93歳の瀬戸内寂聴。
80歳の美輪明宏。
人生の達人同士の対談です。
「SONGS」美輪明宏。
戦後70年今こそ届けたいメッセージと歌をお送りします。
(拍手)2人の出会いは50年前。
「ヨイトマケの唄」がヒットしていた頃作家として注目されていた瀬戸内さんが雑誌の対談で美輪さんの自宅を訪れました。
瀬戸内さんは28歳の時作家としてデビュー。
代表作は「夏の終り」。
自らの不倫を描いて衝撃を与えその後も男女の性と愛をテーマに書き続けています。
10代の頃「絶世の美少年」と呼ばれた美輪さん。
しかし人は外見ではないと痛切に感じる出来事がありました。
20代の頃障害者施設でボランティアをした経験から生まれた歌があります。
目に見えない心の在り方こそが大切だというメッセージです。
「愛の贈り物」。
アイラブユーエブリーバディー!アイギブユートゥーマイラブ!アイギブユートゥーマイハート!プリーズテイクマイラブ!テイクマイハート!皆様差し上げます私の心を私の愛を。
どうぞ孤独な人寂しい人悲しい人みんな私の愛を持っていって下さい。
差し上げます。
愛してます。
愛してます。
アイラブユーエブリーバディー!アイギブユートゥーマイラブ!アイギブユートゥーマイハート!プリーズテイクマイラブ!テイクマイラブ!アイラブユー!アイラブユー!アイラブユー!アイラブユー!対談の前日美輪さんは「瀬戸内寂聴展」を訪れていました。
93年の人生が凝縮された展覧会。
瀬戸内さんと親交があった作家たちの肖像画が飾られていました。
終戦から1年後当時の新聞にある投書が掲載されていました。
「転落するまで」。
生きるためやむをえず夜の商売に就いた女性の悲しみが綴られていました。
この投書に心を動かされた作詞家の清水みのるは戦争への怒りを込めた歌を作ります。
菊池章子が歌った「星の流れに」。
当時の人々の気持ちを代弁した反戦歌として大ヒットします。
美輪さんは15歳で上京。
当時有楽町で彼女たちと交流を持った経験から19歳でこの曲をカバー。
以来60年間歌い続けています。
瀬戸内寂聴さんは23歳の時中国で終戦を迎え1年後日本に引き揚げてきました。
しかし日本に残っていた母親は空襲で亡くなっていたのです。
戦争の悲劇を体験した当事者として瀬戸内さんは今も訴え続けています。
(拍手)美輪さんは戦争中長崎駅で見た光景が今も忘れられないと言います。
美輪さんはこの悲劇から20年後「ヨイトマケの唄」を発表。
母親が持つ子供への深い愛情を歌にしました。
この歌がヒットしていた頃瀬戸内さんは女の業を描く恋愛小説を次々発表。
しかし世俗のしがらみを捨て51歳で出家。
93歳の今も作家・僧侶として活動しています。
そんな瀬戸内さんが一つだけ後悔している事それは25歳の時子供を残して家を出た事です。
いつの世も変わらない母親が持つ子供への無償の愛。
2人の出会いから半世紀。
80歳の美輪さんが歌います。
「ヨイトマケの唄」。
2015/09/05(土) 23:30〜00:00
NHK総合1・神戸
SONGS「美輪明宏〜戦後70年 今届けたい歌〜」[字]
今年7月故郷長崎を訪れ、作家・僧侶である瀬戸内寂聴とのトークショーに出演した美輪明宏。その対談とともに「ヨイトマケの唄」など今こそ伝えたい歌とメッセージを届ける
詳細情報
番組内容
今年7月故郷長崎を訪れ、作家・僧侶である瀬戸内寂聴とのトークショーに出演した美輪明宏。テーマは「戦後70年、これからを生きるあなたへ」。50年という長きにわたって親交を深めてきた寂聴93歳、美輪80歳。戦争体験者である二人の対談は、戦争と平和だけでなく、文化、宗教、人生訓と多岐に渡り含蓄に富む内容となった。その対談とともに、「ヨイトマケの唄」など、美輪明宏が今こそ伝えたい歌とメッセージをお送りする
出演者
【出演】美輪明宏,瀬戸内寂聴
ジャンル :
音楽 – 国内ロック・ポップス
音楽 – その他
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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