柳亭市馬の演芸図鑑「中村美律子、テツandトモ、三遊亭兼好」 2015.09.06


おはようございます。
「演芸図鑑」の市馬でございますが。
今日は亭号についてお話をしたいと思いますが。
我々の芸名の名字にあたりますところを亭号といいます。
いろいろありますね。
三遊亭とか春風亭とか三笑亭。
大阪行くと笑福亭と。
桂とか林家とか亭が付かなくても亭号というんですけれども私の場合は柳家小さん門下でございますから前座二ツ目の時は柳家といっておりました。
今は柳亭でございますがこれは真打ちになる時に昔から伝わります古い名前ののれん分けをされたという感じでございます。
柳という字が付きますとね昔は柳派といいまして片や三遊派と大きく2つ一派を作ったというような由緒ある亭号でございます。
そんなお話をしながら今日の出演者をご紹介したいと思います。
まずにぎやかなお二人でございます。
テツandトモのご両人。
今日も所狭しと動き回って笑わせてくれる事だと思います。
落語は三遊亭兼好さんでございます。
歯切れのいい口調で若い人からご年配まで人気の方でございます。
どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。
どうもよろしくお願いします。
よろしくどうぞ〜!どうも〜!うお〜うお〜うお〜うお〜。
ありがとうございま〜す。
うお〜!・「今日も元気に歌います」・「今日も元気に動きます」
(2人)・「こんな僕たちテツandトモ」どうもよろしくお願いしま〜す。
(拍手)どうもありがとうございます。
わあ〜うれしいですね。
ありがとうございます。
改めましてどぶろっくで〜す。
いや違うじゃん!違うどぶろっくじゃないよ。
・「もしかしてだけど」ってやつ。
えっやった方がいい?「ううん」じゃないでしょ。
ギターあるから。
何どぶろっく?やった方がいいね。
やれない事はないですよ。
・「もしかしてだけど」・「もしかしてだけど」・「もしかしてだけど」・「もしかしてだけど」・「どぶろっくの方がよかったと」
(2人)・「思ってるんじゃないの」大丈夫?皆さん大丈夫?・「もしかしてだけど」・「もしかしてだけど」・「もしかしてだけど」・「もしかしてだけど」・「あったかいんだからぁ♪」
(拍手)・「って歌った方が」
(2人)・「盛り上がるんじゃないの」・「そういう事だろ」ジャン。
(拍手)最初から人のネタを思い切り歌ってしまいました。
どうも改めましてテツandトモです。
(2人)よろしくお願いしま〜す。
どうも〜。
お願いします。
いや〜でもねてっちゃんねいろいろやっぱり悩み事がある。
あのね悩み事っていうかねお客様に喜んでもらうために何か新しい自分に生まれ変わりたいな芸の幅を広げたいなと思ってるの。
芸の幅を広げたい。
何かすごい事もやりたいなと。
それならこれしかないよ。
え?・「ありのままの姿見せるのよ」どうやって?どうやって?やだ…やだ…。
・「髪と耳を床につけるの」そんな歌詞でした?ねえ。
・「足と腕伸ばして」そう。
はい。
・「腰を上げ」え?・「少しもつらくないわ」つらいわ!つらい…。
(拍手)お客さんも拍手…。
つらいよこれ。
・「今度は腕曲げて」曲げて?・「足を上げ」足を上げる…足を上げる。
ぐ〜っと上げて上げて上げて上げて上げて上げて上げて上げて〜!ありがとうございま〜す!・「江頭になれたわ」え〜?やった江頭さんになれた。
ありがとうよかった。
喜んでるわ。
なんでだろう〜?・「なんでだろうなんでだろう」・「なんでだなんでだろう」ありがとうございます。
それでは聴いて下さい。
いろんななんでだろう。
・「プールに入るとビート板の上に乗ろうとするやつなんでだろう」ああ…飛んでいっちゃった飛んでいっちゃった。
・「プールに潜って」・「消毒剤を取ってくるやつなんでだろう」俺俺2個取れたよ2個。
・「お盆休みの食卓にカナブンが飛んでくると」ほら死んだおじいちゃん帰ってきたわよ。
・「って言うやつなんでだろう」・「蒸し暑い夜に」あ〜眠れない。
暑い…あ〜眠れない。
・「って寝言を言ってるやつなんでだろう」・「なんでだろう」・「これは本当の話でてっちゃんは」よいしょ…はい…ちょっと待って下さい。
よいしょはい…はい。
・「こういう椅子を見ると顎の上に載せようとするのは」
(観客)え〜!・「なんでだろう」拍手をありがとうございます。
(拍手)分かりました。
今日はですね「演芸図鑑」見に来て下さった皆様の幸せと健康そしてテレビの前の視聴者の皆様の幸せを願って特別に今日はこの椅子顎に載せたいと思います!いよ〜!
(拍手)頑張ります。
さあ種も仕掛けもございません。
すごいね。
これ結構重いよ。
普通のパイプ椅子ですそこにあった。
さあこの椅子を見事顎の上に載せる事ができたら盛大な拍手をお願い致します。
さあ載るのか載らないのか。
載ったらすごいよ。
いきましょう!頑張って!載るか載らないか〜!どうだ?やった〜!
(拍手)やったよ〜!ありがとうございま〜す!長いな。
やった〜!ありがとうございます!ありがとうございます!やった。
・「なんでだろうなんでだろうなんでだなんでだろう」皆さんもご一緒に!
(2人)・「なんでだろうなんでだろう」・「なんでだなんでだろう」・「なんでだろうなんでだろう」・「なんでだなんでだなんでだなんでだろう」
(拍手)どうもありがとうございました。

(拍手)ようこそおいで下さいましてまことにありがとうございます。
一席おつきあいのほどを願っておきますが。
落語の方にはいろんな登場人物が出てまいりますがこれは人間ばかりじゃございません。
動物なんかもよく出てまいります。
猿だとかきつねたぬきいろんなのがおりますがやはり人間に一番近いというところでは犬という事になるんでございましょう。
非常にかわいいんですがね中でも真っ白い犬という。
毛が真っ白い犬というのはこれはもう人間に近いんだそうでして生まれ変わりますというと必ず人間になると昔からそんな言い伝えがあったんだそうでございますがそのころのお話でございまして。
八幡様の境内に一匹の白犬が住んでおりましてまあ誰が飼ってるというんじゃないんですが参詣人が「まあまあまあいや〜お前はかわいいな。
本当に真っ白だな。
頭から尾っぽの先まで差し毛が一本もない。
大したもんだなお前な。
生まれ変わったら人間になれるよお前は」。
「まあかわいいね。
お前は生まれ変わったら人間になれるよ。
人間になれるよ人間になれるよ」。
言われているうちに当犬もその気になりまして。
「人間になれんだ俺。
わあ〜うれしいな。
だけどあれだな。
生まれ変わるったっていっぺん死ななきゃいけないしな。
このまんま生まれ変わりたいな。
どうしよう。
あそうだ。
八幡様にお願いをしてみよう」という。
さあこれからこの犬が殊勝な事に三七21日の間はだし参りを致しまして。
まあ犬ですから当たり前なんですが今日がその満願という。
「是非是非人間にして下さいませ。
毎日通いましたんで。
是非よろしくお願いを致します」。
一生懸命頼んでおりますというと拝殿の方から一陣の風がピャ〜ッ。
吹いてきたかと思うと毛が「うわっ抜けた。
ああ…。
あっ人間に生まれ変わったんだ。
ありがとうございます。
うれしいな。
せっかくだからちょっと立ち上がってみよう。
うわ〜。
人間って案外高い所から見てたんだ。
おっ…。
あれだな犬の時は恥ずかしくないけどあれだね。
人間になるとやっぱり恥ずかしいなこれな。
もったいないけどね奉納手拭いとかで…」。
「さて困ったなこれな。
人間になる事ばっかり考えてて人間になったあとの事考えてなかったなどうしよう。
あそうだ奉公しよう。
誰かそう言ってた。
奉公すれば食べる物も寝る所も苦労しなくて済むっていうから。
うわ〜ちょうどいいや。
向こうから来るの上総屋さんだ。
あの人口入れ屋さんだよ。
人を世話すんのが仕事だから頼んでみよう。
上総屋さん上総屋さん!」。
「はいはい。
おびっくりした。
何です?あなた裸で」。
「すいません。
あの奉公先探してるんですが世話して頂けますか?」。
「いやまあまあそりゃ仕事ですからね探しますが。
あ〜分かった分かったお前さんどっか田舎から出てきて悪いやつに会って身ぐるみ剥がれたとこういう訳だ。
なあかわいそうに。
ああ分かった分かった。
じゃあ私が世話してあげましょう。
裸じゃしょうがないからね。
まずあれだな。
この私の羽織をこれをまあ着てね」。
「あの〜着るの。
くわえて回さない回さない。
着るの着るの。
そうそう。
はいはいはい。
じゃあこっち来て。
ここが私のうちだから。
足汚れてるからね裏へ回ってはい足を洗って。
そこでグルグル回らないねっそこでグルグル…はいはい。
変わってんねあの人。
よしただいま帰りました。
奉公先世話してくれって若いのが来たから1人連れてきた。
今庭に…」。
「いやいや何かたらいに入ってすごく喜んで遊んでる。
あの遊んでないでね足を洗って。
よく洗ってそうそうそう。
洗ったらその水を飲まない飲まない!喉渇いてたらお茶いれてあげるからはいはい。
あ〜何だそのまま上がってきたんじゃ廊下水浸しだな。
じゃあじゃあついでにね廊下雑巾がけを。
した事ない?そう絞ってごらん。
そうそうそうギュッとそう。
そうしたらしゃがんでそう」。
スッスッスッスッ…。
「はいはいはいはいもういいもういい…。
お前さんは何だね。
立ってる時はぼんやりしてるけどこういう形になるといい形になるね。
切れがいいね。
あ慣れてる?おかしいね。
はいはい何?ちょっとお待ち。
はい何?うん。
さっきご隠居のとこからまた催促が来た?そうそうそうなんだ。
いや1人奉公人を頼まれてんだけどもねそりゃ一緒に住むんだから真面目でなくちゃいけない。
また面白くなくちゃいけないとこう言われてなかなかそういうのが見つかんなくてねうん。
え?うんうんこれな。
ああ確かに。
そうな真面目だしやる事おかしいしな。
気に入られるかもしんないね。
じゃあこれからご隠居のとこに連れてってあげるから。
まあまあ裸じゃしょうがない。
着物。
うんそれに着替えて。
そうそうそっちがいいね。
帯は首じゃないよ首じゃない。
私そういうの引っ張らないからね腰へ腰へそうそうはいはい。
そうしたら玄関にげたが出てるからそれ履いて。
手には要らない手には要らない。
足だけでいいよ足だけで。
じゃあ行ってきますよ。
はいはい。
まあまあご隠居はねうるさい人だけどもね真面目に働いてりゃそう小言も…。
またどっかいなくなった。
始終いなくなる。
お〜い戻ってきな戻ってきなこっち。
はいはい。
あのねあの〜歩いてる時は辛抱できなかったらあれだけどあんまり立ち小便行かない。
なっ。
それからするのはしょうがないけど片足上げない。
もう周りの人がみんな驚いてるから。
それからチビチビやらないチビチビ。
1か所でやりなさい分かった?あ〜ここがご隠居のうちだ。
じゃあ入ってここで待って。
ごめんくださいごめんください」。
「はいはい。
あ〜何だ上総屋さんじゃありませんか」。
「いやどうも遅くなりまして。
いえ頼まれておりました1人連れてまいりました。
ええなかなか真面目でございましてはい。
ええ今玄関の式台に顎を載せてハァハァハァハア言っておりますがあれでなかなか面白いもので。
こっち来いいいからこっち。
手をたたくと速いねお前はね。
伏せない伏せない。
この男でございますが」。
「なかなかいい男だね。
田舎から出てきたおおそうか。
いやいや構いやしませんよ。
田舎は生まれはどちら?」。
「はい?」。
「いや生まれた所」。
「生まれた所」。
「あの八幡様の境内」。
「田舎でも何でもないすぐそこだ。
どの辺り?」。
「どの辺りって米屋と魚屋の間の路地の突き当たりのゴミだめで生まれたんです」。
「ゴミだめで?あ〜。
…のような所でと卑下してるんだ。
なかなかね若いにしちゃ大したもんだ。
ああそうかい。
お父っつぁんは元気かい?」。
「はい?」。
「いやお父っつぁん」。
「オス?」。
「オスってやつがどこにいる…。
お父っつぁん」。
「あ〜。
…ははっきりしないんですよね。
あの…米屋か魚屋かどっちかこれは間違いないんですけどもみんなは米屋じゃないかって言うんですがあたいは何か魚屋のような気がするんですよね。
どっちかですねお父っつぁんは」。
「ご近所でいろいろあったんだね。
ああそう。
何か悪い事聞いちゃったな。
え〜おっ母さんは?」。
「メス?」「いやメスじゃないおっ母さん」。
「おっ母さんはあれですあの横浜の方から毛並みのいいのが来たんです。
そしたら何か気に入ったんでしょうね。
鼻つけたりなんかして。
お尻振ったりなんかして。
それでついてっちゃいました」。
「浮気なおっ母さんだったんだね。
また悪い事聞いちゃった。
あだから近所でそういう事になったんだね。
ああそうですか。
う〜んご兄弟は?」。
「下に2匹」。
「2匹って事はない。
2人ね。
上の弟さん?」。
「上は随分小さい頃ですね近所の子どもが来て首根っこなんかつかんで『これがいいや』なんていうんで『アウアウアウ〜』。
『イヤンイヤン』。
『アウアウアウ〜』。
これが最後の別れでしたね」。
「でもう一方は?」。
「…は元気です!この前久しぶりに会ったんですけど魚屋のゴミ箱あさってて水かけられてヤ〜ッて逃げてたんで元気にしてますね」。
「上総屋さん。
だいぶ大変なうちに生まれ育ったね。
いやいやでも偉いね。
そういう所で育ってもさそうやって明るく育ったんだ。
大したもんだな。
苦労人だね。
いくつになる?」。
「3つです」。
「うそをつけうそを。
3つって事はないだろう。
23ぐらいかな?あっ肝心の名前聞くの忘れてた。
名前は何てえんだ?」。
「白」。
「白ってのはおかしいだろう。
白太郎とか白吉とか何かあんだろ?」。
「ただ白って呼ばれてたんです」。
「おおそう。
忠四郎さんいい名前だね。
そらいい名前だ。
じゃあ上総屋さん。
私忠四郎さん気に入りましたからうちでしばらく預かりましょう」。
「ありがとうございます」。
「ふう〜そうだ。
何だ1人でしゃべってたら喉が渇いちまった。
忠四郎さんすまないね。
早速だけどもお茶飲みたいから。
鉄瓶がチンチンいってるだろそれ」。
「はい?」。
「いや鉄瓶がチンチン」。
「ん?」。
「チンチン」。
「あまり得意じゃないんですけどいいですか?」。
「チンチンチン。
鉄瓶がチンチンチン。
チンチンって…」。
「すてきな人だな〜この人。
いいね上総屋さん。
私が求めてたのこういう人だよ。
ああそうか。
いいね。
鉄瓶を自分でチンチンすると思わなかった。
あ〜もういいもういい…。
そうしたらねあの〜ほうじ茶飲みたいから焙炉分かるかな?焙炉分かる?」。
「ん?ん?ん?」。
「焙炉」。
「それは得意なんです。
ウ〜ッ…アウ〜ンアウアウアウ〜ンアウ〜ン!」。
「すばらしいねこういう人。
こういう人ですよ私が好きなのは。
いや〜いいねお前さん。
いや本当に面白いね」。
「え?」。
「面白いよ」。
「尾も白い?ええ頭も白かったんです」。
(拍手)日本の夏といいますと切っても切れない盆踊りというのがどちらでも催されますが阿波踊りもねよさこい踊りも全国的に有名になりましたが「河内音頭」ときますと大阪のみならずねこれも日本中人気があります。
「河内音頭」の音頭取りはこれはもうこの方しかいないという。
今日のゲストでございます。
お招きしたいと思います。
中村美律子さんでございます。
どうぞ!・「エンヤコラセードッコイセ」…と。
・「エーンさては」早速乗って頂きまして。
ごめんやしておくれやす。
ようこそおいで下さいました。
どうぞどうぞどうぞ。
ありがとうございます。
失礼させて頂きます。
ええ雰囲気ですねちょっと。
今どきこういうとこはないんですけど。
何か差し向かいでこうやって座らせて頂きますと何やあいびきしてるみたいな…。
あいびきって今どき言いませんよ。
古い?あすいませ〜ん。
どうぞお楽になすって頂いてね。
ご無沙汰致しまして。
どうもご無沙汰致しまして。
それっきりなんですけれども実はね1年ぐらい前ですかね。
ほかの番組でね。
ほかの番組しかも歌番組ですよ歌番組。
デュエットしたんですから。
本当に失礼しました。
いえとんでもございません。
デュエットというと普通のデュエットの歌を想像なさるでしょう?あれデュエット曲じゃないのにデュエットしたんですよ。
私珍しい事するなと思いながら。
でもお上手ですね。
いえいえ。
三橋美智也さんの歌をね皆さん歌おうというところで。
「達者でナ」。
あの瞬間ね負けたと思いました。
何をおっしゃる。
「河内音頭」でご登場頂きましたけれどもやっぱりこの「河内音頭」これは美律子さんにとってね切っても切れないものだし大切になすってると思いますけどもそのそもそもというのはやっぱり子どもさんの時から?だって地元は河内ですから。
ちっちゃい頃から「河内音頭」は聴いて育ったというか子守歌代わりみたいなもんですよって。
せやから大阪というか河内の人たちは太鼓の音とかもう何人か寄ったら…。
・「ソーラヨーイトコサッサノ」言いだした途端にもう踊ってますから。
もうそれだけ…。
それが血というか何ちゅうか。
ふだんに溶け込んでるというかふだんの生活のベースにある訳だね。
ありますよね。
今もお住まいなんでしょ?今も住んでます。
そこでちっちゃい頃からもう…。
もうやっぱりね夏になると太鼓の音聞こえてきたらね家でじっとしてられへんのですよ。
昔の事ですからね大きな建物がないからね結構聞こえるんです遠くでやってても。
いや近くであるわと思って自転車に乗ってピャ〜ッ走っていくんですけどどこや分からへんようになるんです。
そのぐらい聞こえるんですけど。
まあ本当に血が騒ぐというかねじっとしていられなかったですね。
で音頭取りで歌った訳でしょ?やぐらで。
もう中学生の頃にはやぐらで歌いましたね。
ですからラジオから流れてくる鉄砲さんの歌を聴いて覚えては。
鉄砲光三郎師匠。
はいええ。
ですからそのころからやぐらに上がる癖がついてしもうて。
癖ったって。
気持ちいいんですよこれがまたやぐらの上って。
高いし。
でそれを囲んでみんな踊る訳ですからね。
皆さん踊ってくれはって。
それが輪になってきれいでしょう。
何かねええ気持ちになってね何か地球回してるような気分やなと思うた事ありますから。
師匠について教わったとかそういう…。
ありますよ。
初音家賢次さんという師匠につきまして1つネタを教えて頂いてそれをずっといろんなやぐらでやらせて頂いて子どもやし女の子ですからねもうあっちこっちのやぐらで引っ張りだこ。
いやそりゃそうでしょう。
もう掛け持ちのすごかった事ね。
その時にきっともう歌い手さんになるそういう何かがあったんだね。
もうやっぱり歌手になりたいと思うてましたそのころから。
その「河内音頭」が子どもの時のベースとしてあってまあ普通ね我々は美律子さんの大ヒット曲であるあの…。
「河内おとこ節」。
それ。
この歌ね出来るまでのお話ですとね石本美由起先生が作詞なんですけれどもそれで私が子どもの頃から「河内音頭」やっていたという話をちゃんとご存じやったんですよ。
それであの詞が出来た。
せやからほんまに私のために書いてくれはった詞でこれは私のもんやとやっぱりそういう気持ちでいっぱいでしたね。
でまた岡千秋先生がねとっても歌いやすい節をつけてくれはってその歌で大阪では結構売れてきてたんやけどなかなかねヒットっていうのにはつながらなくて平成元年にこの歌出たんですけども「紅白」出たのは4年やったんですよ。
最初はそうでもなかったのがじわじわと。
そうなんです。
やっぱりね何て言うかNHKの「のど自慢」全国でやりますやろ。
その時に予選でたくさんの方が歌われたんですよね。
そういうの全部記録に残りますからそこなんですよね。
だから私中村美律子じゃなくて「河内おとこ節」の歌が先に独り歩きしたというか。
びっくりですよね。
でも皆さんのおかげで私「紅白」に出してもらいましたから。
それもねすごい事があるんですよ。
あの歌もう私「紅白」で8回歌てるんです。
8回って事はねえ…。
記録なんですよ。
いやそりゃそうでしょう。
それってうれしいでしょう。
いや〜すばらしいね。
でも初めてこの歌を「紅白」で歌わしてもろうた時は全国の人にうちは河内のこういうもんでこの歌歌とりますみたいな名刺を全国の人に配ったようなそんな気持ちになりましたね。
それは河内のね有名になった…。
「河内音頭」もちろん有名ですけどもその「河内おとこ節」で結構河内の名前は出たと思いますね。
いやでもやっぱり「河内音頭」そのものが私のベースにあるからこういう歌が出来上がってきてでまあスッと私も入れたというかね曲の中に。
やっぱり気になる事があるっていう話をね。
何が気になるんです?河内。
この発音。
もうねこの歌が出た頃はそうでした。
どこへ行っても「それでは歌って頂きましょう。
『河内おとこ節』」。
「それちゃうし〜」と。
せやけどね慣れるんですね。
慣れましたか。
最近は「河内おとこ節」言われても何ともないです本当に。
でもやっぱり最初の頃そんな思てたのを知って下さってる方はあえて「河内おとこ節」って言うてくれはるんですよ。
土地の名前ですからねここんところは私らはやっぱり河内と言い慣れてるのに「河内」と言われたら「それはよそやろ」と言いたくなってしまうんで。
ですからね何て言うかな私もそうですし師匠もきっとねやたけたやねんと思うんですよ。
おっやたけた。
やたけたって知ってます?これはね落語のね「らくだ」という落語があるんですけどこれはもう大物なんです。
この中にやたけたの熊五郎ってのが大阪の方に。
やたけたって何だろうなって…。
私松喬さんがされているのを聞きました。
そうですかお弟子さんのね。
亡くなられましたけれどもね。
その松喬さんが会報みたいなものをしょっちゅう出してはるんですけどそのタイトルがまたこれ「やたけた」なんですよ。
やたけたというのは乱暴者というか…。
そうですね。
せやけど憎めないというかどっか温かみのある人の事を言うんやないかなちょっと頼んないけどもみたいなやと思いますわ。
これはその河内の言葉ですか?河内の言葉かどうかよう分からへんのですけどこれを松喬さんに聞きますと「昔からあった言葉でっせ」とはおっしゃってましたけど大阪に限定かもしれまへん。
そうでしょうね。
そういう人が周りにも多いですか?多いですよ大阪は。
まあどっちかっちゅうと河内という土地柄ね上品な方ばっかりで。
真面目に聞かんといてえな。
上品じゃないですか。
そんな感じでございます。
しかし私が思うには市馬さんとおっしゃる方はなんと声がよう出るかと。
この前一緒に歌わして頂いてつくづくそう思うたんですがあの声って本当半端じゃなく伸び伸びと楽しそうにやってはったんですけど落語よりもひょっとしたら歌の方がお上手なんちゃうかなと。
いやちゃう…。
ちょっと…。
もうどうしてそう正直に言うんです?2015/09/06(日) 05:15〜05:45
NHK総合1・神戸
柳亭市馬の演芸図鑑「中村美律子、テツandトモ、三遊亭兼好」[字]

落語家・柳亭市馬が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、テツandトモのコミカルソング、三遊亭兼好の落語「元犬」。対談のゲストは中村美律子

詳細情報
番組内容
落語家・柳亭市馬が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、テツandトモのコミカルソング、三遊亭兼好の落語「元犬」。対談のゲストは中村美律子。
出演者
【出演】テツandトモ,三遊亭兼好,中村美律子,【ナビゲーター】柳亭市馬

ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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