方針を伝えました。
これに対して翁長知事は、きょうまで５回の協議では、沖縄の実情を話して、聞き役に回っていただいたが、なおかつ理解ができないということだから、これはなかなか難しい。
工事を再開するのであれば、あらゆる手段で計画を阻止したいと強く反発。
両者の対立は解消しないまま、きょうの協議は終了しました。
次です。
ことし３月期、１２００億円の黒字の見通しが、一転して、３７８億円の赤字です。
不正な会計処理が発覚し、２度にわたって決算発表の延期に追い込まれる、異例の事態となっていた、大手電機メーカーの東芝は、過去の決算を修正して発表しました。
それによりますと、過去７年間の税引き前の利益は、さらに減って、合わせて２２４８億円減ることになったとしています。
ようやく発表された修正した決算。
ことし３月期の決算は、最終的な損益が、当初公表していた１２００億円の黒字の見通しから、一転して３７８億円の赤字になりました。
また、修正した過去７年間の税引き前の利益は、これまでは合わせて２１３０億円減るとしていましたが、利益はさらに１１８億円減り、合わせて２２４８億円減るとしています。
これは、アメリカの発電関係の子会社で、トップの圧力を受けて、コストの見積もりが不適切な案件があったためなどとしています。
一方、取締役会議長に、資生堂の前田新造相談役を招へいすることを決めました。
東芝は今月３０日、改めて株主総会を開いて、新しい経営陣の承認を得て、信頼の回復を急ぐことにしています。
ニュースを続けます。
川崎市の老人ホームで、去年、２か月の間に８０代から９０代の入所者３人が、ベランダから転落して死亡していた問題で、川崎市が会見を開きました。
川崎市は、近く、施設の担当者から聞き取りを行い、当時の状況などについて調べることを明らかにしました。
おととい、秋田県鹿角市で、タクシー運転手、田中義次さんが殺害された事件。
タクシー会社の関係者などによりますと、車内カメラには、田中さんが金を出そうとしたにもかかわらず、刃物で刺される様子が映っていたということです。
また警察によりますと、車内に売上金を入れる袋が残されていたということです。
強盗殺人の疑いで逮捕されたパート従業員、東屋仁容疑者は調べに対し、刃物で刺したことは認めていますが、そのほかは、あいまいな供述をしているということです。
警察は金銭だけが目的だったのかなど、詳しく調べています。
南米大陸初のパラリンピックとなる、リオデジャネイロ大会まで、きょうでちょうど１年です。
ブラジルでは、まだなじみの薄いパラリンピックの知名度を高める取り組みが始まっています。
リオデジャネイロでは、来年のパラリンピック開幕に向け、イベントが始まっています。
今月５日からは、新種目となるカヌーのテスト大会も始まりました。
リオデジャネイロ大会では、新たにトライアスロンも加わり、２２の競技が行われます。
大会の組織委員会は、まだなじみの薄いパラリンピックを、もっと市民に知ってもらおうと、７日に記念式典を行うほか、子どもたちが障害者スポーツを体験できるイベントなども行うことにしています。
日本は、５年後の東京大会を見据えて、前回大会から金メダルを倍増させるという高い目標を掲げています。
前回ロンドン大会、日本の金メダルは５つで、全体の２４位にとどまりました。
世界との差が広がりつつあります。
金メダルが期待されるのが、競泳の木村敬一選手。
７月の世界選手権で、目に障害があるクラスの２種目で金メダルを獲得。
１年後の活躍を誓っています。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
今週は大雨に警戒が必要となります。
あすの朝は前線の影響で、近畿から関東付近、太平洋側を中心に雨雲が発達をする見通しです。
竜巻などの突風が起こるおそれもあります。
この雨は、あすの日中、そして夜にかけても降り続いて、あさっては、さらに大雨となるおそれがあります。
台風の影響ということですね。
はい、台風１８号が北上中です。
今回の台風は、大雨への警戒が必要となります。
あさって水曜日にはスピードを上げて本州付近に近づきまして、特に西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨を降らせるおそれがあります。
ですから、あすのうちに、台風による大雨への備えをお願いします。
一方で、台風１７号のほうですが、こちらは日本の東の海上を北上する見通しです。
次第にうねりが届いて、波が高くなる見通しです。
では、あすの全国の天気です。
秋の味覚、サンマ。
2015/09/07(月) 19:00〜19:30
ＮＨＫ総合１・神戸
ＮＨＫニュース７[二][字]
▽千葉の突風は竜巻か ▽台風１８号発生・進路は 【キャスター】武田真一，【サブキャスター】松村正代，【気象キャスター】寺川奈津美
詳細情報
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【キャスター】武田真一，【サブキャスター】松村正代，【気象キャスター】寺川奈津美
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