快進撃を続ける、18歳以下の野球日本代表。
決勝の相手は、3連覇を目指すアメリカ。
悲願の初優勝なるか。
雨の中の決戦。
日本は佐藤が先発。
ファーストラウンドでアメリカを完封した。
立ち上がり。
センターはオコエ。
自慢の足で追いついた。
佐藤をもり立てる。
3回、ランナー2塁のピンチ。
3塁への送球がそれた。
堅実だった守備がほころび、エラーで先制点を奪われた。
この回、2点を失う。
反撃は6回、ランナー3塁のチャンスで津田。
センバツベスト4、浦和学院のキャプテンが、タイムリーで1点差。
このあと1塁2塁となり、4番清宮。
内野安打でつないだ。
日本、満塁とチャンスを広げる。
5番は仙台育英の平沢。
4試合連続でタイムリーを打っている。
判定はアウト。
日本、追いつくことができない。
このまま9回の攻撃。
あと1点が届かなかった。
日本は2大会連続で決勝で涙をのんだ。
それでもスタンドからは、世界に挑んだ高校球児たちに、大きな拍手が送られた。
こんばんは。
サンデースポーツです。
9月のマンスリーキャスターは、ラグビートップリーグ・ヤマハ発動機監督の清宮克幸さんです。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
野球の18歳以下のワールドカップ、世界一はなりませんでしたけれど、大熱戦でしたね。
いやぁ、本当ですね。
私たち、一緒に観戦してたんですが。
盛り上がってましたね。
その瞬間、お父さんの顔という感じでしたけれども。
完全に応援っていうモードでしたよね。
いかがでしたか?息子さん。
いやぁ、もう、3年生の中に1人、1年生で入らせていただいて、本当に貴重な経験をさせてもらいました。
そのときの様子が。
出てますね、このように。
本当に惜しかったのが、6回の攻撃。
こうして打ち合わせを中断して、試合に見入ってしまったんですが、幸太郎選手が内野安打でつないだ場面ですよね。
清宮さん、どのような気持ちで?
そうですね。
もう相手の実力のほうが上回ってるのが、もう分かっていたので、もうなんとか食らいつけと、もううまく打てなくても、つなぐんだっていうことを、ちょっと数日前に言ったんですけど。
そうだったんですか。
実際、見事にね。
いや、食らいついてくれましたね。
内野安打でつなぎましたよね。
こういった経験はこの先またつながっていきそうですね。
こういう、本当、本物の負けというかですね、これを経験できたというのは、非常に大きい。
これを力に変えていくのが、一流の選手になれるかどうかの境目だと思いますね。
本当にね、幸太郎選手、この夏は、日本中の人がみんな期待して、それに見事に応えましたよね。
見事ですよね。
夏の甲子園では、早稲田実業の3番バッターとして、ホームラン2本、出場した5試合すべてでヒットを打って、チームのベスト4に貢献しました。
清宮さんも現場で応援に駆けつけていらっしゃいましたけれども、幸太郎選手のこの夏の姿っていうのは、父、清宮としてどう見てたんでしょうか?
本当に楽しませてもらいましたね。
息子さんに?
われわれ夫婦で子育てを15年、しっかり楽しもうねっていうことで、臨んでいたんですけど、これほどまで本当に楽しませてくれる、ちょっと想像以上でしたね。
なるほど。
本当に、私も取材に行きましたけど、清宮幸太郎選手って堂々としたプレー、そして堂々とした受け答えが印象的だったんですが、こちら、中学生のときの映像を入手しました。
お宝映像ですね。
実は自宅でのトレーニングの様子などもあるんですが、清宮さんは、父親としてどのようにこの幸太郎選手を見てこられたんでしょう?
ある程度まではやっぱり、親が子どもの線路を敷くというか、道筋をつけてあげるのが親の仕事だと思っていました。
それを楽しむ、ですね。
家の中でも野球ができるようにしたりとか、いろんなスポーツ経験させたりとか。
そして小さいころから清宮さんが送っていたことばがこの世界をとれということばなんですね。
これはですね、3歳ぐらいから実は書いてました。
3歳からですか?
しかも毎年のように送られてるんでしょう?
これ、七夕に飾る。
短冊?
短冊ですね。
去年もことしも?
ことしもあります。
ことしはなんて送ったんですか?
ことしは、幸太郎、福太郎、世界をとれと。
弟さんも含めて?
そこは日本一じゃなくて、やはり世界なんですね?
一応。
今回は惜しくも一歩手が届きませんでしたけれども、この悔しさ、絶対、次につながりますもんね。
そうですね、本当にいい経験させてもらいました。
そしてもちろん、清宮さん自身がラガーマンとして輝かしい実績を残してきました。
現役時代はフォワードとして活躍。
早稲田大学で2回の大学日本一、そして社会人でも日本一を経験しました。
さらに、監督としても母校、早稲田大学を率い、5年間で3回の優勝を果たします。
いやぁ、最高です。
4年前からは、ヤマハ発動機の監督を務め、ことし、チームを初の日本一に導きました。
ということで、本当にね、今月、ワールドカップが始まるラグビーについてはもちろんなんですけども、数々のチームを勝利に導いた指揮官としての立場でも、このあと一緒に番組進めさせていただきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、まずはプロ野球からお伝えしようと思います。
きょうは雨のために2試合が中止になりました。
ヤクルトなんですが、きのう、連勝が4で止まりまして、首位阪神とのゲーム差が1.5に広がりました。
きょうも広島との対戦です。
打率3割、ホームラン30本、盗塁30個のトリプルスリーを目指す山田哲人選手にも注目が集まりました。
ヤクルトは2回、7番大引。
3試合、ヒットがありません。
活躍できていなかったので、打ててよかったとタイムリー。
ヤクルトが先制します。
先発はベテランの館山。
毎回のようにランナーを出しながら、低めに集めます。
野手を信じて投げたと、6回までに4つのダブルプレーを奪い、広島に得点を与えません。
トリプルスリーを狙う山田は、4点リードの6回。
きょう3本目のヒットで出塁。
30盗塁まであと1つ。
スタンドから、走れコールが起こります。
2球目。
いけると確信して走りました。
30個目の盗塁に成功。
史上9人目の偉業に、大きく近づきました。
先月、4勝を挙げて、月間MVPを受賞した、中日の20歳、若松。
1回、満塁のピンチ。
阪神の6番今成。
得意のチェンジアップで切り抜けました。
修正できたと若松。
このあとは立ち直り、7回を無失点に抑えます。
打線は7回、1アウト満塁で代打、森野。
思い切りいったと初球でした。
均衡を破るタイムリーヒット。
この回、さらに1点を奪います。
8回は4番平田。
10試合ぶりのホームランは13号3ラン。
中日は阪神戦の連敗を8で止めました。
パ・リーグです。
西武は3位を争うロッテとの3連戦に連勝。
今夜は8月の月間MVPを史上最年少で受賞したルーキー、高橋光成選手を先発に立て、3連勝を狙いました。
高橋は立ち上がり、前回完封したロッテに満塁と攻められます。
6番クルーズ。
浮いた速球を打ち返されました。
2点を先制されます。
直後の2回、打線が援護します。
8番炭谷。
高橋をリードするキャッチャーが、今シーズン1号の3ランを打ち、逆転します。
高橋は2回以降、テンポよく投げ込みました。
5回を2失点にまとめます。
4点リードの6回には、秋山。
今シーズン194本目のヒットで、チームのシーズン最多安打記録を更新。
さらに9回。
この試合、3本目のヒットはタイムリー2ベース。
西武、ロッテに3連勝です。
同点の8回、ソフトバンクは五十嵐が交代直後につかまります。
ウィーラー。
サンチェスの連続ヒットで、ノーアウト2塁1塁。
さらに。
送りバントを悪送球し、ウィーラーがホームへ。
高谷の好ブロックでかちこしをゆるさず不安定な五十嵐を救います。
続くピンチもダブルプレーで切り抜け、延長戦に入りました。
最後の12回、2アウトで松田。
初球から積極的にいくと決めていました。
その初球を打って、31号のサヨナラホームラン。
ソフトバンクが粘り強さを発揮し、5時間を超える熱戦を制しました。
さあ、ロード・トゥー・リオ。
まずはこちら。
きのう、3大会ぶりのオリンピック出場を決めたバスケットボール女子の日本代表。
予選が開かれた中国からきょう、帰国しました。
夕方、晴れやかな表情で成田空港に降り立った選手たち。
胸には金メダルが輝いていました。
きのうの試合、勝ったほうがオリンピックの切符を手にする、アジア予選の決勝。
相手は3大会連続オリンピック出場の開催国、中国でした。
立ち上がり、身長で勝る中国が、地元の声援を背に、ペースをつかみます。
日本は1対1での粘り強いディフェンス。
さらに組織的な守備から、キャプテンで司令塔の吉田。
背の高い相手には、アメリカの女子プロリーグでプレーする渡嘉敷。
格上の相手から主導権を奪い返し、前半リードした日本。
この試合になみなみならぬ決意で臨んでいました。
去年、男子リーグの分裂を問題視され、制裁として国際試合から閉め出された日本。
その間、国内合宿で繰り返したのは、全員が素早く動き回り、パスをつなぐ練習でした。
絶対に走り負けない。
先の見通しが立たない中でも、選手たちは制裁解除を信じて、準備を重ねていたのです。
後半も一丸となって攻め続けた日本。
逆境を乗り越えてつかんだ、3大会ぶりのオリンピックです。
本当にうれしいニュースなんですけれど、一時は大会への出場すら危ぶまれた中での今回の偉業を、どのように感じましたか?
この逆境があったからこそ、強くなれた、しんを持てたと思うんですね。
実は、ヤマハ発動機ラグビー部、2009年のリーマンショックの影響などで、リストラはしてますけど、これがあったから、ヤマハ発動機、優勝できたというのと同じ思いなんですね。
逆境がチーム力を高めていくと。
あると思います。
さあ、それではそのほかきょう行われた試合をどうぞ。
目に障害のある選手がプレーするブラインドサッカー。
リオデジャネイロパラリンピック出場権を懸けたアジア予選は、リーグ戦の最終日です。
日本は、マレーシアを相手に、果敢に攻めます。
2点を挙げ、勝利を収めました。
しかし、日本は勝ち点で中国とイランに及ばず、リオデジャネイロパラリンピック出場を逃しました。
大学1年生の渡部香生子。
日本学生選手権で、オリンピック代表に内定している200メートル平泳ぎに出場しました。
どのレースでもラップが安定してきたと渡部。
前半を金メダルの世界選手権に近いタイムで泳ぎます。
大会ごとにたくましさを増す18歳。
初出場で平泳ぎ2冠です。
瀬戸大也も、オリンピック代表に内定の400メートル個人メドレーに登場。
きのうの200メートルに続き、こちらも2冠。
世界王者の貫禄を示しました。
競泳のジャパンパラ。
木村敬一は、リオデジャネイロパラリンピックの代表に内定しています。
今大会は得意の平泳ぎやバタフライだけでなく、背泳ぎにも挑戦。
ふだん使わない筋肉を鍛えたいと臨んだこの種目でも優勝。
出場した4つの種目すべてを制しました。
成田真由美は、これまでのパラリンピックで15個の金メダルを獲得しています。
7年ぶりの実戦復帰で、100メートル自由形に出場。
貫禄を示しました。
大会新記録で優勝したものの、目標の1分30秒は切れず、まだまだ上を目指します。
この1週間の話題をこちらにまとめました。
卓球の福原愛選手は、国際大会で今シーズン3勝目を挙げました。
そしてなんといっても、大きな関心を集めたのが、2020年東京オリンピックのエンブレム問題です。
大会の象徴ともいえるエンブレム。
私たちも司会者として、発表の場に立ち会いましたが。
そうでしたね。
今月1日、組織委員会が白紙撤回。
複雑な気持ちになりましたよね。
マラソンで2大会連続でメダルを獲得した、有森裕子さんに、この問題について電話で聞きました。
このタイミングでの白紙撤回の判断、清宮さんはどのように感じていますか?
もう誰が悪いではなく、こうなってしまったら、これをいかにポジティブに変えられるか。
そういうアイデアを出していって、乗り越えてほしいですよね。
そうですよね。
次の未来志向でいくということですね。
そうですね。
さあ、今週の予定を確認していきましょう。
パラリンピックの開幕まであとちょうど1年。
さらに、レスリングの世界選手権がアメリカで開幕します。
バレーボールは女子に続き、8日から男子のワールドカップが開幕するんですね。
日本は2大会ぶりのオリンピック出場を目指します。
鍵を握るのは、最年少の石川祐希選手。
低迷を続ける日本に現れた若きエースです。
最高到達点は3メートル45センチと、日本代表でトップクラスの高さ。
19歳にして、相手の僅かな隙間を狙う判断力。
ずば抜けています。
その実力が認められて去年、最高峰のイタリアリーグに挑戦。
本場でもまれてきました。
上位2か国だけがリオの切符を手にできるワールドカップ。
強豪ぞろいの大会で、石川選手の奮闘が欠かせません。
石川選手の活躍、見たいです。
さあ、このほか5月に右足の太ももの肉離れを起こして、実戦を離れていた陸上男子100メートルの桐生祥秀選手が、11日、復帰戦に臨むことになっています。
以上、ロード・トゥー・リオでした。
今月18日に開幕するラグビーワールドカップ。
鍛え抜かれた肉体と、技術で争う、世界最高峰の戦い。
優勝候補筆頭は、最強軍団、ニュージーランド代表、オールブラックス。
開催国として迎え撃つのは、ラグビー発祥の地、イングランド。
3大会ぶりの制覇を狙う。
さらには、過去2回優勝の南アフリカ。
オーストラリア代表、ワラビーズも黙ってはいない。
そして第1回大会から出場してきた日本。
これまで勝利をつかんだのは1試合だけ。
高い壁に跳ね返されてきた。
そんな日本代表を変えたのが、エディー・ジョーンズヘッドコーチ。
徹底して取り組んできたのが、ラグビーの基本、スクラムの強化。
そして絶え間ない連続攻撃で相手を打ち破る、アタッキングラグビーだ。
去年は世界ランキングを9位まで上げ、史上最強のジャパンと呼ばれるまでに成長した。
ラグビーワールドカップ、徹底特集。
いざ、キックオフ。
さあ、開幕まで2週間を切ったラグビーワールドカップ。
きょうはその見どころ、たっぷりとお伝えしていきます。
ゲストはボーカルグループ、ゴスペラーズの村上てつやさんです。
村上さん、大のラグビーファンということで、これまでもワールドカップ、欠かさず観戦してこられたということですが、本当にいよいよですね?
いよいよですね。
もうなんかこんな楽しみなワールドカップ直前はないですね。
そうですか。
もう今まで一番強いジャパンが見られるんじゃないかっていう意味で、本当にわくわくしてます。
たっぷりお話伺っていきます。
清宮さん、ラグビー選手にとって、ワールドカップという大会、どんな大会なんですか?
もうね、特別な舞台ですね。
もうそのためなら、この舞台に立てるなら、すべてを捨ててもいい、すべてを懸けてもいい、そういう本当に大きな大会ですね。
その清宮さんが特にワールドカップの中でも印象に残っているのが、こちらです。
2007年のフランス大会。
現地で観戦されたそうですね。
そうですね。
中でも一番感動したのが、この地元フランスが強豪、ニュージーランドと戦った試合だということなんですが、どんなところに感動されたんでしょうか。
この試合、前評判はニュージーランドだったんですね。
圧倒的な優勝候補です。
それを、ホームのフランスチームが、本当に奇跡的な勝利、魂の勝利ですね。
見せてくれたんですね。
ワールドカップでは、そういうことが起こると?
そうなんですよ、ワールドカップならではの試合だったと思うんですけど、どうですか?
前回の決勝のフランスもすごかったですよね。
そうですね。
ニュージーランド、がちがちになっちゃったじゃないですか。
もう勝たなきゃいけないって、なんかやっぱり、フランスってなんかその、パスのつなぎとか、ああいう奔放さがすごいから、そういうところで、日本もいつも悔しい思いをさせられている相手ですけど、今回も注目ですよね。
だからニュージーランドは本番で力を出せないっていう前評判が出てしまう国なんです。
フランスは持っている力よりも。
逆に120%、130%。
ザ・ワールドカップという試合ができる国、そんなイメージがある。
皆さんがもう、熱い気持ちがどんどん出てきまして、あの盛り上がったワールドカップが、4年後には日本で開催されるということで、そういう意味でも今回、今大会のワールドカップ、意味がありそうですね。
そうなんですよね、やっぱり開催国がどれぐらい戦える国なのかというのを、示さなきゃいけないですね。
そうですね。
さあ、ではそのワールドカップが、どんな大会なのかというのを改めておさらいしましょう。
大会は、9月18日から10月の31日まで、長いですね。
出場は20か国。
優勝を目指して48試合が行われます。
そして、サッカーとはちょっと違うのが、勝ち点の仕組みです。
勝てば4、引き分けで2。
さらに4トライ以上挙げると、勝っても負けてもボーナスポイントとして1、負けた場合でも7点差以内なら1もらえるんですね。
負けても勝ち点が得られるという仕組みになっています。
そして、1次リーグの組み分けがこちらです。
5チーム中、上位2チームが決勝トーナメントに進めます。
日本はグループBです。
世界ランキング4位の南アフリカや、ランキング10位のスコットランド、さらにサモア、アメリカと同じグループになりましたが、村上さんはこのグループ、どのように感じますか?
ランキングで言ってもしょうがないんでしょうけど、サッカーなんかに比べれば、比較的ランキングが反映されるっていわれてるんですよ、ラグビーって。
そういう意味で見ても、ここはわりと、いい組に入ったんじゃないかなと思うんですよね。
10位以内が1個しかいないですからね。
10位も入ってるから2個だけど。
比較的くみやすしなんじゃないかと思うんですね。
そうですね。
圧倒的に強いといわれているのは、南アフリカだけで、あとは本当にチャンス、何があってもおかしくない。
チャンスですね。
その日本代表なんですけれども、きょう、ジョージアの相手に、最後のベストマッチがありました。
そこで13対10という接戦を逆転勝ちで勝利しています。
ここ数年の強化が実っていて、今、史上最強のジャパンともいわれています。
快進撃が始まったのは、2年前の6月。
当時ヨーロッパ王者だったウェールズに初めて勝利しました。
清宮さん、これはすばらしかったですね。
このニュースは日本国内はさほど騒がれなかったんですけど、海外ではすごい話題になりましたね。
むしろ海外なんですね。
さらに翌年には、過去に一度も勝てなかったイタリアも撃破しました。
テストマッチでは破竹の11連勝、世界ランキングは一時、9位まで上がったんですね。
本当に今、強いですね。
そうですね。
今の日本代表の強さがどこにあるのか。
ポジション別に見ていきたいと思います。
こちら。
ラグビーのポジションなんですが、フォワードとバックスに分けられます。
前線でボールを奪い合うのがフォワード、フォワードからのボールを運んでトライを目指すのがバックスです。
まずはフォワードのほうから見ていきましょう。
強化してきたのはスクラムです。
こちらがスクラム強化のための練習なんですけれども、村上さん。
これはね、まあこれぐらいやらないと、男のね、ぶつかり合いというのは勝てないんでしょうね。
異様な光景ですよね。
すごいですね。
背筋と首のトレーニングで鍛えたフィジカルでのトレーニング。
8人が一体となって密着して、低く組むことを徹底してきました。
早朝からスクラム練習、異例の取り組みです。
この結果、大柄な相手にも押し負けない強いスクラムが組めるようになりました。
この強いスクラムが組めるようになると、ゲームの中では、どう発揮されるかというと、スクラムで押せるようになると、バックスにいい形でボールがつながるんですね。
攻撃にこうして勢いが出るようになりました。
強化してきた日本代表のスクラム、清宮さんから見てどのように感じますか?
フランスからスクラムコーチを呼んで、スクラム改革をしてきたんですけれども、ある程度のレベルでは、しっかり戦えるようになったと思うんです。
ある程度ですか?
ただ今回のグループでは、南アフリカ以外は、さほどスクラムが強くないだろうといわれているので、ですからある程度という言い方をしていますね。
逆にいうと、今回の組み合わせなら、十分いけるということですか?
きのうのね、ジョージアの試合でも、最後ね、フォワード、モールでトライ取ったし。
全然、全体のスクラムもそんな負けてなかったですよね。
ジョージアとは前回も戦っていますけれども、この戦いでは、スクラムかなり劣勢だったんですけど、きのうの試合では、そこは挽回してましたね。
修正はできていたと。
成長はしているということですね。
一番練習してるんですね、この出場チームの中で、代表チームが。
日本が。
スクラムのことを?
全体の練習が多いんだっていう報道を見ましたけど。
代表チームとしての。
スクラムだけじゃなくて、とにかく練習時間ですね、一緒になってる時間。
一番まとまっているはず。
さあ、次はバックスにいきましょうか。
フォワードからのボールを展開するのがスクラムハーフとスタンドオフという、このちょうど中間辺りにいる選手なんですね。
注目するのが、今出ている2人、スクラムハーフの田中選手と、スタンドオフの小野選手です。
田中史朗選手、正確なパスを武器に武器に、日本人で初めて世界最高峰のリーグに挑戦しました。
清宮さん、彼がチームにいる効果、どんなところでしょう?
世界で戦ってきたっていうね、リーダーシップと、責任感ですね、ずば抜けてますよね。
本当にこう、攻撃のリズムが出ますよね。
あと、気も強いですしね。
そうなんですね。
味方叱りつけてるときとかすごいですよね。
そうですね。
ああいう周りを鼓舞する、そういう人間が必要ですよね。
一方、スタンドオフの小野晃征選手はどんな選手なんでしょうか?
彼もニュージーランドに長く住んでまして、英語がよくしゃべれると。
日本代表には外国人選手が多くいるので、コミュニケーションの部分で彼が出ると、かなりいいだろうと。
あと、今、キックパスしましたね。
ああいうプレーも彼の得意技なんですね。
そして今の2人からパスを受け取ってトライに結び付けるというのが、こちらの2人ですね。
マレ・サウ選手と、それから福岡選手です。
まず福岡選手ですが、村上さん、大好きなんですって?
とにかくスピードがありますよね。
やっぱだから、彼の所までボール回してほしいなと思うし、大学生でありながら、代表に定着しているというのはたぶん気持ちがものすごい強いんじゃないかなと思うんですよね。
才能だけではやっぱり、代表の中の戦いって、絶対勝てないと思うんで。
だからそういうところも、次のワールドカップを含めて、ものすごい期待している選手です。
もう一人、マレ・サウ選手。
ヤマハ発動機では清宮さんの下でプレーしていますよね。
そうですね。
彼はこういうスペースのある所で敵を抜いていくのが得意なんですね。
今回、ワールドカップでも、同じようなああいう、広いスペースが彼の目の前にあれば、相当活躍してくれると思いますね。
いやぁ、こういった選手たちが取り組む戦術なんですけれど、選手たちにすごく楽しみな選手が多いんですが、選手たちが取り組む戦術も、日本独特なんです。
清宮さんと特徴をVTRで教えてもらいます。
まずはこのシーンなんですが。
これはですね、グラウンドの真ん中に線を引いてみると、半分に15人全員が入ってるんですね。
こういうフォーメーション敷くチームは、世界にはないです。
日本だけですね。
これをやることによって、日本のジャパンウェイと呼んでいますけれども、日本の戦い方を実現しているんですね。
今、赤のユニホームが日本なんですが、先ほどのシーンが実ると、こういうことが起こるんですね。
そうですね。
半分に15人入ってますが、敵は、相手は広がってますね。
そうすると、人数のここ、ギャップができるんですけど。
なるほど、日本の選手のほうが多いわけですね?
そうですね、局面で必ず近くに人がいるんで、サポートが速くなるっていう、そういうメリットがありますね。
だからこれ、清宮さん、取られたら、一発で相手にオープンに回されたら、相当危ないということですか?
取られないっていう前提で。
そこは絶対にはめろと、がっちりと。
そういう鬼の戦術なんですね。
そうですね。
ちょっと怖いですね。
そう聞いてしまうと。
でもそれ以外の戦い方もできるんでしょ?日本は。
そうですね、ただ、そればっかりやってると、今度は相手が対応してくるので、今度は広く立つとか、そういうことをやっていかないと、本番ではいい結果が得られないと思いますね。
そういうのは少し見られているんですよ。
そうですか。
この前のウルグアイ戦でも。
やってたおっしゃっていましたよね。
幅広く、臨機応変に対応できるようにということで。
そうですね。
そして日本が接戦になったときに頼りになるというのが、この選手です。
皆さんもご存じ、フルバックの五郎丸選手。
キックの前のこの独特の動き、特徴的ですよね。
ルーティーンですよね。
成功率80%を超えるという、世界でも屈指のキッカーです。
そしてハーフウエー付近、かなり距離あるんですけれども、これ長いキックも成功させてしまう。
村上さん、これ、大きいですよね。
清宮さん、接戦になって、前もカナダ戦でしたっけね?…選手の最後のペナルティゴール決めてね、ペナルティじゃないか。
…決め手、同点だったけど。
最終的にはキックが入るか入らないかで決まるっていうぐらいの点差になると思うんですよね。
もう、これほどのキッカーは今まで、いなかったと思うので、期待です。
過去のワールドカップで言われてたのが、キッカー、いいキッカーがいるかと、あとスクラムがどれだけ組めるか。
この2つなんですよね。
じゃあ、スクラムは日本、強化して、そして五郎丸選手がいる日本というのは。
そろってますよね。
だから、期待しちゃうんですよね。
でも、長年見てきた五郎丸選手のこと、長年見てきたと思うんですが、見ても今、いい状態?
この1、2年ですね。
やっぱりメンタルが彼、成長してきましたね。
そうですか。
清宮さんも?
3年、4年ぐらい前は、プレッシャーかかる試合だと蹴る時間がね、少し長くなったりとか、微妙に違いがあったんですよ。
あれだけルーティン気にされてる五郎丸選手でも?
それでもあったんですけど、この1、2年はそういうものがほとんどなくなって、いいキックが蹴れてる。
たぶん、僕ら見てても分かんないですよね。
分からないですね、そこは。
見てきたからこそ。
蹴る前に、あっ、入ったって分かるんですよ、大体。
蹴る前にですか?
えー!
いい間合いだ、いいタイミングだ。
いやぁ、そこまではわれわれ分からない。
期待しちゃいますよね、そんな話聞いたら。
本当に日本代表の活躍、楽しみになってきましたけれども。
その日本代表のワールドカップの日程を、ここで確認しましょうか。
日本は19日にまず初戦で南アフリカと対戦。
そのあと、スコットランド、サモア、アメリカの順に、およそ1か月で4試合を戦うことになります。
目標は1次リーグを勝ち抜いてのベスト8ということですが、どのぐらい実現可能なんでしょうか?
うーん、これは初戦、2戦目の戦い方なんですよね。
あそこ見てもらったら分かるように、中3日しかないんですよ。
確かに。
これがどう出るかです。
そこがキーになってくるということですね。
ここをうまく乗り越えて、南アフリカにいい試合をして、スコットランドに勝てば、そのあと2つ、勝てるんじゃないかと。
勢いに乗って。
村上さんはどうでしょう?
もう本当に、3勝とか、2勝1分け1敗とか見たいですよね。
ベスト8って夢じゃないですか?
なんかもう、サッカーもそうでしたけど、次、ワールドカップ、日本に来るっていうときに、そういう活躍があると、やっぱり、興味なかったひとも興味持てるじゃないですか。
とても盛り上がる、いいきっかけになりますよね。
絶対このコーナーの長さも変わるじゃないですか。
確かに。
だから、もしベスト8になったら、ラグビーを愛する人間たちで、もう本当に、大盛り上がりする。
例えば私だったら、このコーナーを30分ぐらいずっとやってる。
なるほど。
きょうはまだ20分ぐらいですけど、次は30分ですか?
そうですね。
すごいですね。
もうそれぐらいね、なんですか、奇跡を勝ち取れれば、やりたいですよね。
みんなで応援していきましょう。
喜びたい。
でも手強い相手に、そのためには勝たなきゃいけません。
南アフリカ、世界ランキング4位、手ごわい相手なんです。
過去に2回ワールドカップを制した南アフリカ。
大柄な体格と高い身体能力が特徴ですが、どのように日本は対抗すればいいんでしょうか?
セットプレーを少なくする。
スクラムとか、ラインアウトなんですけど、そういう戦術を取るといわれていますね。
そのメリットは?
反則が少なくなるんですよ。
やはりセットプレーが多くなると、ジャパンが反則取られて、今度、キックでタッチを蹴られると、エリアを取られますよね。
エリアを取られると得点される確率が高くなるんで。
つまりセットプレーを減らそうと。
なるほど。
そういうやり方なんですね。
さあ、もう一人、今度は注目の選手をご紹介したいと思うんですが、同じグループでサモアのトゥシ・ピシ選手。
こちらは村上さんが大好きな選手?
見てて楽しいし、ファイティングスピリットと、すごくスキルフルな選手なんですよね。
こういう動きですよね。
トップリーグのサントリーでプレーしてますね。
だからライバルなんであんま応援はしないんですが、でも、トップリーグにこういうすばらしい選手がいるよっていうのも、ワールドカップを見て、たくさんの人に見て、知ってほしいなと思いますね。
本当に最高峰の選手たちのプレー、そして、日本代表への期待が楽しみになってきましたけれども、いよいよ、本番も迫ってきました。
ですね、清宮さんと村上さんにそれぞれ日本代表へのエールを頂きたいと思いますが、まず清宮さん。
私のチームに所属している五郎丸、マレ・サウ。
まずはこの2人、きっちり活躍をしてほしいなと思いますね。
そして村上さんは?
なんかラグビーって、独特のスポーツだと思うんですね。
フットボールだと思うし、格闘技でもあるし、その魅力をなんか、日本中の人が一人でも多く分かるような、この一勝はただの一勝じゃないので、本当に一つでも多く勝ってほしいなと思います。
熱い気持ちが伝わってきましたね。
目指すはベスト8。
皆さんで応援しましょう。
村上さん、ありがとうございました。
日本代表の初戦なんですが、日本時間の20日、NHKではBS1で中継します。
サンデースポーツでも、清宮さんの解説でたっぷりお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。
以上、ラグビー特集でした。
続いては。
トゥデーズスポーツ。
ありがとうございます。
ゴルフのアメリカツアー、プレーオフ第2戦。
松山英樹は、最終ホールで見せ場を作りました。
パー5の第2打。
2オンに成功します。
起伏のある20メートルのイーグルパット。
見事に沈めた松山。
スコアを6つ伸ばし、39位から10位に浮上です。
国内男子は、川村昌弘とキム・キョンテが最終18番まで優勝争い。
互いにバンカーに入れます。
首位のキムが第3打を寄せて、川村にプレッシャーをかけます。
1打差で追う川村。
負けじと3打目を寄せて、プレーオフに望みをつなぎます。
川村のパーパット。
惜しくも外れました。
パーをセーブしたキムが逃げきって、今シーズン3勝目です。
国内女子は、イ・ボミと成田美寿々が首位に並び、プレーオフへ。
その2ホール目、成田の第3打。
しっかり寄せて、パーをセーブ。
対するイ・ボミのパーパット。
互いに譲らず、もつれ込んで5ホール目。
成田は林に入れて、痛恨のボギー。
イ・ボミは確実にパー。
2週連続の完全優勝です。
サッカー天皇杯は2回戦。
仙台大学が、地元のJ1・ベガルタに挑みました。
2点を追う後半15分でした。
信じて飛び込んだと石川が合わせ、1点差。
このあと、追加点を奪われましたが、34分、森村。
かわした!
再び1点差に詰め寄ります。
終盤は仙台大の勢いが上回りました。
折り返した!チャンスなるか?通ればチャンスだ!シュートだ、いけない。
あと一歩届かず、番狂わせはなりませんでした。
J2の京都サンガは流通経済大から4点を奪って快勝です。
清宮さん、マンスリーキャスターは、まず初回、いかがでしたでしょうか?
ありがとうございました。
皆さんの仕事ぶりを見て、プロフェッショナルだなと。
いやいやいや。
お恥ずかしい。
どたばたで申し訳ない。
チームワークすばらしいなと。
そう言っていただけると、もうその一員ですから。
あと3回。
オール・フォー・ワン、ワン・フォー・オール。
よろしくお願いします。
Doyouwatch”NHKWORLDTV”?2015/09/06(日) 21:50〜22:40
NHK総合1・神戸
サンデースポーツ[字]
世界一へ!U18野球W杯決勝▽ラグビーW杯大特集!9月マンスリーは清宮克幸!ゴスペラーズ村上てつやと最強ジャパンに迫る▽リオへ熱戦女子バレー▽男子バレー石川祐希
詳細情報
番組内容
▽世界一へ!U18決勝はアメリカ戦 ▽清宮克幸とラグビーW杯特集!最強JAPAN目指すはベスト8 ▽石川祐希 【ゲスト】村上てつや,清宮克幸,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【ゲスト】村上てつや,清宮克幸,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
ジャンル :
スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 定時・総合
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